スネークファームで格安予防注射

スネークファームで格安予防注射

(5/18編集更新:二回めの注射終わり更新)

(6/11編集更新:3回目の注射終わり)

こんにちは、夫のテンです。

 

毎日バンコク観光しまくるぜとやる気だけは満々なものの、毎日昼近くまで寝て1箇所だけ観光して、戻ってきてぐうたらしている日々を暮らしています。旅に出ても旅に出る前に身についた習慣は取れないものです。でも一生懸命仕事して夜遅くまで頑張っていた日々の習慣はいとも簡単に崩れるのは何故なんでしょう。

 

さて今日は前回の記事で予防接種の準備について書きましたが、今回はその実践編です。

バンコクのスネークファームは格安で予防接種が受けれることで有名で、そこに行って注射打ちまくってきました。

 

1. スネークファームはどこにある?

簡単に終わらせますがここです。

最寄駅はMRT(地下鉄)のSam Yan駅。そこから歩くこと数分でたどり着きます。

エントランスにある看板。スネークファームという名前じゃないですが大丈夫です。

 

入るとこんな感じ。

 

中に入ると何棟も建物がありこの中のどれなのかが分かりずらいですが、エントランス正面の建物の一階です。

丁度上の写真に写ってる建物です。エントランスの前に丸い形の道がありますがその真ん前。上のgoogleの地図の通りです。ね、簡単でしょ。僕らはしっかり迷いました。

どの建物か分からず不審者のようにウロウロしていると1人のおじいちゃんが話しかけてくれました。それもかなり流暢な英語で。ロンドンで4年間過ごした僕、ありがたい。壮大に注射を打つジェスチャーで応答。

建物の中まで案内してくれましたがあいにくの昼休憩中。そう病院はお昼の12時から13時まではお昼休憩で開いていません。

 

2. スネークファームはレストラン併設

おじいちゃんが隣に食堂があるからそこでご飯でも食べて時間潰すといいよと教えてくれたので、建物の裏側にある食堂に移動。その食堂の真横がまさに本家というか本物のスネークファームの入り口があります。

 

いくつかメニューがありましたが、ラーメンのようなものを注文、一杯40B。

 

豚肉の肉団子が入っているスープで、タイではよく見かけるような気がします。味は、まぁ普通でした。。

 

実はそのおじいちゃんが席を取ってくれて、一緒に食べようと誘ってくれたので一緒に食事を取ることに。

話を聞くとなんとこの病院の教授とのこと。どうりで病院の先生のような服装をしていると思った。そしてどことなくお金持ちそうな感じはしていた。言っては申し訳ないが、やはりタイのバンコクはまだ発展途上の雰囲気が残る。それが割と強く現れるのは人々の外見かもしれない。なんというか外見まで気にかける余裕がまだないというか(僕も人のこと言えるもんじゃないけども。。。)。

このおじいちゃんは服は病院の服のようだがしっかりと外見が小綺麗だ。よく考えればタイでしかもこの年齢で英語がこんなにも流暢ということは教育をしっかり受けるだけの余裕があったかなりのハイクラスの人に違いない。

たわいの無い話をして楽しく一緒にランチをした後、おじいちゃんはマンゴーを一つプレゼントしてくれた。普通のマンゴーは中身が黄色だが、これは中身が白色でちょっと変わったマンゴーなんだとか。

お礼を言って別れた後、食べようと皮をむいたところ、中から綺麗な黄色の果実が出てきた。

 

3. 針をぶすぶす刺されるまでの流れ

お昼休憩がちょうど終わる13時justで戻ってきたが、既に中には多くの人がいました。

 

箇条書きの方が分かりやすいと思うので流れをまず箇条書きで書くと、

①入り口の近くに整理券番号が書かれた札が雑にテーブルに置かれているのでそれを一枚取る。

②用紙が何枚か置かれているが5番の受付表のような紙に名前などの個人情報を書き込んでいく。

③書き終えたら1番の部屋に入り受付の方に渡す。初回はパスポートの提示を求められますので必ず忘れないように。

④すぐ近くにある3番の用紙にも記入するように言われる。内容は問診票のようなもの。

⑤受付と繋がっているすぐ隣の部屋で、血圧と体温をチェックする。

⑥血圧チェック部屋と繋がっている隣の部屋にて先生と面談し、何の予防接種をどういう形で打つのか決める。予防注射2回目の時は4番の部屋へ移動するように言われましたが、先生と面談は同じ。

⑦同室の看護婦の方から何の予防接種が必要か書かれた用紙をもらう。

⑧この用紙を5番の受付に持っていくと、必要な予防接種の薬を購入できる。現金only。すぐ近くにATMがあるので現金忘れても大丈夫。

⑧購入した薬を持って先ほどの看護婦さんのところに戻るとついに注射が始まる。

⑨また看護婦の人と話をし、今回打った予防接種の説明、次の予防接種の日程の説明を受け、終了となる。

 

流れは以上ですが、難しそうに見えるがとても簡単。ちゃんと受付の人が誘導してくれるので迷子になることはない。

一つだけ注意点を加えるとしたら、英語力もしくはタイ語力が皆無の方はやめた方がいいかと思います。辞書とgoogle翻訳頼りに問診票やら受付やらそういうのは何とかなると思いますが、上の⑤の先生と面談する時に詰むと思います。

実は日本人の方が1人同じく予防接種を受けに来られていたのですが、全く会話にならなかったようで、僕のところに先生が通訳お願いと助けを求めにやってきました。注射をジェスチャーで伝えた僕がいうのもなんですが、この方おそらく中学1年生くらいの英語力しかなかったと思います。それでも上の①から④まではなんとか進んできたんです。

日本人がよく来るのでしょう、先生も病気の種類を全て日本語で言えました。キョウケンビョー、ハーショフウと言った感じで。病気の名前だけ英語でなんというか調べてくればいいやと思っている方は、そんなの必要ないですよ、先生が日本語で言ってくれます。

逆に言うと病気の名前だけ調べてくればなんとかなるやと思ってる方、それだけではきっと詰みます。

これから行く場所、過ごし方、期間、それらを会話を通じて伝え、そして何の予防接種が必要か、そしてそれらを完了するのにどのくらいの期間が必要なのかを聞き出す。決して難しいことではないですが、最低限これくらいはコミュニケーション取れるだけの英語力は必要だと思います。

 

(5/17日追記)二回目の予防接種の際に、本来であれば狂犬病の2回目の予防注射のはずだったのに、先生が1回目と勘違いしていた。説明してわかってくれたが、カルテも読んでないのか。。。次に打つタイミング等々に関わるし、何より健康面にも影響出るかもしれないので、かなり不安だった。。やはり多少の英語は必要ということ。

 

4. 僕らが実際にブッ刺した注射の種類

参考までに僕らがした(する予定の)予防接種をお伝えしますが、あくまで参考にして先生と相談して決めてくださいね。

結論から言うと、先生とこれも要るかな?しておいた方がいいかな?と聞いて確認していった結果、厚生労働省が予防で防げると書いてあるやつ全部打つことにしました。一応世界中全てのエリア回る予定なのと、割とアクティビティも多くする予定なのと、何よりチキンなので、感染したかな、、死ぬんじゃないか、、ガクガクブルブル、、、となるのが目に見えているので。

●A・B型肝炎:本当はBは要らない子なんですが(感染経路が限定的。不特定多数とsexしたり注射器の使い回ししたりなど。詳しくは厚生労働省のHP)、Aとセットになってるようです。合計2回注射が必要で、day1とday30です。※day180でも必要ですが、旅が数年なら180dayは不要。3発目を打つと効果が一生続くらしいです。ABの注射で

●狂犬病:発病したら死亡率100%ですから必須でしょう。予防注射してても発病したら死ぬらしいですが、発病までにかかる時間を延ばすことができると。例えばジャングルの奥地で感染の疑いがある状況に置かれた場合、すぐに病院に行けません。合計3回の注射が必要で、day1、day7、day30です。

上の二つの注意点はどちらも複数回必要で、かつ1ヶ月後に再注射が必要なこと。タイのNo Visaでの入国は30日間。到着して速攻でやればギリギリ間に合うかもしれませんが、僕たちはチキンなので、間に合うかな、、、不法滞在なったらどうしよう、、ガクガクブルブル、、、となるのが目に見えているので、予めシングルの観光ビザを取得しました。これにより60日間までの滞在が可能です。他にも片道航空券で入国できるというメリットもありますよ。

●ジフテリア/ポリオ/破傷風:これら3つは一つの注射でまとめ打ち可能。しかも1発でOKでなんと10年も効力が保たれたままという、予防注射界の中のエリート中のエリート、top of 予防注射。注射チキンなので怖いので本当にありがたい。

●腸チフス:これも1発でOKで効力も3年となかなかの優秀さを見せつけてくれるが、やはりジフテリア/ポリオ/破傷風のゴールデントリオの前には霞んでしまう。

 

ここまでが僕らがday1で打ったもの。

 

次に7日後に打つものはこちら。

●狂犬病の2発目:上で説明した通り。

●日本脳炎:1発でOKで、5年間効果があるようです。蚊が媒介するもので、注意しようにも蚊の攻撃は最後は自然界にいる以上防ぎようがないですののでやっといていいんじゃないでしょうか。

●はしか(麻疹):正確には、麻疹、おたふく風邪、風疹の3つを同時にカバーするMMRというワクチンを打ちます。MMRはこれら3つの英語名の頭文字をとってMMRというそうです。まぁKAT-TUNみたいなもんです。空気感染で感染力が強いのでこれまた防ぎようがないです。初回の先生は1発でOKとか言っていたのに、2回目の先生は2発打ちなさいとのこと。1発だと効果がいつか消えてしまうそうです。と言ってもかなり長いスパンのようですが。2発目は1ヶ月後以降のいつでもOK。一年先でも2年先でも、先生曰くwheneverと。実際日本では1990年4月2日以降生まれの人は1歳あたりに一度、小学校入学前に一度の計2回やってるそうです。逆にいうとそれ以前に生まれた方は(僕もそうですが)一回しか子供の時に予防接種していないので、もう効果は消えている可能性が大です。数年の世界一周では2回目打たずに戻ってもよさそうです。

●黄熱病:1発でOKで、先生曰く効果はforeverと。ほんとかよ、他の病院で10年って聞いたぞ。。黄熱病の接種の時だけなぜかパスポートを預けさせられます。僕は以前したことがあり今回妻だけ接種したため発覚。2回目以降は受付でパスポートの提示は求められないですが、黄熱病接種の時は忘れないようにする必要がありますね。

はしかだけなぜこんなにも気合い入れて書いたのか理由は誰にもわかりません。

最後にday30として30日後に打つものは、

●AB型肝炎の2発目:この時に初めて知ったのですが、day180の3発目が実は必要らしいです。はしかと同じ様な感じで、別に遅らせてもOKで、逆に数年で旅を終えるならしなくてもOK。3回目をすることで効力が一生になるのだとか。最初の先生はそんな説明してくれなかったのに、、。おそらく旅の期間を聞いて不要としたのでしょう。

●狂犬病の3発目:3回目の注射の時に泣き叫ぶ様な声がこだましていました。それはそれは痛そうで苦痛に呻く声でした。地獄に行ったことないですが、地獄に轟く叫び声ってこんな感じなんだろうなと。何かと聞くと、狂犬病の予防接種をやっていない人が犬に噛まれて、その治療をしていると。それが非常に痛みを伴うものなのだとか。狂犬病の予防接種やってよかったよ。。

 

つまり合計3回、初めての日、1週間後、1ヶ月後の3回で少なくとも厚生労働省に記載されている予防接種については全てカバーできることになります。日本だと半年かかるものもあったりするらしいですが(理由はわかりません、日本の病院は行ってないので。恐らく注射の種類が違ったりするんでしょう)、スネークファームなら僅か1ヶ月です!

 

これでひ弱でか弱い僕も免疫レベルはドブネズミさ!

 

5. みんなの大好物、お金の話

好きなものはなんですか。お金です。

 

さて、僕らが実際に支払った費用を公開します。下は1人あたりの料金です。僕らは夫婦2人なので当然2倍です。

Day1: 登録費用20バーツ(初回だけ)、ドクターとナース料50バーツ。AB型肝炎1,150バーツ、狂犬病350バーツ、ジフテリア/ポリオ/破傷風のセット700バーツ、腸チフス400バーツ、の合計2,670バーツ(@3.5で9,345円)です。

Day7:ドクターとナース料50バーツ、狂犬病350バーツ、日本脳炎460バーツ、黄熱病1,200バーツ、はしか350バーツ、の合計2,410バーツ(@3.5で8,435円)

Day30:ドクターとナース料50バーツ、狂犬病350バーツ、AB型肝炎1,150バーツ、の合計1,550バーツ(@3.5で5,425円)

 

合計金額はたった6,630バーツ(@3.5で23,205円)でした!

約2万3千円で予防接種を終えることが出来ます日本では10万円くらいするんですよ!それがたったの2万3千円です。

 

好きなものはなんですか。お金です。

 

 

以上は僕らが2018年5月現在で実際に体験したものです。状況は変わる可能性もありますので、あくまで参考ということで、僕らは情報の信憑生については一切の責任は負いません、という体でゆるぅぅく書かせてもらいます。