ゴリラツアー初日!赤道越えに、アフリカのもらい癖?

ゴリラツアー初日!赤道越えに、アフリカのもらい癖?

こんにちは、テンです。

 

ウガンダ3日目、今日2018年11月29日はゴリラツアー初日!

そう野生のゴリラを見にいくのだ!!!

 

野生のゴリラはツアーにさえ参加すればほぼ間違いなく見ることができます。

ちなみに僕らが選んだゴリラツアーはGorillas and Wildlife Safaris。(押すとリンク飛びます)

 

お値段なんと3日で一人1100ドル!高い!高すぎるぞ!!

だがゴリラのツアー相場はこんなもんのはず。と言うのもゴリラを見るために必要な国からの許可証がむちゃくちゃ高くてなんと600ドルとかする。ここに交通費からガイド費用から食費から宿泊費から諸々含めるとこんな値段になるらしい。

許可証を考慮してもまだ高すぎることには変わりないが、これより安く、かつ信頼できる会社は他に見つからなかった。

それでももっと安くしたいのであれば自分でゴリラ達がすむ超山奥の村まで自力で行って、そして現地でツアー会社と直接交渉すればいいと思うが、ゴリラ達の住む山奥のレベルを舐めてはいけない。ジャングルの奥の奥のそのまた奥に彼らは住む。

そしてここはウガンダだ。間違いなく公共の交通機関が存在しない場所も通るだろうし、タクシーなりを使わないといけないし、その交渉も大変だろうし、下手すればヒッチハイクなんてことにもなりかねない。それで迷って意味不明なところについて、文明社会からあえて離れて暮らしているような部族の村に連れていかれてとか、そんな面白い大変なことになっては困る。

めっちゃググってみたが、さすがに個人でゴリラを見にいった猛者の情報は見つからなかった。

まぁだからこそ業者も強気の価格なんだろうが、しかし一瞬で2200ドルが飛んでいくなんて。。。

 

 

ちなみに聞いたところ、マウンテンゴリラを見れる国はウガンダの他にルワンダとコンゴがある。一番安いのはコンゴらしいが治安が良くないのでその辺も考えものですな。

 

 

当日。

6:30ホテルの朝ごはんに向かう。

前日にツアー7時開始だから6:30に朝食食べるからよろしくねと事前に伝えておいたのに、到着して20分過ぎてからようやくトーストとスイカジュースが来た。

時間がないのでバクバク口に突っ込む。

7時にゴリラ見学ツアーのスタッフが迎えに来た。

 

安定のランドクルーザー。アフリカの大地を走るには4WDの屈強な男のような車が必須だ。

今回は客は僕ら二人だけのよう。

ゴリラ山にあるホテルまで移動するのだが、車で8時間かかるそうだ。うげげ、、、、。寝るか。

 

エンテベを出発して首都カンパラに入ると、いつもの見慣れたアフリカがやってきた。

そうそう、これがアフリカですよ。

 

 

道中で第一の観光スポット、緯度0、地球を北と南に隔てる場所、赤道にやってきた!

 

道路に引かれた真っ直ぐな黄色い直線。これが赤道の場所だ。

アフリカ大陸縦断、気づけば北半球から南半球についにやってきた。この旅でも初めての南半球だ。

 

 

このアーチの下で、南側から北側にジャンプしている瞬間をカメラに収めようと盛大にジャンプしたらこのアーチに思いっきり頭ぶつけてめちゃくちゃ痛かったというお思い出でいっぱい。

 

北半球と南半球では水が流れる時にできる渦の回転方向が違う、いわゆるコリオリの力を目で観測できるというおきまりの装置が置かれている。赤道上では水は回転せずに真っ直ぐ落ちるんだと。

まぁ嘘だけどねこれ。嘘というと語弊ありそうだが、こんなのコリオリの力が及ぶ要素は無視出来るレベルというか他の要素(器の形だとか)の影響が大きすぎて観測出来る筈がない。

もっというと、この赤道Google Map上やと微妙に赤道からズレてるしw

赤道より20mくらい北だった(あくまでGoogle Map上で)。

だから北側の装置を南側に(もしくは南側の装置を北側に)持って行って同じ実験をしようとすると怒られるらしいw

 

緯度0度(0 latitude)って書いてるけど、頭に「あと少しで」って書いてもらわないとね。

 

 

赤道観光?を終えて途中昼食を挟みながら目的地へ向かう。

近くなるにつれ、だんだんと木々が深くなる。

本当ゲームのドンキーコングのステージみたい。バナナ畑がいっぱいあって、地面がまさにあのオレンジ色のような茶色のような土だった。

 

もうこのあたりになると、コンゴとの国境近くで、そんなに遠くない車からでも見える山々はコンゴの領土なんだって。

日本にいると他国が目で見えるという事がないから変な感じ。

 

 

山の絶景を堪能しつつ(悪路でそれどころではないが)16:30くらいにゴリラツアーの拠点となる村に到着した。

今日一日でこれだけ移動してきたわけです。

498kmってほぼ東京ー大阪間ですからね。それをアフリカの悪路の中、障害物競走をしながら走ってくるわけだから大変ですよ。

 

 

村の一番奥にある、ようこそ国立公園へと書かれたゲートを超えるとそこは僕らが泊まるキャンプサイトだった。

 

早速ゴリラがお出迎え。

 

ここが食堂。

食堂から見えるジャングル。この目の前のジャングルにはすでにゴリラがいてごく稀にここまでゴリラがやって来ることもあるらしい。そんなすぐ側にゴリラがいると思うとテンションが上がると同時に、そんな山奥の自然が残る場所までやって来たんだなぁと感動する。

 

宿泊場所はコテージ丸ごと1つ貸切という大贅沢!でも写真撮ってない!!!wwwww

貧乏バックパッカーにはできまいこの大判振る舞い!でも写真撮ってない!!!wwwwww

 

部屋もトイレもお風呂も清潔、そして何よりお部屋の中に立ち込める大量のマイナスイオン!

赤道直下の熱帯雨林の中という場所をこれでもかと思い知らされるほどに湿気がやばい。涼しいスチームサウナの中みたい。

布団までもジメジメしてた。。

 

 

コテージ1つ1つにチンパンジーだとかバブーンだとか名前がついている。

 

 

チェックイン後に夕食までしばし村観光。

しかしまぁこれでもかというくらいに土産屋が多い。

こんなウガンダの辺境の地にも関わらず、これだけ土産物屋が多いというのは、この村がいかにゴリラの観光業で成り立っているのかがよく分かる。

ゴリラだったり、よくわからない部族だったりのオブジェも至る所に潜んでいて面白い。

 

これは床屋なようだ。

 

観光で潤っているのだろうけど、村の人々の生活レベルは決して高いようには見えない。

 

そうこうしていると、通りがかった若い男性が『うちの孤児院を見学していかないか?村の子供たちの様子を知って欲しいんだ』と声をかけてきた。多少なりどんな施設なのか興味があったので、お金はもちろんかからないし見るだけだからと言う彼を信じて(多少は募金求められることは覚悟で)孤児院と彼が呼ぶ場所へついていった。

メイン通りから階段を登って奥の方まで行くと馬小屋のような建物があった。

そしてそこには何故か子供たちが僕らのことを待っていましたと言わんばかりに、整列してスタンバイしていて、何の説明もなく突然に踊り始めた。ああ、こうやってお金取ろうとしてるのかなと想像して少し寂しい気持ちになる。

孤児院は見学する予定だったが踊りを見学するつもりは毛頭ない。が今更後には引けず、とりあえず最後まで見た。子供たちのアグレッシブな踊り、可愛い踊り、一緒に踊ったりとエンターテイメントとしてはそれなりに楽しめるものだった。

 

10分くらい続いた歓迎の踊りが終わると、先ほど僕らをここまで案内して来た男性がようやくこのタイミングになって施設の説明を始めた。

大きな声で力説していたが要約すると、孤児院とは言ってるが必ずしも親がいないわけではなく、学校に行けない子達を学校に行かせたり職業訓練させるための施設らしい。道端で物乞いしたり学校に行かず働くことを無くそうとしていると。

その傍でダンスの練習や絵を書いたりしてそれを観光客に見せたり売ったりしている。今回僕らが見たのはその一環のようだ。

 

彼らの理想には共感できるし子供に教育をと言うのはごもっとも。ただどうしても腑に落ちないこともある。

この子供に教育を受けさせるべく働いたり物乞いしないようにと活動してるのに、結局こうして子供たちに踊って歌って絵を描かせて、しかも環境客に呼び込みして見世物にして、それによってお金を稼いでいるわけだ。それも一部の子供はわざわざ遠い場所から連れて来られているらしい。

やってる事と言ってる事が矛盾しているとどうしても感じてしまう。

こんなことしている時間があるなら、その時間をちゃんと学校なり教育の時間に回すべきだと思ってしまう。実際踊る子供たちを見てると楽しんでやってるというより、やらされている感があった。

この男性にこの子供たちはちゃんと毎日学校行ってるのかと聞いたら今は長い夏休みで1月4日まで学校はないとか(この時点でまだ先2ヶ月弱の休みがある)。だったら今何でこんなところで踊らされてるんだって話。

 

挙句の果てに、封筒を取り出してきて、「寄付をお願いします、一口300ドル(3万円)からです、現金がないならクレジットカードでも可ですよ!」と堂々とほざきだす。300ドルという大金を最低価格で設定して求めて来るもの、寄付の金額をもらう側が決めることも、何もかもおかしい。

この時点でこいつらは孤児院を子供の為を思って理想を掲げてやっているのではなく、ビジネスでやってるんだなって確信した。

 

 

男性に、子供に仕事より教育というのは完全に同意で応援する。が、子供たちにパフォーマンスさせて人集めは理想と矛盾する。こんな見世物として子供を使うことはやめて、ちゃんとした教育や子供たちの保護をお願いしたい、と少し説教してやったらそれまで冗舌だった男性の口がぴったり止まった。

説教するだけだとあれなので、子供達のダンスは良かったし、もともと多少は寄付するつもりだったので、流石に300ドルは渡せないが、僕らにしてはかなり高額な20ドルを説教代と、本当に救済が必要な子供達へと手渡した。

 

 

今から書く僕の意見は他の人にとって冷たく感じられるかもしれないけれども、こういう子供の教育だったり貧困対策を旅行者や寄付に頼るのはお門違いというか、その国の政府や市町村で対応すべき問題だと思う。

教育や権利は与えられるものではなく勝ち取るもの。アフリカを旅していて嫌でも感じるのが、アフリカの人たちは本当にこの感覚が欠如していて、無いものは勝ち取るのではなく、持ってる人から恵んでもらえばいい、むしろ裕福な人は貧乏な我々に寄付なり施しをすべきだとさえ思っていると感じる。いや間違いなくそう思っているはずだ。

どこに行っても、寄付としてチップをもらえることは当たり前で、必要ないお土産やサービスを買ってあげるのも当たり前と思っている、それも悪気なく。良い人悪い人ということではなく、彼らの一般的な価値観がそうなっている。アフリカの多くの国でもらい癖がついてしまっている。

本当に貧困で頼らざるを得ない状況もあることも分かるが、寄付を過度に、それも当然かのように押し出されると萎える自分がいる。

 

ゴリラツアーでいくら金落ちてるんだと。許可書だけで600ドルですよ。確実に一部の裕福な人をさらに裕福にさせるためだけにお金が回っているという超大問題もあるが、村に溢れてる、昼間から何もせずにただぼーっと外で座ってるだけのやつ、ちゃんと働いてから援助してくれって頼んでくれ。もう少し色々やり方考えてもらいたいものです(とニートの僕が言っている)。

 

さぁさて帰るかと、立ち去ろうとしたところ、子供達が自分で描いた絵を持ってきて、「子供たちが描いた絵だ!彼らを助けると思って買ってくれ!」と最後追い打ちで売り込みをかけてきたが、こいつ俺の話ちゃんと聞いてたのか。

 

ちょっぴり残念な気持ちにさせられた散歩を終えてホテルに帰るとディナーが準備されていた。

 

高いお金払ってるだけあって豪華で美味いディナーで大満足。

美味しい夕食の最中に、霊長類好きの変な日本人おっさんに絡まれた。65歳くらいの夫婦で旅行に来ていて、何とこれでもう4日目のゴリラ何だとか。

ゴリラの子供まで見る事が出来て大満足だったよう。ゴリラは世界に3種類いて、山に住んでるゴリラはマウンテンゴリラだけだとか、マウンテンゴリラは草を食べてバナナを食べないというような事を教えてもらった。

キラキラと嬉しそうな顔で色々語ってくれる人だったのでとても楽しかった。奥様は『すみませんねー。この人いつもゴリラの話ばかりなの!』と笑いながら言う。すごく仲良しな夫婦だった。

ゴリラの写真集まで持ってきている変わったおっさんだが霊長類に対する熱い愛を感じた。

 

明日のツアー本番が楽しみだ!

 

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