1日でアスワン遊び尽くせ
こんにちは、テンです。
テンの連投です。妻のココはどこに行ってしまったのでしょうか。
さて2018年11月6日、無事アスワンに到着、チェックインを済ませたので観光だ。
アスワンで絶対行きたいのはアスワンハイダム、イシス神殿の二つ。
アスワンからアスワンハイダムまで往復45kmくらいあるのに加え、イシス神殿で数時間観光後にタクシーが捕まらない、捕まってもお前ら市内まで戻る足ないだろうと足元見られるのを考え、これ全部の合計であらかじめアスワン市内でタクシーと交渉することにした。
アスワン駅の真横には観光案内所があるので、ひとまずそこでタクシー相場を聞いてみた。
アスワンハイダムまで行く場合の相場はわからないものの、イシス神殿だけだと相場は待ち時間2時間込みの150ポンドらしい。150ポンドはだいたい1000円。20kmくらい走って2時間待たせて1000円ならまぁ悪くない。
アスワン市内から向かってアスワンハイダムはイシス神殿の延長線上にあり、距離にしてちょうど倍くらいだ。
これらから考えるとアスワンハイダムとイシス神殿のセット料金で、どれだけ高くてもイシス神殿のみの平均相場の倍の300ポンドが出せる上限かな。
案内所の料金も多少は高めになってるかもしれないからとりあえず200ポンド目安で交渉だな。
ということで次々やってくるタクシー運転手と交渉。
テン「アスワンハイダム見て、イシス神殿行ってそこで2時間使って戻ってくるプランなんだけど」
ドライバー「ああそれなら400だな」
テン「さようなら」
経験上タクシー交渉は押すより引くが上手く行く。
ドライバー「ああ!!ちょっとまった!!いくらなら出せるんだ?」
テン「案内所の人に相場聞いたら200ポンド以下だって」
ドライバー「そんなの無理に決まってるだろうww 仕方ない300ポンドだ」
ほんの数回の会話でもともとこっちが想定していた300ポンドまで簡単に下がった。
つまりまだまだ下がるということだ。
テン「だから相場は200ポンドって知ってるから。無理ならいいよ、さようなら」
ドライバー「なら250だ!」
テン「バイバイ」
ここまできてドライバーが食いついてこなくなった。
つまりこのあたりが最低ラインということがわかる。
ただここで諦める必要はない。なぜならドライバーは他にもいっぱいいる。
テン「こういうプランで200ポンドでお願い」
さっきとは別のドライバー「ダメダメ、300だ」
テン「相場は200って知ってるし、さっき別のドライバーが250って言ってたから」
ドライバー「じゃあ250だ」
経験上、交渉ごとはこの価格だったら絶対にあなたに決めると先にこちらが決断してあげると上手く行く。
ただしその場合はちゃんと相場を把握している必要がある。
テン「では前のドライバーより安くするならあなたに決める。」
ドライバー「240だ」
テン「250とほとんど変わらないじゃん。そんなのダメダメ」
経験上、最後に相手に2択の決断を迫ると上手く行く。
テン「じゃぁ間とって225だ。225を取るか、断わって0ポンドの儲けにするか、あなたが選んでくれ」
ドライバー「235で、、、」
テン「No、225 or nothing」
ドライバー「わかった225だ」
ということでアスワンハイダム、イシス神殿2時間コースがタクシー225ポンド(1500円)で決定です。
早速アスワンハイダムへ。
<<アスワンハイダム>>
アスワンハイダムはその名の通りダムなんです。ダムなんてなんで見に行くのとココは意味不明げでしたが、僕は何としても見に行きたかった。
だって地理の授業中に何度も目にした僕の中で最も有名なダムだから。
いろんな意味で重要で有名なダムなんだけれども、地理の教科書に載るくらいのダムなもんだからその地理的規模感は計り知れないほど大きい。
ダムを作ることで貯められる水によってできた人工湖、その名もナセル湖。
その面積はなんと琵琶湖の10倍以上とも。
そしてナセル湖の端から端までは500kmほどもある。東京大阪間に匹敵する距離だ。
まぁダムなんで水のため具合によって大きさは変わるだろうけど。
嘘か誠か、昔はこのあたりは雲が全く出ない砂漠地帯だった(今も砂漠地帯だけども)。
ただアスワンハイダムによって出来たナセル湖から蒸発する水分でなんとこのあたりに雲が発生するようになったんだとか。
気候まで変えてしまうそんな凄いダムなんだから見ないわけにはいかないでしょう。
タクシーで走ること30分、到着、まさにダムの上に。
しっかりと観光地化されていて、1人75ポンドの入場料を取られた。想定してなかったw
今いるのはダムの上なのだが、あまりに巨大なので、普通の道の上にいるかのようだ・・
そしてこれが雲を発生させる人工湖ナウル湖。
どどーーーん。もう海ですよ海。
水平線が見えるってどんだけ。
大きいなー!と驚くが、だんだん見慣れてくると只のダム。
放水とかするわけでもないので正直一瞬で飽きたので景色を堪能したらすぐ移動。
続いて<<イシス神殿>>。
イシス神殿はフィラエ島という島にあるので船に乗る必要あり。
日本語ではイシス神殿というが、英語だと島の名前と同じフィラエ神殿というらしい。
その船着場に到着。
船着場の入り口に入場料を払う場所があり1人140ポンド。
ただしこの140ポンドにはイシス神殿に向かう船代は含まれず。
しかしエジプトポンドあたりの物価上昇が凄まじいですね。数年前のブログ情報だとこの入場料は50ポンド。
たった数年で3倍近くになってます。
まぁポンドの価値も当時の比べてそれと同じくらい下がっているので、日本円で計算すると同じような価格に落ち着くんですけど、外貨稼げない現地人にとったらたまったもんじゃないですね。
ここが船着場。
土産物屋が並ぶその先でボートが複数待っている。
そしてまた交渉が始まるのだ。
ああ、嫌だ。。
あらかじめ観光案内所で聞いていた料金はボートあたり150ポンド。
複数人で乗った方が得なわけです。
とは言え他の誰かを待つのも面倒だし150ポンドなら最悪ありだなと思いつつ1人目のボート運転手に値段を聞く。
テン「ヘーイ、2人だがいくらだ?」
運転手「600ポンドだ」
テン「ファッ???????」
聞いていた相場の4倍ってかwww
2人目の奴にも聞いてみたが同じく600ポンドと。
4200円ですよw
それよりなんで入場料より高いねんw
公的に入場料とってる場所なんやからこういうクソ野郎どもを取り締まれよ!
というか入場料払ってから交渉させるなや、足元見られるの必須やんけ。
嫌なら乗らなくていいよ、でも入場料払ったんでしょって。
ああムカつくムカつく。
料金下げる手っ取り早い方法は、他の誰かとボートシェア。
運よく二人の中年中国人男性と一人の中年ヨーロッパ人女性が現れた。
同じ目標を有する僕ら、一致団結して交渉に。
ヨーロッパ女性が交渉ガンガンいく。
中国人男性は英語ができないがなんか必死で中国語で言ってる。
通じねえよwwwwwややこしくなるから黙ってろwwww
交渉中の僕ら。
結果1人60ポンド(ボートあたり300ポンド)となった。
案内所の人がボートあたり150と言ってたのでこれでも相場の倍したが、どうもこれ以上下がる気配がなかった。
値上がりしたのかなぁ。。
納得できなかったが他の人たちはこれ以上交渉するよりさっさと行きたいという感じだったのと、2人で120ポンドの出来上がりでもともと150ポンドで考えていたので、それより安いからまぁいっかということで無理やり納得した。
船に乗って10分足らずでイシス神殿が見えてきた。
船着場を降りてそこで待っていたのは、
猫猫猫猫猫猫
ここは猫島か。。。
壁一面に掘られた絵。ココの近くには太陽神ラーも見える。
ゲームのワンシーンみたいだ。
横に見える柱の一つ一つにレリーフが刻まれている。
ここを抜けて奥に見える建物に入っていく。
実はこの建物小さく見えてかなり大きい。
下にいる僕の大きさと比較してもらいたい。
この門を抜けるとまさに”串”の形のように小さな部屋が縦に並んで、それを一直線の通路が貫いている。
その一番奥に現れるのがこの謎の台だ。
この台は大人の腰より少し高いくらいの台で、他と同じくレリーフが刻まれているの。
そこに現れた謎の女性。
この台に両手を乗せ、目をつぶりながら、小さな声で祈るかのようにブツブツ呟いている。
「ふーんふーん、ふーんふーん」というように聞こえた。
それも一瞬ではない。この台の写真を撮りたいのに永遠にそこを動かないのだ。
他にも写真撮りたそうな人が何人も現れたが一切気にしない。
他の部屋も観光しながら写真の機会をうかがったが、結局30分以上その場を占領していた。
普段の僕だったら、あまりに度が過ぎた占領は邪魔だとどいてもらうが、どうも奇妙で恐ろしく、声をかける気がしなかった。
確かにスピリチャルな雰囲気を感じる場所だが。
予習してくればよかった、何が何か一切わからないw
イシスとはイシス神殿の名前から想像されるように神様で、女神様なので女性として描かれているはず。
このどこかに写ってるかもしれないが、どれかはわからないw
本殿の別角度。
全体像はこんな感じ。
ゲームよりゲームの世界らしい。
これはエジプトではなくローマ時代の建築物。なぜか同じ島に、それもすぐ隣にあります。
島は狭く、1時間もあれば隈なく全部見れてしまいました。
帰りのボートの時間までまだ少し時間があったので、壁画に飽きた僕はずっと猫を見てました。
ボートで元いた場所に戻り、タクシーでホテルへ。
と思ったが、ここからちょうどホテルに戻るまでの途中に<<切りかけのオベリスク>>という観光地があること発見。
テン「ホテルまで戻らなくていいよ、途中で切りかけのオベリスクに行くから、タクシーそこで下ろして」
タクシー「それなら追加で50ポンドだ」
テン「ふざけんじゃねえ。寄り道するわけでもなく、それも本来の目的地より近いところで下車するだけでなんでプラス料金なんだ。なめんなよ」
と言ったら、もちろんタダで降ろしてくれました。
やっぱエジプト人うざいわー。
<<切りかけのオベリスク>>
調べたところオベリスクとは、ギリシャ語で針とか串を示すらしい。ここでは岩の塔みたいなのを想像すればいい。
切りかけのとは文字通りの意味で、その巨大石を取り出すために切ろうとしている途中ということ。
要するに採掘場で切り出し途中で放ったらかしにされたところを見ることができるのだ。
ただの岩山ではないのがわかる、明らかに人工的な四角をした岩肌。
こうして少しづつ削っては楔を打ち込んで取り出していたんだろうなと想像できる跡。
ここまで頑張った挙句に使われなかったのか。
ちなみにここの石はルクソールにあるカルナック神殿で使われる予定だったらしい。切り取るのも相当な労力だろうが、運ぶのもまた相当な労力だろうな。
切りかけのオベリスクから宿まではもう徒歩圏内。
まだ時間あるのでもう一箇所見て回ることに。
そこまでグーグルマップで案内してもらう。
グーグルマップって最短距離しか考えないから、たまにとんでもない所を通される。
気づいたらドスラムの中を歩かされていたw
人っ子ひとりいないのであんまり怖くないが汚え。。
道が水浸し。雨がほとんど降らないこのエリアでこの水たまりは絶対雨じゃない。ただただ臭い。
そして目的地が見えてきた。
コプト教会だ。
カイロで見れなかったのでこの機会に見てみようと思った。
中に入ると大きな聖堂だった。
カトリックやギリシャ正教会とは明らかに違う質素さ。
そしてプロテスタントとも違い聖人たちの絵が描かれている。
やっぱり独特だ。
一番独特なのは絵の書き方かもしれない。ゆるキャラみたいw
荊のような十字のマーク。他のキリスト教の十字架とは明らかに違う。
ボランティアの人がこの十字の荊の意味を教えてくれた。
十字の先にある3つの棘、これはGod、Son、そしてHoly Spiritを表している。つまり三位一体ということか。
そして4つの十字は聖書を書いた四人を表しているんだとか。
街全体を見ると汚いところもあるけれど、アスワンはナイル川沿いの散歩は綺麗で気持ちいい。
綺麗な景色を見てKFCを食べてホテルに帰った。
世界一周ブログランキングに参加しています。よければ下をクリックしてください。ランキングが上がり私たちが大はしゃぎします。
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
にほんブログ村
↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑
-
前の記事
まさかの有名日本人宿でぼられたアスワン行き 2019.06.17
-
次の記事
アブシンベル神殿 2019.06.19