9000年前のマンション!!チャタルヒュユク遺跡

9000年前のマンション!!チャタルヒュユク遺跡

ココです。

 

行きたかったチャタルヒュユクに行ってきましたー!

 

脱線、ゲストハウス内でギョペクリ・テペに行く人に会いました。

ギョペクリ・テペがどういうものかを聞くと、なんと紀元前9500年頃に狩猟採集民族が建設した宗教的建築物だとか!もちろん世界最古の神殿。去年から公開されているらしい。

しかもその時に丁度読んでいた本[サピエンス全史]に出てきた遺跡だった!( ・˂̵˃̶・) 

 

本によるとこの遺跡発見以前は

【人々が集落を作る→繁栄する(農耕が始まる)→その中央に神殿を建設】

という学者たちの考えだった。

 

でもこの発見以降は、

【神殿を建設→その周りに集落が作られる→神殿を使用した人たちを養うため農耕がスタート】

という風に一転して考えられるようになったそうな。

 

つまり農耕よりも前に宗教があって、むしろ宗教によって人々の生活は発展したのでは?というような色んな疑問が出そうな面白い遺跡。

 

行きたい気持ちでいっぱいだったが場所がシリアの国境近くなので外務省からの注意が一番危険ではないものの[レベル3:渡航は辞めてください(渡航中止勧告)]だったので断念しました。ナイロビとかもレベル3だけど、私にとってテロは強盗より怖いので。本当行った彼が無事である事を祈ります。

その周辺がもっと安全になったら絶対行きたいな。

 

今回行ったチャタルヒュユクは最古の遺跡では無いものの紀元前7000年頃の集落の遺跡。そして最近では出土された物がいくつかねつ造だった事が発覚した。

それはそれで見たいのでOKだけど。

滞在していたコンヤからチャタルヒュユクに向かう交通手段が無かったので、モスク前にいたツアー会社の人に聞いてみると「タクシー使うとめっちゃ高い1000RMぐらいかかるからツアー使った方がいい。」と言われる。

でも一応ダメ元でタクシー会社に値段聞いたら行き帰り全部含めて200RMだった。1000RMから比べるとなんだかとても安く感じる。

まんまとタクシーで行く事に決定。

【チャタルヒュユク】

全体図。

<<レプリカ住居>>

ドアが無い。屋根の穴から出入りするという構造。

 

<<展示品>>

入ってすぐに少しだけ展示品がある。どれがねつ造とか全然わからんよおおお。

新石器時代の刃物。持ち手は蛇の皮からできている。

昔のチャタルヒュユクだそう。集落は川べりにあるよね。

住居の展示から少し離れた所に遺跡がある。どこから行けばいいか分からなかったが、休憩していたタクシーのおっちゃんに「あっちだよ!あっちー!!」と教えてもらい遺跡まで歩いていく。

<<遺跡>>

マンション形式の集落。

家族以外も近所の人みんな同じ建物に住んでいたという。しかも出入り口は共有。部屋分けられてるとはいえ すごいな。絶対気つかう。プライバシーっていう概念は古代には無いのだろうか。

古い家をどんどん埋め立ててさらにその上に家を建てるスタイル。生活している場所の床下に死体が埋められているんだよ。現代でそんな事があったら大事件です。

地域の人がゴミを捨てに来る所。家のすぐ隣にあるけど、ゴミはきっちり分けてあるので清潔だったのかな。

死体が埋められていた床下。

遺跡の外は綺麗な景色。床下から出土された彼らはここで農耕とかしてたのかなー なんて事を考えながら

もう一つの遺跡までまた歩く。

遺跡全体、マンション形式なので結構な高さがある。

奥の赤い模様は壁画のレプリカ。

↓博物館の本物壁画

この時代の壁画の絵の具、赤は動物の血、黒は炭、黄色は土か何か(忘れてしまった)で出来ている

これらの素材の劣化具合をヒントに遺跡の年代が割り出されるそう。考古学者ってすごいなぁぁぁぁ。

【コンヤ考古学博物館】

なんと過疎っていたためか無料だった。

なんとなんと私の調査不足で目当ての女神像がここには無かった!!!!

これが見たかったのに。よく見たらアンカラミュージアムに展示されてるって書いてるし。ていうかここで出土されたんならここに置いて欲しいです。

近い。でもやっぱりふくよかな女神像。同じモチーフか?ギリシャもそうだったけどこの地域はなんで女神像がたくさんあるのか。また調べて追記してみます。

チャタルヒュユクの住居の床から発掘された当時1歳の新石器時代の子供の遺骨。石や動物の骨で出来たブレスレットをつけている。籠に入れた状態で埋められていたよう。チャタルヒュユクでは9体の遺骨が発見されているが、一番保存状態がいいものらいしい。

出土された子供がつけていたものと同じ年代のアクセサリー類。

この真ん中の写真のやつ、見たかったやつなんやけど、、。ここに置いといてや。

新石器時代の塩と胡椒の入れ物!!!今と変わらない!

説明がなくて何かわからない禍々しい斑点の壺。

カラヒュユクから発掘されたアッシリア時代BC1950から1750のもの。高級感のある洗練されたラインになってきた。 ミノアンの発展した時期と同じぐらいの時代だけど、ミノアのデザインの方が自然的で柔らかくて好きだな。

スタイリッシュなアッシリアお風呂

結構細かい。

時代が進むにつれて技術が進んでいく。そして

どんどん

見たことあるような

ギリシャ神話な

ローマ神話な形になっていく。

そしてドーン。

またお前かローマよ。テンいわくここにあるローマの出土品はクオリティが低いように見えるそう。確かにそんな気がする。腕の確かな芸術家はこのあたりでは働いてなかったのかな。

庭に出ると

適当に展示されたローマの像がある。タイトルは 【男の像】。説明も雑である。

ギリシャで死ぬほど見たやつ(のクオリティ低い版。)

雨風に吹かれてもいいと判断された出土品たち。発掘されまくってるんだろうな。

 

新しい物が発見されるたびに歴史は更新されて行く。どんどん発見されて、どんどん新しい事実が解明されて欲しい!

そーいうのに詳しい人間ではないけど、私が何千年も前の人達の文明が面白いと思うのは時代による人類の変化を何かのストーリーかのように追っているからかなぁと思う。

そして時代によって常識も価値観も全然違うから過去の人にしか出来ない発想なんかをとても面白いと感じる。

現代人の自分とは何もかもが違うけど過去の人類の発展は今の当たり前に生きている自分に繋がっていて、これからも人類はどんどん変わって行くんだろうな〜なんて事を考えながら見てます。

 

コンヤに来た理由は本当にチャタルヒュユクと博物館だけが目当てだった。

だけどこの場所ではイスタンブールのような都会や田舎な場所ともまたちょっと違うゆったりとしたトルコを感じる事も出来て大満足でした。

ココでした。