タイの寺院めぐり
ココです。タイに来てからもう2週間がすぎました。この国には悪人がいなさそうだと思う程出会う人にいい人が多いです。
現在はチェンマイにいます。バンコクより気持〜ち涼しい気がします。クソ暑いのは暑いんですけどねえ。
チェンマイはわりと小さな町で歩いて周辺を回ったり、レンタル自転車を使う人も居ます。私達も歩いて周辺を散歩してみました。
そして寺院を転々と渡り歩きました。
バンコクでもワットポー等を回ったのですが、感想はやはり日本の仏教とは違うなという事です。
日本の仏教は大乗仏教で簡単に言えば信じる者は皆救われるといった形のもの。タイの仏教は上座部仏教で信じてタンブン(徳を積む行為)し、修行したものだけが救われるというもの。
タイの仏像は日本に比べると装飾されていて、金ピカです。個人的には世俗を捨て出家し、涅槃に入ったブッダというよりは、出家前の王子のブッダのようなイメージを持ちました。
そして寺院内でヒンドゥーまたはバラモン教の像や壁画を沢山見かけました。
バラモン教は今のヒンドゥー教が確立する前の元になったもの。
知識がない私は タイ仏教国では? と疑問に思ったのでgoogleでwiki等を見て調べました。個人的に好きな記事をピックアップしているだけなので以下の情報の正確性は保証できません。
仏教の頂点にいるブッダが悟りを開く前にインドにあった宗教はバラモン教でした。
バラモン教は身分が永遠に固定されている宗教で、ブッダは人は平等であるべきだとバラモンに反する形で仏教を作りました。
そして仏教が勢力を増やしていき、バラモン側はこのまま平等の思想が広まると今の階級制度が保てなくなると思い、ブッダの死後、彼をヴィシュヌ神のアヴァターラ(化身)の一つとして取りこみました。(ヴィシュヌ神はいろんな者に変身して人間界に現れる)
そうする事で仏教に入った者をバラモン教に吸収する事が出来るからだそうです。
仏教側はブッダをヴィシュヌ神の化身としては認めていません。
にも関わらずタイ仏教では二つが共存している。それは何故なのか?
調べた結果、タイに仏教が入ってきて仏教国として確立される頃、絶対王制を作ろうとする王室と仏教の思想では矛盾が起こってしまうので王の権力維持のため隣国古代クメールからバラモンの制度を輸入し、仏教の思想と溶け込ませているのが今のタイ仏教との事でした。
例えば、バラモン教による身分制度に不満があり、反発を起こす人にも仏教の輪廻転生の思想を使い「今世の不幸は前世での自身のタンブン(徳を積む行為)が足りなかったから、来世に向けて精進せよ。」とコンボで諭す事ができる。
(バラモン教にも輪廻思想はあるが、前世によって現世が定められているといったものなので、という事は来世の運命定められていて永遠に変える事が出来ない。仏教では現世の行い次第で来世を変える事が出来る。)
ちなみに歴代のタイの王様は現在も含め、ラーマ〜世と呼ばれています。
ラーマという名はバラモン教の聖典の1つであるインドの叙事詩ラーマーヤナ の主人公 ラーマ王 になぞらえており、物語の中で ラーマ王はバラモン教の神 ヴィシュヌ(=ブッダ) のアヴァターラの一つとされています。
そして現在でも王室関連の行事は神と人間の架け橋であるバラモンが主催しているそうです。
バラモン教の制度+上座部仏教の思想=タイ仏教
といった感じなのでしょうか?
加えてタイには仏教、ヒンドゥー教等の外来宗教が入る前からピー(精霊)信仰というものがあり、信仰の基層に根強く残っています。現在でもお店や家の前に精霊へのお供えがされているのをよく見かけます。
仏教国タイは実際はピー信仰、仏教、バラモン(ヒンドゥー教)が習合している国だったのです。
日本も神道、仏教とあり、色々な宗教の行事を取り入れているので似たような物ですかね。状況に応じて必要なものを取り入れて変化して行くのはとても自然なことだと感じます。
全体的にぼやっとした内容で申し訳ないのですが、もっと詳しい人が居たら是非語ってもらえると嬉しいです。もっと理解出来たら追記をしたいココでした。
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