Elephant Nature Park ー 情けは人の為ならず、周り巡って己が為<<その2:お仕事編>>
こんにちは、夫のテンです。
これを書いてる現在時点でパタヤにいます。日本人(のおっさん)には大人気のパタヤですが、あんまり好きになれそうにありません。人間の悪い方の欲望にまみれた街です。
前回適当な記事を書いてしまいましたが今回もう●こみたいな記事です。
象の楽園Elephant Nature Parkで具体的に何をやるのかについて主観100%で書いていきたいと思います。
箇条書きにすると業務は以下の通りです。
・Elephant Poo(象の糞掃除)
・Elephant Food(象の餌準備)
・Enrichment(象の部屋の飾り付け)
・Plant Grass(草植え)
それでは一個づつご紹介しましょう
Elephant Poo
自分的一番過酷な労働は間違いなくう●こ掃除です。
う●こ掃除って何をやるのか??百聞は一見にしかず、説明するより見ていただきましょう。
これ、運んでいるの象のう●こです。
そう、ひたすらに象のう●こをせっせと運んでトラックの荷台に積み込むのです。
う●こだけじゃなく、食べ残したバナナやパイナップル、葉っぱなども合わせて回収していきます。
このトラックの荷台は半分の優しさと半分のう●こでできています。
体験しないと分からない!?Elephant Nature Parkでの象のう●こ掃除体験談トップ4!
第4位:う●こは年齢のバラメーター
是非とも色んな種類の象のう●こをまじまじと観察してください。あることに気づくはずです。う●こ完全体だけでなく、ほとんど食物が消化されていない雑魚う●こが存在する事に。草食造物全般に言えることかもですが、象の食物消化率は約40%らしく、逆にいうと何かを食べても半分以上は消化されずに出てくるのです。特に目立つのはバナナの皮とパイナップルの皮。これらは消化されにくく、う●ちの中に混じってよく発見されます。
この消化度合いは象の年齢によって大きく悪化してゆきます。若い象の胃と腸はしっかり消化ができるので食べ物の原型を留めないう●こ完全体が出てきます。一方老いた象はその逆で消化機能が劣化しているので、食べ物が消化されずそのまま出てきます。従いう●ちの中にある消化されずに残った食べ物(の含有率)をチェックすることで象の大体の年齢がわかってしまうのです。
尚、象のう●こは大抵はそんなに臭くはないと思います。ところがパイナップルを食べまくった象のう●こは驚くほど臭いです。人間でもそうなるのでしょうか。今度実験したいと思います。
第3位:清潔感がover kill
皆んな乱雑にう●こを運ぶので、う●こが空を飛びます。ぷーんっと飛んでいきます。そして顔にぶつかります。これを10回繰り返すともうどうでもいい気になります。
最初みんなシャベル(関東ではスコップらしい)を使って最初運んでいたけど、そのうち手で運ぶようになります。
長靴なんていりません、サンダルで十分です。足についても大丈夫、洗えばいいんです。死にやしません。
第2位:婚活にもってこい?
象のう●こ掃除はいわゆる3K(きつい、きたない、くさい。あれ、ちょっと違う?)のお仕事。初日はワクワク感から皆んな頑張ってお仕事しますが、だんだんとサボりが目立つように。
サボりレベル1、動かなくなってただ突っ立ってるだけになる。これは疲れていて休憩しているだけかもしれない。
サボりレベル2、そもそも来ない。これも疲れて休憩説も考えられるが、ランチや他の作業では元気にしているので、きっとサボり。
サボりレベル3、レベル1が群を作り盛大にお喋りを始める。これは確信犯というか清々しいサボりですね。レベル2より来るだけマシと思いこや、ちょうど作業の邪魔になる場所に集まりがち。邪魔になるので厄介です。
そんな中でもひたすらに一生懸命作業する人達もいます、というか大体はちゃんとやってますが。真面目な人とそうでない人とがよく分かります。性格が出ると思います。ここで頑張っている人はいいパートナーになる可能性が高いはず。
妻のココは人一倍汗だくになってう●こまみれになって頑張っていました。やはり僕の選択は間違ってなかったです。
第1位:犬の癒し効果
このお仕事は園内をあちこちとう●こ探し求め歩きまわる事になりますが、必ず犬がついてきます。園内には沢山の犬が放し飼いされていて、自由に動き回ってるんですが、何故か人間が動き出すと毎回何匹かついてやって来るんですよ。
不思議なのが人についてくるのに特に人に構ってほしいという感じじゃなく、ただただ一緒についてきてその辺で勝手に遊んでるんですよ。
他の犬と戯れたり、急に穴掘ったり、地面でゴロゴロしたり、ぼけーっと寝転がってるだけだったり、時に牛を追いかけ回したり。
犬が楽しそうにしてるのを見るとなんか元気になるんですよね。
数多くいる犬の中で圧倒的な人気をほこるのが、マンデーという雌犬。
人懐っこさ、出現率、行動の可愛さからダントツの人気ナンバーワン。
穴掘りマンデー
バイクに乗るマンデー
象に乗られるマンデー
Elephant Food
大事なう●こが終わったのでここからサクッといきましょう。
出すもの出すには食べるもの食べないといけません。毎朝象の餌準備です。毎日パイナップルやらバナナがそれぞれづつトラックに運ばれてくるものを食料庫に突っ込んでいきます。
バケツリレーでパイナップルを左から右へ!
パイナップルを投げるテン
それをナイスキャッチするココ。やはり運動神経抜群
ざっとパイナップル1万個(適当)を運んだ後の様子。
実はこれが結構大変で、パイナップルのトゲトゲとか葉っぱがめっちゃ痛いんですよね。でもこのフードの良いところは後で象の餌やりができること。
餌やりをすると鼻をこちらに寄せてくるのが可愛いです。餌やりに慣れていると近寄ると鼻を寄せてくるのですが、何も持っていない時に鼻に手を近づけるのは大変危険。餌と思って手を巻き込まれます。象さんからすれば軽くでも人間からすると大いに引きずられ大変危険。また象さんはあくまで餌がもらえると思って鼻を近ずけてきます。手を近ずけてくるのに何も持っていないを繰り返すと、象さんはおちょくられていると勘違いしてしまい、鼻アタックを食らわされる可能性があります。象さんの鼻パンチで人間は1発で死んでしまうとのこと。。。ただ象さんは鼻を前後に動かすのは得意だけれど、横は苦手。なので象さんの前に立たないというのも大事。
特に子象には注意が必要。人間の子供と同じようにランダムな行動をするので予想不可能。唯一の違いはsuper powerfulなこと。パワー系池沼と思ったほうがいいです。
Enrichment
夜は象を檻の中に返す必要がありますが、決して嫌がる象を檻に無理矢理入れるようなことはしません。象が檻に帰りたくなるようにキレイに食べものでデコレーションしてあげるのです。
南国風のいいインテリアでしょう。
遊び心を理解する象もいるのでこういうデコレーションも必要。
唯一のこの作業のダメなところは頑張れば頑張るほど翌日のう●こ掃除が大変になること。翌日がう●こ掃除の場合はデコレーションを半分にしてやりたい気持ちでいっぱいです。
ほんとここの象は至れり尽くせり。生まれ変わったら象になりたい。と言ってもここの象は虐待されてた象なんですがね。
Plant Grass
この園では象だけでなく牛も保護していて、その餌を植えます。餌と言っても雑草みたいなもんなんですが。ひたすら苗を植えるだけ。腰が痛い。暑い。単調。と僕が嫌いな要素マックスだったのですが(僕は頭脳をフルに使う知的な作業が好みです)、僕には田植えの才能があったみたいです。
一斉に横並びでスタートして前に進むのですが、頭5つくらい飛び出たところで作業しているのが僕。
総括ではないですが、1日の労働時間は長くて4時間ですが、かなり疲れます。
ボランティア作業においてう●こ掃除はかなりの分量を閉めます。午前中の作業の2/3はう●こ掃除ですし、午後の作業で園内掃除というのがありますが、それも実質う●こ掃除です。
サボり続出するきつい作業ですし、体も服も汚れますし、象と触れ合えることもないです、ボランティアなので当然お金もでないどころか払ってう●ことりをしてるんです。
う●こ以外もかなり大変です。でもだからこそやり切ったあとの爽快感や達成感は大きなものになります。いい事してるんだなという気持ちなれます。
生活の為でもお金の為でもなく自分の為でもなく、ただ象の為にボランティアを始めた。でも実は自分自身が1番幸せな暖かい気持ちになります。
山積みになった象のう●ちを見て唯一幸せになれるのはここだけです。
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