ギリシャ タソス 編 4 保護犬アラビ、初めての海
ココです。ようやく12日間のタソス編ラストスパートになります。タソスの後もギリシャ生活は長く続くので、最近はついに涼しい所に憧れだしました。気分的にはそろそろドイツのクリスマスの雰囲気が恋しい無い物ねだりな我々です。
そういえば日本で9月22日に発売されるジャンプで漫画Hunter×Hunterの連載が再開されるそうですね。私は今なんでこんな所に居るんでしょうか。早く暗黒大陸を旅したいです。
★前回までのあらすじ★
無事に式を終えた主役の2人!よかったね!私達もタソス島の観光ができるとワクワク!さてどーなる☆
◾︎タソス9日目
みんなでエヴァが結婚式の前に行ったというスパへ行った。
テンと同じ部屋でマッサージを受ける。やっぱりヨーロッパの人の指圧は優しいというかちょっと弱い。昔バリでやってもらったエステはゴリゴリの指圧だったので余計にそう感じる。
みんなが終わるのを待ちながら、だらだらーっとスパのサウナを楽しんで帰宅。
この日はエヴァの手料理のターン。エヴァはスーパー完璧主義。
エヴァ「ヤニス!!キッチンを綺麗にしないと私は料理をしないわよ!何とかして!」
エヴァ「ヤニス!!タバスコが無いとこの料理は出来ないの!昨日あるって言ってたよね?何でないの?!」
とまたしても怒られるヤニス。それを聞いてビビる私。結婚式の準備の事でヤニスにまだ怒っているのかも知れない。そしてヤニスとテンが近所にタバスコを買いに行った。
エヴァはもうほとんどシェフなのですっごく美味しいタイ料理が出てきた。
タイ料理が好きなテンは大喜びであった。
今回は庭で80年代の映画 ダーティーダンシング の上映会。
主演のパトリック・スウェイジを彼等はすごくカッコいいという中、私とテンにはそこまでその良さが分からなかった。
<<パトリック・スウェイジ>>
テンが「うーん、顔はカッコいいと思わない。」と言うとエヴァは「まぁ!テン、ジェラスね?ププ」と笑う。
童顔のテンとパトリックの顔は真逆だけど、テンはジェラスではなく本心で言っていた。確かに体格もダンスもすごく素敵だと思う。
だけど、彼等の目から見てディカプリオやベッカムとパトリックは同じようにカッコいい部類なのか?
日本で”イケメン”と言われているジャニーズや、韓国系の男性アイドルは一体どう映るんだろう?(テンはJIN AKANISHIのファン)興味が湧いたので今度聞いてみようと思う。
映画を観終えて、テンションが上がったエヴァは「あー!そうだ!みんな!サブリナは見たことある?!」と2本目の映画をいそいそと準備しだした。エヴァの憧れ、オードリーの映画だ。なんでそんなに元気なんだ。エヴァ40代なんだけど、全然私達より体力あるし中身も若い。
テンはギブアップし、私も2本はキツイと今回ばかりは途中から寝室へ逃げた。
◼︎10日
二日酔いで昼に起きた。先に帰るエヴァ母とベネとエクを見送りに行く事になった。
彼等が乗る予定の船が出るポート付近で、最後のランチ。全員集合して食事をするのはこれが最後だ。
ムサカというナスとひき肉とジャガイモのラザニアのような物を食べる。
どうやらレストランというか場所によって味付けが全然違うようだ。ここの味は完全にラザニアだった。
「僕たちはファミリーだよ!」と帰っていくベネ、エク、エヴァ母。本当にええ人達やった。
彼らを見送った帰りに、また海で遊んでいるとヤニスが叫ぶ。
ヤニス「Shit!ベネに出国の書類を渡すの忘れてた!」
ベネに渡すパスポートの書類だったよう。これが無いとイミグレ長くなるとか何とか。
とりあえずベネは何とかなったようなので良かったが、結婚式前にエヴァが嘆いてたヤニスが毎回何かを忘れるってこれの事かと思いつつ、忙しかったし気が抜けてたんだな。
夜はまたまたBBQをしながら、4人で雑談をする。
ヤニス「タソス島の後は何処へ行くの?」
テン「クレタ島に行って、そのあとはアルバニア考えているんだけど。」
ヤニス&エヴァ「「DON’T GO!!!」」
テン&私「ワイ????!!!」
エヴァ「アルバニアに行くのならココを連れて行くな。危ない。」
ヤニス「何で他にもいい国いっぱいあるのに何故アルバニアなんだ?」
と勢いよくストップされた。しかし、日本とイギリスの外務省の危険情報を確認したのだが、危険だとは一切書いていなかった。アルバニアは欧州最貧国だけど、あまり危険だとは聞いた事が無かったので驚く。
テン「えー。2人はあんまり知らないだけじゃないの?外務省情報にも載っていないし、危険だとは思えない。」
外務省信者のテンは諦めきれない様子だった。私は小心者なのであそこまで言われると怖くなった。それにあまり興味が無い。
ヨーロッパ周辺はまだ気分では無かったし、またアメリカ周った後に行く事も出来るので、アルバニアは置いておいて、トルコから南下していくルートを辿る事にした。
来年の1月までにはワーホリ申請をしていたオーストリアに渡らないといけない。どちらの方向に行くにせよリセットされるので同じだ。
◼︎11日
みんなで犬♀(アラビと名付けられた)を連れて海へ行く。
海が初めてだったようで怖がりながらも興味がある様子で波が引いては近寄り、波が来ては逃げるのを繰り返していた。そして犬好きの人々が通るたび、アラビを可愛がってくれるので嬉しかった。
そんな風に時間を過ごしていると、テンが戻ってきて一言。
テン「悲報。ヤニス、海で結婚指輪を無くす。」
おい、またやらかしたんか!!!!
捜索しまくるものの中々見つからず、近くでシュノーケリングをしていたカップルが見つけてくれた。お礼に彼等にシャンパンを奢るヤニスとエヴァであった。
アラビを連れて海岸へ向かう。怖がっていた海にも慣れてきて、入ろうと挑戦するアラビ(´ω`)
かわいい。
エヴァとヤニスはアラビを引き取ってロンドンに連れて帰ることにしたそうだ。
帰宅後、ディナーは私とテンで魚を焼く。グリーク風の味付けにしたけど2人は美味しいと言ってくれた。
そして魚なので猫が膝に乗ってきて横取りにくる。庭に色々な猫が集まってくるので魚の取り合いになった。
今回の上映会は塔の上のラプンツェル。
英語版タイトルはTangledなので「Tangled見た事ある?」と聞かれて最初は何のことだか分からなかった。
2人はこの映画大好きだそうで、上映中にセリフをキャラより先に言ってみせたり、歌い出したり、はしゃぐ2人。私は映画の内容が入ってこなかったけど日本語版を観た事があったし、内容は全部覚えていたので問題無かった。
見ていると、結婚式にエヴァの髪についていた紫やら青色の花、ケーキに描きたいと言っていた黄色い太陽、木製の船も、全てラプンツェルのシンボルだったんだと気付いた。こんな風にしたかったんだなぁと。
エヴァとヤニスはロンドンでもう一度納得のいく結婚式がしたいと言った。太陽のケーキも木製の船もロンドンなら手に入るだろうしな。
私達からすれば充分に綺麗で楽しくて、素敵な式だったけど、後悔していつまでも引きずってしまうぐらいなら気がすむまでとことんやった方がいいと思った。しかしパワーがある2人だ!
タソス島は明日でおしまい。色々あったけど、貴重な経験でした(^ω^)
ココでした。
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