サファリを自力で観光しようとしたらニューケニアロッジに怒られた & 最恐ナイロビの夜のBar
こんにちは、テンです。
2018年12月3日、ケニアのナイロビに到着し、日本人旅人の中で最も有名な格安宿のNew Kenya Lodgeに宿泊。
一部屋1500ケニアシリング(1700円ほど)で個室でシャワートイレ有りながら場所も危険なところで、部屋も汚いし、窓ガラス割れてるし、正直いいところ何にもない感じがするが、なぜかここに日本人が集まる。
理由は簡単、サファリツアーを一人300ドルで2泊3日で手配していると日本人の旅人たちがこれでもかとブログに書き込んでいるから。
でもここでサファリツアーなんて申し込む必要は全くない。というか安く行きたいならこんなツアー必要なし。
マサイマラ国立公園は意外に簡単に自分で行けるのだ。マタトゥとか呼ばれるハイエース型のバスやらタクシーやらを使えば国立公園前の村まで行ける。その村はサファリのベースキャンプ場のようになっていて、簡単にツアーガイドと車が見つかるらしい。
1日車貸し切って120ドルとかが相場らしく、交通費合わせても一人200ドルもあれば余裕でサファリが楽しめる。
だからニューケニアロッジ手配の300ドルのサファリになんて参加する意味はない。
そしてこの方法だと人数が増えれば増えるほどさらに安くなる。
車貸切りは人数が増えても料金変わらないし、移動のタクシーも人数多ければ割り勘できる。それに大人数の方が安心で何より楽しい。
ということでニューケニアロッジへは何しに来たかというと、人集めです。
上述の通り、ここには格安サファリを求めて日本人が集まってくる。サファリしたいけど金なーい!って人がほとんどなので絶対に簡単に仲間集めが出来るはず。
チェックイン早々に受付の人にサファリはどうだいと勧誘されたが正直に自分で行くからいいやと断ったらなんか嫌な顔された。自分で行くも行かないも自由なのになんか対応が雑になって嫌な感じ。
早速日本人の女性一人旅の方がいたのでサファリについて聞いたところ、なんと既に中国人の3人組と自力でサファリに行く予定だったと、まさに僕が探しているのとドンピシャの方が。
中国人3人組は今別のところに出かけていて明日ホテルに戻ってきて、そして明後日からマサイマラサファリに行くとのこと。
だったら僕らも含めてみんなで行こうと提案。利害関係完全一致で即合意。一瞬でマサイマラサファリ仲間が見つかってしまった。タイミング的にこれはラッキーすぎる。
そして更にその夕刻のこと、宿は別ながら男女二人で旅している日本人旅人がサファリの申し込みに宿にやってきた。申し込む前に僕に話しかけてきて、サファリについて聞かれたので、日本人女性と中国人グループ3人と僕らの6人でマサイマラまで自力で行く予定なのでここでは申し込まないんだと正直に伝えた。
するとこの二人が是非一緒に参加させてほしいとのことだったので、断る理由も全くないのでもちろん快諾。
これで全員で8人グループになった。
サファリの車がマックス8人乗りの可能性があってこれ以上の人数になると逆に車2台借りたりと割高になる可能性があるのでとりあえずこれでグループ集めは終了。
たった1日で仲間集めができたのはラッキーだったけど狙い通りで満足:)
メンバーは(全員仮名)、
日本人女性一人旅でもう意外にもう30歳、交渉させると誰よりもアグレッシブなアラサさん
中国人グループのリーダー格の男性、英語も唯一流暢で頼りになるパオパオ。
中国人グループもう一人の男性、あまり英語ができず会話はできないがいつも笑顔が眩しいキンポー。
中国人グループで唯一の女性、彼女も英語は得意ではないがいつもライスクッカーを持ち歩く料理好きのチュンリー。
男女二人旅、カップルかと思ったらただの友達同士、男性側で職業は看護師さんのナースさん。
男女二人旅、おそらく本グループ最年長の女性、そろそろ逆プロポーズをしようと企んでいるアラフォさん。
ところがこの様子を見ていたニューケニアロッジのオーナー。突然僕に怒りながら「俺たちがここでサファリの斡旋商売をしているのを知ってるだろう。お前達は俺たちの客を奪ってけしからん」と言ってきた。
日本語で喋っていて、オーナー僕らの会話理解一ミリもできないはずなのにめちゃくちゃ理解できているじゃないかw
サファリの勧誘を断ってから態度が悪かったのに加えて、今まさにやってきた日本人二人の客を奪われたと思っただろう、激しく怒りモードで文句を言ってきた。
でもね、僕はあくまで男女二人旅さんの方からサファリについて聞かれたから正直に自力で行くって答えただけだし、彼らから是非参加させてくれって言ってきてこっちから一度も勧誘してないし、それで泥棒猫と凄い剣幕で文句言われてもね。
僕のせいじゃありませんよ。
まぁ、サファリの人数集めの勧誘の為にニューケニアロッジに泊まりにきたんやけどな!!!
いい感じで仲間集めは順調に終えたので、ケニアのSimカードを買いに行ったのだが、これが異常に大変だった。ナイロビなので町に出ればSim屋さんがあちこちにあって簡単に買えるんだろうなとか思ったら、全然売ってない。
Safaricomというのがケニアの携帯通信会社の(Simの)会社らしく、町中至るところにSafaricomの看板があって、楽勝だなとか思っていたのだけど、Simを買うにはまずパスポート見せて情報登録してと初期登録作業が必要になる。町に数々あるSafaricomのお店は、この初期登録作業が出来ないのだ。容量がなくなった時のチャージをすることができるだけ。
I &Mという有名なビルの一階にはSafaricomの正規の店舗があり、綺麗な店舗で安心安全の接客をしてくれるのだけど、ここは人が混みすぎてSim買うだけで2時間くらい待たされそうだったので諦めた。
なんとか初期要録ができるという店舗を聞き出し回るが、なぜか登録担当者がどこかしこも留守。5店舗くらい回ったが全部留守w 売る気あるんかこいつら。。。
諦めていったん宿に戻ると日本人男性がいて、事情説明すると彼もSimカード購入に非常に手間取ったとのこと。僕だけじゃなかったようだ。
宿付近に一箇所初期登録できる場所があるらしく連れていってもらった。
いかにもヤバそうなエリアで、1時間に一人くらい殺されてるんじゃないのかなと思うような場所にそれはあった。ここでパスポート出すの嫌やなぁと思いながらも何にも問題なくSimゲットできてよかった。
このSimカードを手伝ってくれた日本人男性と日本食を食べにでも行こうと近くのTeriyaki Japanという店に。
Teriyakiという名前なのでテリヤキ頼んだら
中華料理が出てきた。
悔しいので翌日宿で出会った日本人のメンバーでChekaという日本料理店にUber使って出向いていった。
日本人の駐在員なんかが利用してそうな感があるしっかりした店構え。
飲み物もしっかり揃ってる。十中八九日本人駐在員御用達だなこれは。
お値段はそれなりにするのだけれど、お昼だけはランチセットが比較的お安く食べることができる。
定食が800シリング(880円ほど)で、この品揃え!魚の照り焼きってなんの魚なんだ!!鯖は鯖って書いてるのに!!
日本に住んでる人ならこんなの毎日掃いて捨てるほど食べれるだろうけど、旅人にはほんとに涙が出そうなほど珍しい食事。全部食べたい。
真剣に悩み考え抜いた末の僕のチョイスは鯖の塩焼き!
他のはもしかしたら自炊でも作れるような気がするが、鯖は手に入れるのは至難の技だろう。
前菜のポテサラと出汁巻き。
う、うますぎる。。。。
どうってことないポテサラに出汁巻き。居酒屋のつきだしとして出てきて金取られたキレるかもしれないレベルの普通のポテサラに出汁巻き。
なのに美味い。
そして鯖の塩焼き!
これでもかというくらい小ぶり!そして鯖の美味しい肉汁を存分に落としきってパサパサになった身!
外したーーーーー!!!!!!
なお当たりはココが頼んだ鳥の唐揚げ。やっぱ唐揚げ最強説あるよ。
個人的に味だけで判断すると鳥から>鯖塩>生姜焼き>照り焼き>豚キムだった。
豚キムとかまずい上に量が多いから地獄やね。
満場一致で一番美味いとみんなが言ってたのはポテサラと出汁巻き。
その夜。明日はサファリだけど、前祝に酒でも飲みに行こうということに。
出かけようとした時に明日サファリを一緒に行く中国人メンバーが戻ってきたのだがなんだか慌ただしい。
聞くところによるとなんと盗難にあってしまった。一人は携帯を、もう一人は財布を盗まれた。
手口は巧妙。バスに乗っていたらしいのだが、カバンの1番外側のポケットに携帯を入れて、かつ前にカバンを抱え、そして手で携帯の入ったポケットを押さえて絶対に盗まれないように注意していた。ところがバスの中で横の男がその中国人の足を踏みそのままバスを降りていった。中国人の彼はその痛みでポケットを抑えた手を離してしまったんだとか。そしてその瞬間に取られたらしい。取られた瞬間は気づかなかったが、即携帯確認したらなくなっていたんだと。
こうやって物を盗まれるだけではない。夜になると普通に歩いてると窃盗ではなく強盗にあってもおかしくない。
普通にボコられるかもしれないし殺されるかもしれない。さらに宿の近辺は治安の悪いことで有名なエリア。
怖い怖い。。。
でもビール飲みたいなぁ。。
よし、携帯から財布から全て貴重品は全部ホテルに置いて、わずかな酒代だけ握り締めて出て行こう(馬鹿でアル中のする判断)!
が、ココは怖がってホテルに残ると(当たり前で健全な判断)。
結局僕ともう一人日本人男性と二人でわずかなお金をポッケに入れて夜のナイロビに繰り出した。もう日は暮れてあたりは真っ暗。店もことごとく閉まっていて、汚い街灯があたりを照らすだけ。
日は暮れているとは言えまだ7時半くらい。それなのにほとんど人も歩いていない。やはり危険だから出歩かないんだろうか。
前情報だとホテルからわずか1分ほど歩くと酒屋が集まるBarエリアがあるらしい。
ささっと歩いて何事もなく到着。入り口には門番のような人が立っていたが何も検査されることなく入場。
中に入るとBarというより普通の酒屋が並んでいる感じになっていた。
細い通路の両脇に同じような酒屋が並んでいて、その酒屋の前に各々椅子が出ていて酒を飲んでいて、どこも非常に賑わっていて活気がある。お世辞にも清潔とは言えないが、嫌な感じは一切しない。
それぞれの酒屋の入り口は厳重に鉄格子で守られていて、まるで刑務所の部屋1つ1つが酒屋という感じ。
日本人というか現地人以外の人は当然珍しいんだろう、みんなに話しかけられる。
みんなフレンドリーで全然危ない感じはしない。スリもポケットにお金が少し入ってるだけなので心配ない。
たくさんある酒屋の1つを選ぶと、店員が鉄格子の中に入れてくれた。こっちの方が安全だからこっちで飲みなと。
安全そうに見えるけどやっぱ危険なのかなー。
中に入り、寄ってくる現地人と仲良く酒を飲む。陽気で楽しい。いつか日本に行きたいんだとか、知ってる日本の知識を総動員して話しかけてくる。
よくわからないまま友達になったw 酔っ払いは国境を越える。
一番印象に残った会話が、ケニア人はイギリス(ケニアはイギリスの旧植民地)に悪い印象は持っていないんだと。占領されて奴隷にされたけど、最後は自分たちで独立を勝ち取った。俺たちは勝者なんだ、だからもうイギリスにマイナスな感情はないよと。
ああ、例の日本にいつまでも負の感情を抱え込んでる隣国との違いはそこかぁと感じてしまった。
すごいのがケニア人はなんとビールを常温で飲む。冷たいと寒いんだとw
そしてスピリット系の強い酒も常温でボトルのままゴクゴク飲む。やばい。
怖い怖いナイロビの印象がちょっぴり良くなったサファリ前日の夜だった。
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