私はツタンカーメンより人気者、エジプト考古学博物館
こんにちはテンです。
リアルタイムはオーストラリアのケアンズ付近でファームジョブ探し。
バナナを担いで働いてむきむきになってやろうと思ったのに、時期がオフで全く仕事がない。
バナナは年間通してずっと仕事があるって聞いてたのに。。。
さてブログはぐっと遡ってエジプトはカイロ。
昨日にカイロに到着し、本日2018年11月2日はエジプト考古学博物館に行ってきます。
この博物館はカイロでピラミッドと並んで一番行きたかったところ。
この考古学博物館にはかの有名なツタンカーメンの黄金の仮面があるところなのです。
小さい頃この黄金の仮面のイメージが先行しすぎて、ツタン仮面だと思っていたのは内緒。
チケット代は1人160ポンド。定期的に値上げしているらしく、運悪くちょうど残念なことに僕らが行ったその日から料金が値上がりだった。
尚、館内で自由に写真が撮りたい場合は写真代で別途50ポンド必要。
このチケット持たずに写真撮ると罰金100ポンドとチケットブースに書いてました。
一応僕らも写真チケット一つだけ購入。片方だけが写真撮ればいいので二つも不要。
が、館内に入って気づいたのは、みんな写真をバシャバシャ撮りまくってることと、そして一切このチケットのチェックがされなかったこと。
絶対写真チケット買ってないやついると思う。だって子供の集団が写真撮りまくってたし。
そして何より後で衝撃的な事実を知ったのが、携帯のカメラは写真に見なされないらしいw
用途がonlyカメラ以外の機械で写真撮っても問題ないらしいw
なんじゃそらw
建物の入り口はスフィンクスらしきものが守ってます。
館内は2階建で、一階は入り口からぐるりと一周すると時代順になっていて時代毎の変遷を楽しめるようになっています。
二階はテーマ別の展示で、例えばパピルスに書かれた絵だけ集めた場所、副葬品ばかり集めた場所のような展示方法になっていて、1番の見どころはやはりツタンカーメン関連だけ集めた場所です。
入り口抜けた瞬間の第一印象。
ロンドンの大英博物館のエジプトコーナーと一緒やんけ、、!
歴史的な石像が手を伸ばせばすぐ届く距離で結構雑な感じで飾られとるやないか。
エジプト考古学や歴史に詳しくない僕らにとっては正直あまりよく分からなかったと言うのが率直な感想。
というのも、1つ1つの展示に説明がついていなかったり、説明も非常に簡素で結局分からないのが多いのです。
例えば、『これはXX時代の△△地域の〇〇王で王冠を被っています』
で??って感じ。
確実に予習や知識不足の僕らが悪いが、素人には優しくない仕様。
僕みたいにならないように予習してくるか、ガイドブックなどを持ってくることをお勧めしますよ!
一応中に胡散臭いガイドがいっぱいいてお金を払えば色々教えてくれるようですけどね。
あまりに展示物多いので全部が全部紹介しきれないのでいくつかピックアップ。
この建物内にある1番古い像らしい。紀元前2676-2649年あたりに作られたよう。つまり4700年近く前の像。
ちなみにピラミッドの時代はこれより後なので、もうめっちゃんこ古いのである。
Khasekhem王(なんて発音するかわからない)で、第二王朝時代の王だったらしい。
解説によると上エジプトの白い王冠を被り、Heb Sedという名前の祭りに関係したローブを着ていると。その祭りにおいて王は若返り、そして地を治める権利が確認されたと。この王の時代に内戦が勃発し、土台部分は打ち負かされた敵が描かれ、内戦をおさめおそらく彼が国を再統一した際の時代を反映したものだと思われるとあった。
個人的に一番疑問に思ったのはどうやって冠の色が白色って分かったんだろう。。。
お墓がまるまる展示されていました。これはマスタバと言って、ピラミッドより前の時代のお墓だそうです。ちなみにギザのピラミッド周辺でもいっぱい見れます。
壁にはここに眠る死者が死後に必要になるであろうパン、ビール、肉、服などが描かれています。
人気のある像。4600年以上も前に作られた、なんと木造。
よくぞここまで残ったものだ。
凄いのはそれだけではない。このモデルとなった人、どこの偉い王様なのかと思ったら、村長らしいw
仲睦まじい夫婦の像。この辺りになるとピラミッドの時代になってきます。
後ろでは実は腕を回していたりして。個人的に一番好き。
像は大きいものばかりではありません。高さ7.5cmの超小型像。
突然ですが、さてこれは誰の像でしょう。
なんとこれはピラミッドの中で最も有名と言っても過言ではない、あのギザのピラミッドの中で一番大きいピラミッドに眠る、あのクフ王なのだ。盗掘にあって残念ながらクフ王の遺品はこれしか残ってないらしい。
最も大きいピラミッドから出てきた最も小さい像。皮肉な感じです。
時代は進みMiddle Kingdom(エジプト中王国時代)に入ります。それがどんな時代か知りませんが、すでにピラミッド全盛期を超えちゃったようです。
椅子?
解説読むと、第12王朝時代のAmenemhat王時代のものらしいTetiピラミッドの司祭のInspector(調査官?)であったHetepの墓から出てきたらしい。ほうほう、さっぱりわからん。
ではこの形に意味があるのか、というと特段別に宗教的な意味はないらしい。
この形にすると文字を書くところが増えるじゃないか!というそれだけの理由でこんな形になったらしい。
ハトシェプストの顔像。ハトシェプストはファラオでありながら実は女性。エジプトで一番最初に女王になった方。
正直彼女のことはそんなに知りませんが、エジプトのルクソールという町にハトシェプスト女王葬祭殿という凄まじく大きな神殿が建っており、彼女の権力の大きさが伺えます。
エジプトでは最も人気のあるファラオの中の1人らしいです。
牛。この牛をよく横から見ると、、
牛の乳を飲む人がいます。
詳しいこと忘れてしまいましたが、確かこの牛さんは神様。昔のエジプトは牛さんは神聖な生き物で、その神聖な乳を飲むことができるこの人間は確か王様だったはず。違ってらごめん。
時代は進みます。
エジプトの最高神はアメンという神です。
ちょっと考古学博物館の写真から探せなかったのでルクソールのカルナック神殿から拝借。左に座ったズボンを頭にかぶった変わった奴がアメン様。太陽神だそうです。
このアメン様の他に太陽神はもう1人いて、その名をラーと言います。
ラーは太陽神らしく頭に太陽を乗っけています。
このアメンとラーは時々同一視され、アメンラーと呼ばれることがあるそうです。
エジプトの王はファラオですが、ファラオは神ではなくこれらの神に仕えているわけです。
これら神への信仰が強くなればなるほど、ファラオではなく神官の力が強くなり、ついに王であるファラオの権力を脅かすほどになっていきました。
そこで当時のファラオであったアメンホテプ4世は宗教改革に乗り出し、これからはアメンもラーも全て廃止する、その代わりアテンを唯一神とするとしたのです。
これによりアメンの神官たちを無力化しようとしました。
もともと多神教であったエジプトを一神教に変えたのです。これは大きな変革ですね。
八百万の神を信じる日本人に、どれか神を一つに絞れと言ったら大混乱になるでしょう。
僕は断然ディオニソスです(酒の神)。
さらに彼は自身の名前をアクエンアテンと改名。これはアトンに愛されるものという意味だそう。
そしてさらにさらに、当時の都テーベから遠く離れた都市へなんと遷都してしまいました。狙いはもちろんアテンの神官の牙城を崩すこと。
こアメンホテプ4世が知恵に知恵を絞り行ったこれらの大改革をアマルナ革命と言います。
ではそんな知恵に知恵を絞った大改革の唯一無二の神であるアテン様の風貌をお見せしましょう。
ちなみにワイングラスみたいなのを持った一番大きく描かれているのはアメンホテプ4世です、アテンではありません。その左に描かれている女性らしき人も彼の家族でアテンではありません。
アテンは右上にいる球体、そしてそこから出る光の線です!
マジです!
太陽神であるアメン=ラーを廃止して考え出されたのはなんとただの球体と光線。
お気付きの通りこれは太陽そのものを表しています。
太陽を象徴する何かではなく、太陽そのものを神として崇めようというもの。
なんだかんだ言って結局太陽神なのです。
残念ながらこの急激な改革は人々から受け入れられることはなく、結局彼の息子の代にはまたアメン信仰に戻ってしまいます。
その息子が恐らくエジプトで最も有名な、そして呪われたファラオであるツタンカーメンなのです。
ということでいよいよこのエジオプト考古学博物館の1番中の1番の目玉であるツタンカーメンのお部屋に突入します。
2階にあるツタンカーメンエリア。あの有名な黄金のマスクが飾られているお部屋。厳重な警備に守られたその扉の向こうは、、、、
写真撮影禁止!!!!!!
最初の方に書いたけど、写真撮影チケットを50ポンド出して買ったけど、それもここでは通用しません。
本当に写真撮影チケット意味ないぞ。。
ってことで皆様本物は現地まで足を運んでご覧ください。
仮面もテレビで見るより金ピカで荘厳でした。
服飾品も豪華で保存状態もよく見る価値ありです。
ココが写真撮れない代わりにメモを取っていたので参考までに貼り付けておきます。
ツタンカーメンの金ピカ仮面や装飾は撮影できませんが、2階にはツタンカーメン以外なら普通に飾られていて写真撮影も可能です。
ツタンカーメンの方が出来が良かったが、それでも美しい。
黄金の椅子。
黄金の棺。
2階は上でも書きましたが、テーマ別でいろんなものが展示されてます。
ミイラ。
ヒエログリフ。
??
展示物数は多く、エジプトらしさが存分に味わえたのですが、残念な点もありました。
館内が汚いんですよね。埃っぽいし、ガラスケースも埃で汚れていて写真撮るとガラスケースの埃が目立ってしまう。
展示の方法も、展示場所が異常に高かったり、かなり見にくいような場所に飾られていたりします。
決して安くない料金払ってるので、こういうところ改善して欲しいなぁと思いました。
今のままだったら、ロンドンの大英博物館の勝ちかな、無料だし。
尚この博物館を見学しているとエジプト人にやたらと写真を撮っていいかと頼まれます。
写真を撮ってくれではなく、撮っていいかと。
写真撮影をお願いされたココ。
多分写真撮った数より撮られた数の方が多い。
エジプト人にとってはファラオの石像なんかより日本人の方が珍しいんでしょうね。
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