マラウイでクリスマス！

こんにちは、テンです。

今日はクリスマス！旅に出て初めてのクリスマス。聖なる日を旅中のどこの国で過ごすんだろうと考えていたが、まさかのマラウイとは思わなかった！

と言うか旅を始めるまでマラウイなんて国知りもしなかった。

そんなマラウイのリゾート地、カタベイに滞在中の僕ら。

宿泊しているホテルのお部屋はマラウイ湖に面するレイクビュー。

景色はいいけれど生憎の雨。未だこのマラウイ湖で泳げていない。

さて宿泊中のホテルで今日はクリスマスパーティー。

参加料は4000クワチャ（500円ほど）。

お金は取るけれど食事は自分で料理してみんなで持ち寄りましょうという謎設定！食事も飲み物も出ないのに何に金を取るのかよく分からないが今日はクリスマス、細かいことは気にしない。

持ち寄りの一品料理、昨日ローカルマーケットに行き何を作ろうか考えたが、このエリア材料も食材もなさすぎる。本当に何も作れない。困っていたところに渡し船。

ここのオーナーのお父さんが、「君たちは日本人だろう。醤油持ってるぞ、これは日本の食べ物だろう」と言ってきた。

おおおお！！！！醤油だ醤油だ！！！

これさえあれば何とかできそうだ。

ちょっとだけ使わせてくれないかと聞いたらもちろんOKと。

彼がここのオーナーのお父さん。彼の娘さんはマラウイ人と結婚して、このエリアに学校を2つそして職業訓練所を１つ作った超立派なお方。このカタベイではちょっとした有名人らしい。

醤油が手に入ったのでメニューは照り焼きチキンに。そして幸いにもマラウイには日本米に似たお米があるので、照り焼きチキンを中に詰めたオニギリにすることで日本らしさをこれでもかとアピールすることにする。

メニューが決まったのでマーケットに行きチキンを探すと大量に売っていた。

生きてるやつがw

魚じゃあるまいし、さすがに鶏丸ごとは捌けんわ。。というか殺して羽毛はいでとかやってたら絶対食欲なくす。

よく見ると町中至るどころで生きた鶏を購入している人がいることに気づく。スーパーのかごにその他商品と一緒に入れてたりと、生きたまま購入するのがまるで当たり前なのかのように。

あとで聞いたところによると、現地の人にとってチキンはとても高級で、年に一度のクリスマスの日だけ奮発して鶏丸一匹を購入して家族で食べる風習があるんだとか。道理で町中鶏だらけなんだなと納得。

しかし困ったなー、マーケットでは鶏はいるけど肉だけは売ってない。どこかでもう解体された鶏肉は売ってないかと聞いたらどうやら普通のスーパーマーケットがあるらしい。

行ってみるとすでに解体ずみの冷凍チキンが置いてあった。1Kgで1760クワチャ（270円）と激安。

さて肉も手に入ったところで料理開始。

今日だけは特別にホテルの厨房を使うことができる。

買ってきた鶏肉を骨から削ぎ落とす。解体処理済みとは言え割とそのまんまの形だったので結構大変だった。

そしておにぎりの具材サイズになった肉片を砂糖醤油で甘辛く照り焼きに。

マラウイに漂う日本の香り。やばいめっちゃ美味そう。

匂いにつられてやってきた従業員。食べてみたいというので照り焼きチキンを１つあげたところ、何だこれは！！！めちゃくちゃ美味いじゃないか！！！作り方を教えるべきだ！！！との反応だったので、一緒に作ることに。

お肉を焼くまではいいが、おにぎりが難しい。パーティー用なので手づかみでかつ一口サイズの小さなものを作る。中に肉片を入れて上手く包み込むのが日本人の僕らでも結構難しい。それに加えて炊きたての米熱すぎ。

これは慣れてない現地のシェフには難しいだろうなと思ったらこれが器用にちゃんと握っていく。

意外な才能を見せたマラウイシェフの手助けによりどんどんおにぎりが出来上がっていった。

どうせなら焼きおにぎりにしようと、握ったおにぎりをフライパンで焼いたのだがめちゃくちゃフライパンに米がくっ付いてせっかく握ったおにぎりが崩れていったw 普通網焼きにするもんやしなw

そして完成！

みんながそれぞれ持ち寄った食べ物をテーブルに並べて、

クリスマスパーティーのスタート！

質素かなぁと思ったら、全員がそれぞれ違う食べ物を持ってきているので結構豪華。ローストビーフやラザニアがマラウイで食べれるなんて。

嬉しいことにそんな多くの料理の中で僕らの照り焼きチキンおにぎりが一番人気で、一瞬で売り切れた。

アメリカでもヨーロッパでもアジアでもどこでもTeriyakiは大人気。そしてアフリカでも大人気になった。やはり照り焼きは万人うけする。

みんなでワイワイしながら徐々に日が暮れていく。綺麗なマラウイ湖。

いつもなら日が暮れたらパーティーが終了するが、今日はクリスマス！

皆んなバーに集まりワイワイが続く。

嬉しいことに今日は何と僕ら以外に日本人カップルが一組きていた。JICAのボランティアでマラウイに何と２年も滞在なんだとか。この国に２年は相当きついでしょう？って聞いたらそれはそれは大変らしく、次から次へとマラウイの悪口を聞くことができたww

僕も日頃溜まったアフリカの悪口をめっちゃ吐き出してしまったw

でもほんとアフリカにしばらく入れば僕らの気持ち少しは理解できると思いますよ！！

久しぶりに日本語で話せて酒も回ってきてテンションが上がる。

ノッてきたのでファイアーダンスなんかに挑戦しちゃったり。

全くクリスマスらしくない、とてもアフリカらしいクリスマスでした。

メリークリスマス！

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