エルサレム、イスラムとユダヤを巡る回

エルサレム、イスラムとユダヤを巡る回

こんにちは、テンです。

 

リアルタイムはオーストラリアを横断しています。

無料のキャンプサイトとは名ばかりのただの森林の中でテントを立てて、半径数キロは僕らしか人はいないんじゃないかと思われる場所で2人で寂しく暮らしています!

オーストラリアの田舎半端ねぇ!!!

オーストラリアに着いたらブログ更新しまくるぜと言ってましたが全然無理です。。

 

西から東へ移動していますが、東についたらブログ更新したい。。

 

 

 

 

さて本編。

突然ですがイスラエルって本当に物価が高すぎて嫌になります。

ちょっと昼食のために立ち寄ったハンバーガー屋さん、バーガーとポテトとジュースのセットを頼んだらなんと2100円。

ホテルもレストランもお土産も、全部決して質は悪くはないですが、この値段出してこれかよという感じ。

なんかコスパ悪いなぁ、、というのがイスラエルの印象。

実は旅人にはちょっと評判悪かったりします、そういう面では。

 

でもやっぱり見どころ沢山あるのでどうしても長く滞在したくなる。

もうそうなったら自炊でなんとか食費を浮かせる。

イスラエルではキッチン付のところに宿泊して自炊が基本ですね。

 

 

さて、前回はエルサレムのキリスト教巡りをしましたが、今回はユダヤとイスラムです。

キリスト教に比べてとっても分量が少ないですが、それは僕らの興味の度合いの象徴です。

 

<<嘆ききの壁>>

早速ハイライトから。

 

想像していたより大きい。

実は現地に行くと英語の看板は”嘆きの壁”とは書かれていません。

Western Wall、西の壁と書かれています。

なぜ西の壁?南北や東はあるの?と疑問に思うかもしれません。

その答えは歴史を少し覗くと見えてきます。

 

昔々も大昔、あるところにアブラハムというおっさんがいました。

彼は残念ながら子宝に恵まれず、なんと100歳になって念願の妻との一人息子であるイサクを授かったのです。

こんな奇跡は神様のおかげに違いない!

アブラハムは神様を心から信じていて、いつも神の言いつけを守り、神を敬い、何があっても神に従い生きていました。

そんなある日、神様は突然こんなことを考えました。

このアブラハムという男、本当にワシのことを信じてワシの言うことであればどんな言いつけも守るのか、一つ試してみよう。

そして神様はとんでもないことをアブラハムに告げるのです。

神「アブラハムよ、お前の一人息子イサクを我に捧げよ」

捧げるとは生贄に捧げると言うこと、つまり殺せと言うことです。

イサクは老齢にしてようやく授かった一人息子です。アブラハムの溺愛っぷりったらもう親バカレベルです。

そんな息子を殺せと言う非情な神の命令。

仕方なくイサクを生贄の場所へ連れて行く、イサクへは子羊を生贄にすると伝えて。

ところが生贄になる子羊はいない。父アブラハムに尋ねたところ、

アブラハム「イサクよ、生贄となる子羊は神様が与えてくれる」

変だなと思いつつもイサクも自分の運命を悟った様子。無抵抗のままアブラハムに手を縛られた。

そして最後の瞬間に2人はこう言葉を交わす。

「わたしの子よ」

「わたしのお父さん」

アブラハムはナイフを高く振りかざす。

その瞬間だった。

神の使い「ちょ待てよ!」

神の使い「その子に手を下すな。何もしてはならない。あなたが神を畏れる者であることが、今、分かったからだ。あなたは、自分の独り子である息子すら、わたしにささげることを惜しまなかった。」

そしてあたりを見渡すと雄羊が1匹そこにいて、アブラハムは捕まえ生贄として捧げた。

この一連の出来事をイサクの燔祭と言うのですが、これが起こった場所が現在<<岩のドーム>>と呼ばれる場所となっている。

この岩のドームの場所にユダヤの王であったソロモンはユダヤ教のための大きな神殿を建てました。

そのため岩のドームを含むあたり一帯を現在では<<神殿の丘>>と呼んでいます。

残念ながらこの神殿は壊され、建て直され、改築されそしてまた壊されて、今現在では神殿の一部しか残っていません。

そして神殿の丘は今はイスラム教徒の聖地としてイスラム教徒の管轄下にあります。

その残った部分が神殿の西の壁、そう嘆きの壁というわけです。なので英語ではWestern Wall、西の壁なのですね。

 

 

 

ユダヤ教徒がお祈りをする様子がまるで嘆いている様子に見えることから嘆きの壁と言いますが、歴史を知る人からすると嘆いているように見えるのではなく本当に嘆いているのではと思えてきます。

ユダヤの最盛期の名残である嘆きの壁。破壊され他宗教に支配されてきた聖地。

迫害され安息の場所を持たず世界に散らばり苦渋の生活を送ってきた民族。

今ようやく自らの国を手に入れたにも関わらず、依然聖地はイスラム宗教の管轄下。

ユダヤにとって最盛期の時代の名残である壁に過去の想いを馳せながら祈っているようにも見えてきます。

嘆きの世界一周で絶対見ておきたいと思ったところ。世界一周の夢がまた一つ叶った瞬間。

 

一番の思い出は下水設備が故障していて、あたり一帯ゴキブリが氾濫していたこと!!

嘆きの壁の近くから神殿の丘に行くことができますが、入場時間と入場曜日が限られているので事前に確認する必要があります。

嘆きの壁から以外にも門はありますが、どうやらイスラム教徒以外は使えないようで、そんなこと知らなかったもんだから門前払いを何度か食らいました。

僕らが入った時は平日の13:30-14:30の間だけ入場可能でした。セキュリティーチェックを通り、ちょうど嘆きの壁を見下ろすようにできた通路を通り入場します。

多分そこからの嘆きの壁が一番見やすい。

 

 

 

 

 

 

抜けると服装チェックがあって、露出が多いとこんな風に布を貸してくれます。

服装もですが、イスラムの聖地なので、ユダヤ、キリスト関連のものを持っているとそれがお土産であっても中に入れませんので注意。

 

 

<<岩のドーム>>

神殿の丘内の、いやエルサレム内の、最も有名な観光地の一つが先ほど上で述べたアブラハムがイサクを捧げようとした場所。

現在イスラム教が管理しているが、それはイスラムにとっても重要な聖地だから。

なんでもムハンマドが天馬に乗って、サウジアラビアのメッカからここイスラエルの岩のドームの場所まで一夜にして飛んできて、ここから神のもとに昇天したという伝説があるのだとか。

その時に天馬が降り立ち、そして飛び立ったとされる岩を守るようにして建てられたのが岩のドームと言うわけです。

よりによってこんなピンポイントでイサクの燔祭の場所を使わなくていいのにね。奪い合わなくて済んだだろうに。

 

エルサレムの象徴のような黄金のドーム。

 

 

装飾がとても綺麗。

残念ながらイスラム教徒以外は中に入れません。中にはちゃんと岩が残ってるらしいです。

見たかったなー。。。

 

 

<<アルアクサモスク >>

神殿の丘にあるイスラムモスク。

ムハンマドの昇天を記念して作られたモスク。

岩のドームと何が違うのか。

それは岩のドームは神殿であってモスクじゃないらしいです。こっちはモスク。つまり祈りの場です。

 

ここもイスラム教徒以外は立ち入り禁止。

なんかイスラム教って他宗教に全然寛容じゃない気がします。

キリスト教の聖地である聖墳墓教会、ユダヤ教の聖地である嘆きの壁は誰でもいつでも入れるのに。。

 

 

続いて<<City of David>>。

当初行く気が無かったのですが、嘆きの門から神殿の丘に向かっている途中に迷ってたどり着いた場所w

Davidはユダヤの王、ダビデ王。彼の時代の遺跡を巡ることができる場所。ただし入場料要。

敷地が大きく、マップ兼解説書が渡されるのでそれを見ながら散策する。

 

 

が、開始早々猫にマップを奪われる。

 

 

マップと解説がないので何か不明。

City of Davidの一番の見どころがダビデ王時代の、つまり約3000年前の水路。

その水路を歩くことができるのです。

地下に入っていきます。

 

 

途中で分かれ道。

濡れたい人はこっち、濡れたくない人はあっち。

ここは残念ながら普通の靴を履いていたので濡れたくない道を選択。

 

僕は迷わず濡れたい人道を選択。

濡れたい人道に入るとすぐに狭い通路に入る。人1人がようやく通れるくらいの細さ。

天井も低い。閉所恐怖症は絶対入ったらダメな場所。

そしてその通路には水が流れている。

 

 

こんな感じ。水も冷たい。

水の深さは深いところで膝下くらいまであったので、ポケットにも水がしみる可能性あり。転ぶと確実にびしょ濡れ。

こんな所をなんと30分以上もかけて歩くのだ。

ちなみに電灯は一切ない。携帯の電気を消すと漆黒の闇。

途中まで1人で超怖かったが、前の観光客に追いついてちょっと安心。

そしてこいつら歩くの遅すぎてイライラした思い出。

 

 

この辺りは雨に乏しく水が不足する地域。

スポンジのように水を吸収する土の下に、加工して水が通りにくくした水路を置き水を集める。

驚くことに3000年経った今でも使えることが凄い。

子連れでエルサレムに旅行に来て、歴史がまだわからない子供が飽きた飽きたとわめいているならおすすめの場所。

ちょっとしたアトラクションん感覚で楽しめます。

でも本当に真っ暗なので、怖くてもっと泣いてわめいても知りません。

 

この水路を作り上げた<<ダビデの墓>>がエルサレムには存在する。

場所は全然違う所なのだが、エルサレムの旧市街地の南西。ちょうど最後の晩餐の部屋の真下にそれは存在する。

見るのはこれだけw

めちゃくちゃがっかりスポットw

エルサレムは大きく4つのエリアに分かれていて、聖墳墓教会があるキリスト教地区、神殿の丘があるイスラム教地区、何もないアルメニア地区w、そしてユダヤ教地区。

 

何もないアルメニアの地区は本当に寂れていて、観光客どころか地元の人もいないし、アルメニア教会行ったら閉まってるしで、記憶にないw

 

 

ユダヤ教の地区も見たいものが特になかったのですが、せっかくイスラエルに来たんだからユダヤエリアは見ておくべきかなと思い行った。

<<フルバシナシナゴーク>>

一番有名そうなユダヤの教会。

中には入れないが上から観察できるのが面白い。

 

キリストやイスラムと違ってお祈りではなく、なんと勉強している。

まるで大学のよう。

 

 

ちなみにユダヤの聖書はこんな感じ。

屋上からは町が見渡せる。

 

 

角度によっては、岩のドームやゲッセマネなんかも見える。

 

 

 

 

周辺ではユダヤ地区なだけあって、ユダヤ人の学校があり、子供たちがサッカーをしていた。

エルサレムは特定の観光名所に行かなくても、旧市街地をぶらぶら散歩しているだけでも異国感異世界感があって楽しい。

 

 

イスラム地区のマーケット。

 

 

焼きたてパンが次から次へと出てくるパン屋さん。

 

 

狭いエリアで歩いて回れる範囲に、色んな景色や雰囲気が楽しめた。

 

テンでした。

 

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