ダナキルツアーのクライマックス、マグマにご対面?!& 頑張ったご褒美

ダナキルツアーのクライマックス、マグマにご対面?!& 頑張ったご褒美

こんにちは、テンです。

 

エチオピアの世界一過酷なツアーと呼ばれるダナキルツアーに参加中。

今日のブログはいよいよツアーのクライマックスです!

 

昨日のブログの通り、ダナキルツアー3日目、道無き道を車で駆け抜け、夜7時にこれ以上もう車では行けない最後の場所まで到着。

あたりはもう真っ暗だけど、今日はまだ終わらない。

これからダナキル火山を真っ暗な中何時間もかけて登頂するのだ。

 

最後の晩餐。

ここで食べておかないと明日のお昼までちゃんとしたご飯にありつけない。

しかもここから体力勝負が始まる。

幸いにも食欲は旺盛。しっかり食べておく。

 

 

夕食を終えたら出発の準備。

まず絶対に必要なものはお水。最低でも1人3リットルの水を持ち運ぶようにとの指示あり。

そして懐中電灯。真っ暗でしかも足場の悪い中を歩く。このあたりの土は溶岩が冷めたもので非常にゴツゴツ凸凹していて、うっかりこけたりしたら肌がズタズタになる。

そして口を覆うスカーフ。火山の火口に近づくので火山性ガスの中を進むことになる。スカーフがないと苦しくて息が大変らしいぞ。

さらに雨合羽。雨に打たれると非常に体力を消耗する。雨が降るか降らないかは運次第。初日青空ベットで雨と砂嵐に打たれた僕らだ。天気運は悪いに決まってるぞ。

そして最後に忘れてならないカメラ。

これらをバッグに詰め込んで夜8時、ダナキルの火口に向けてスタート!!

 

 

月もなく真っ暗なので、周囲の様子は全く分からないが、先頭にはツアーガイドが、そしてそれに続くように全員で一直線になって歩く。

結構な数の団体でみんな懐中電灯を照らしているので、足元はライト忘れても割とちゃんと見える。でも途中足元が著しく悪いところもあったので1人一個はやっぱりあったほうがいい。

 

 

途中の休憩の様子。

1時間に一度のペースで休憩しつつ3時間ほどかけてダナキル山を登っていく。登るといっても約9kmの道を進み、その間に約400mほど標高を登るだけ。なのでほぼほぼ平坦な道だ。

体力は全く問題ない。ゆっくりと遅い人のペースなのでむしろ遅くて逆にしんどいくらい。

何よりも1番辛いのは暑さ。

夜で日が落ちてるのにたぶん30度は超えている。湿度もかなり高い。風がぬるい。汗だくになること間違いないので水は言われた通り2本あった方がいい。

 

どうしても歩けない人は追加料金を払えばラクダに乗れる。

ラクダは人以外にも寝袋などいろんな荷物を運んでいた。

ラクダってすごい嫌そうな声で鳴くので、見ていてかわいそうになる。

当初はラクダを先頭にして、それについて行く形でみんな歩くはずだったのに、途中でラクダが仕事放棄してその場で寝転がってしまった。

ラクダもこんな暑苦しい暗いところを歩くの嫌だろうなぁ。。

 

マットや寝袋くらい各自が運べばいいし運べるし、歩けないやつはそもそもこんなツアーに参加しなければいい。

今回ラクダ乗っていたのがTHE生活習慣病のようなデブの夫婦だったので余計にそう思ってしまった。

客のほとんどが欧州の人だが、欧州では動物虐待やらそういう方面にかなりシビアは人が多い。ラクダをこんな風に虐待して(そうに見え)るツアーには参加しないって人もいそう。

なので全て人に力で過酷なツアーを完遂しましょうというようなツアーがあれば、逆に参加者も増えると思う。ラクダ分も料金安くできるだろうし。

 

 

3時間ほどかけて火山手前のキャンプサイトに到着。

キャンプサイトに到着して感じた喉への違和感。火山のガスがこちらに向かって吹いている。

息がしにくく、普通に呼吸しようとするとむせて咳がでる。

口をスカーフなりで覆ってカバー。

 

キャンプサイトに到着したが、あともう一踏ん張り。

火口から20mのところまで近づくべくキャンプサイトから最後のトレッキング。

時刻は12時になろうかという時間。

 

キャンプサイトからでもマグマに照らされた煙りがほんのり赤く輝いているのがわかる。ちょっと薄暗すぎて写真には映らないが。

いよいよクライマックスだとテンションが上がってきた!

 

最後の最後の道はおよそ15分から20分くらいと短いものので1番険しい道。

ほとんど崖みたいなところを登り降りして歩いて行く。

ラクダに乗って進むのは無理。ラクダに乗ってきたデブ夫婦はこの道歩けるんだろうか。

 

最後道はマグマが冷えて固まったんだなというのを存分に感じさせてくれる。

土がなんというか炭みたい。脆くて崩れやすく、歩くと霜の上を歩いてるようにシャリシャリ音がします。

手に取るとキラキラ輝いていて、たぶん酸化鉄。

 

近くにつれもくもくとあがる煙りがまじまじと見えてくる。

煙りが多いと煙に隠れて全くマグマが見えないらしい。

ガイドに通常マグマが見れる可能性は何%だと聞いたら50:50だと。何故なら前回は見れた、前々回見れなかった、だから50:50だと。統計としてそれは十分なのか。。。。

 

そして、、到着。

煙に隠れて全く見えへんぞーーーーーーーーー!!!!!!

 

 

煙りはマグマに照らされて赤々とステージのように光る。

これはこれでかっこいいがやっぱマグマ見たいわ。。。。

でもマグマの音は聞こえる。そしてマグマの暑さも感じる。

時々熱風がやってきて、真下が溶岩なんだと感じると少し恐怖を感じる。

一歩踏み外して火口落ちたら即死やからね。。

アフリカン仕様なので柵なんてないですので。

 

 

マグマは見れずで残念だが、ただもう一回チャンスがあります。翌朝太陽が昇る前に再トライするらしい。

きた道をキャンプサイトまで再び戻り、そこで朝までキャンプし時間を待つ。

このキャンプがなかなか過酷。

 

見ての通り、もちろん屋根なし電気なし風呂なしトイレなし水道なしは当たり前。

ダナキルツアーの平常運転!

汗だくのまま暑くジメジメした場所で野宿スタイル。

今回はベット的なものもなく、ゴツゴツした地面にマットを引くだけ。しかもそのマットが濡れているという合わせ技。

寝る場所は石で気持ち囲って無駄なプライベート感出してますが、これが崩れやすく逆に寝てる時に崩れてきて危ない。

火山ガスが充満していて息がしにくい。

そして何より汚い。ゴミがそこかしこに散乱していて非常にキモい。次の日ネズミがゴミを漁っていました。

 

そこに追い打ちをかけるかのように、全員に寝袋が支給されるはずがなんと数不足で、僕と同じ車に乗ったスペイン人2人と僕の分の寝袋が足りない。

ゴワゴワした毛布を渡されたが、なんか毛が抜けて服にくっつくし、チクチクするしで最悪。挙げ句の果てに湿ってて、早朝寒くてきつかった。。

 

 

寝る準備が完了したのは夜中2時半ごろだっと思う。

空を見上げると満天の星空だが、観賞する余裕もなく、最悪の就寝コンディションにも関わらず横になった瞬間爆睡した。ダナキルツアー参加して今までで1番の深い睡眠でした。

 

 

そして4日目、ダナキルツアー最終日。

朝5時前に朝一マグマ見るべく起床。数時間の睡眠では眠気がとれず、眠気まなこをこすっての起床。まだ辺りは真っ暗。

昨日見れなかったマグマに再挑戦。

 

全員揃っての出発なのだが、起きないやつがいて、全員準備万端で待っているのに30分くらい待たされることに。

誰だ誰だと思って見たら、THE生活習慣病のラクダに乗って登頂してきた夫婦だった。

動物いじめて楽して登ってきたやつが何で寝坊してんねんと、激しく怒りが湧いたと同時にやっぱりこいつらかと思ってしまった。

 

せっかく暗かったのにTHE生活習慣病夫婦を待ってる間に徐々に空が明るくなってきてしまった。

風向きを考えて昨日とは違う場所からトライ。煙りがいい具合に流れてる。これは期待できそう。

最初は昨日と同じく全然見れず、このまま終わるのかと思ったその時、煙りが少し止み、マグマがその姿を表した!

見えたのはほんの少しですが、赤々と輝くマグマ。

綺麗な赤。地球の血液みたいやなぁ。

地球って生きてるんやなぁ、、、としみじみ感じる。

煙りで隠れたり現れたりを繰り返す間に徐々に煙りが消えて見える範囲が拡大。

最終的には火を吹きながら燃えるマグマを見ることが出来きた。

吹き出たりドロドロ流れるマグマは見れなかったが、初めて見るマグマ、何時間も山登って過酷な野宿果てに見れたマグマはとて感動的だった。

 

 

昨日子供達とサッカーをしたルーマニア人の筋肉ダルマが火口に大きな石を投げて遊んでいた。足滑らせて落ちたらどうするんや。

子供のように落ち着きないそのルーマニア人をみて、精神科医のスペイン人の2人が、ADHD(注意欠陥多動性障害)とかいう精神病だと診断していた。示し合わせたわけじゃないが2人の診断結果は同じだったらしい。

 

ちなみに少ししか見れなかったと思ったマグマでしたが、実はほとんどの人は全く見れずに帰るらしい。なんでも数年前に火山の変動が起こってから煙が常にもくもく出まくるようになったんだとか。

今日はガイドからはabsolutely lucky(完全に運がいい) だと説明された。

公式サイトや一部ブログにあるような、マグマがドロドロ流れて吹き出るような映像は今となってはほぼ見ることはできず、がっかりするので期待しな方が賢明です。

少しでも見れたらラッキーと思って参加した方がいいですね。

 

 

周囲も随分と明るくなってきた。ようやく写真に写る。

見渡す限りマグマの跡。

 

 

こんな凸凹のところを歩いて来たんやな。

 

 

朝日が昇って来た。

 

 

後で知ったが、このエリア危険なエリアで銃を持ったガードが同行してた。しかしイケメンのガードやな。

 

 

感動の後は最後のお仕事。麓(車の停車場)まで3時間かけてきた道を戻ります。

明るくなって全貌が見えたキャンプサイト。

 

 

 

昨日は真っ暗で見えなかったけど、こんな絶景の中歩いてたんやなぁ。

 

 

溶岩が冷えてできた奇妙な柄の岩。

 

歩き始めは良かったものの、疲れと眠気に加え太陽熱が激しく体力を奪う。40度は気温超えていたはず。

そして行きはワクワクでテンション上がってるが、帰りは消化試合で気持ちも乗らず。

みんな帰りの方が辛いと言ってました。

 

改めて明るいところで見ると、よくこんなところ何時間もかけて歩いてきたなと思う。

 

 

ツアー参加を後悔してきた頃になんとか麓に到着。

みんなクタクタになって休んでいた。

間も無く朝食が振る舞われ、みんな食欲がないとか言いながら激しく料理が減っていた。

 

これでダナキルツアーの最大の見所を制覇。

雨風に降られながら寝た初日、灼熱の大地を歩いた2日目、暗闇の中3時間歩いた3日目、野宿で疲れが取れないまま歩いた4日目。

本当に疲れた。。

これは世界一過酷と言われるだけあるわ。。

 

帰り道、行きに通った最悪の悪路で車内が震度10くらい激しく揺れるが、疲れ切った僕は爆睡して全く覚えてない。スペイン人2人に何で寝てられるんだと、凄い褒めらてしまった。

気がつくと、車はとある場所に停まった。

まだ眠いのに、、とか思いながら車から降ろされ連れて行かれたその場所に、、

天然温泉!!!

 

 

 

地中から湧き出る温泉は日本の温泉レベルの温度で、水も透き通っていて本格的な露天風呂!

日本の温泉に負けないクオリティ。

足の伸ばせる湯に浸かったのいつぶりだろう。。旅出発以来初めてじゃなかろうか。。。

思えば昨日はダナキル火山に登頂し汗だくになった後に、グチョグチョのマットにゴワゴワの布団で野宿し、身体中が最悪なほど汚れていた。

汗と泥まみれの体を思う存分綺麗にした。

 

目の前は塩湖になっている。

のぼせたら塩湖でプカプカしてクールダウン。

最後まで頑張ったからこそのご褒美、最高です。

 

 

この後ランチと、メケレまでの車移動はありますが、観光という観光はなし。

いつも通りの汚い村でランチを食べて、

 

 

道路を横切る大量の牛に驚きながら、

 

 

雄大な自然を眺めつつ、メケレへ18時くらいに到着し、無事世界一過酷なダナキルツアー制覇です。

 

 

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