世界一過酷と言われているダナキルツアーの過酷な意味を知った。ツアー前日そして1日目

世界一過酷と言われているダナキルツアーの過酷な意味を知った。ツアー前日そして1日目

こんにちはテンです。

 

 

2018年11月14日、エチオピアのメケレという町に到着。

メケレ空港であわやロストバゲッジで旅終了かと言う危機を脱出し、空港まで迎えに来てくれているツアー会社の車に乗り、明日から参加する世界一過酷とかネットで言われているツアー会社に向かう。

 

世界一過酷なツアーとはなんぞや。見どころは活動しているマグマらしいが、それまでに世界一過酷と言われるくらいに大変な要素がちらほらあるらしい。

マグマが見れる山の名前がダナキルと言い、そこから通称ダナキルツアーとネット界隈では言われている。

 

 

メケレの町並みは、ようやくアフリカに到着したんだなぁというのをまじまじと感じさせる。アラブの騒々しさはなく、ただ貧しさを感じる。

 

 

当たり前なのだが、黒人ばっかりだなぁ、アフリカに来たんだなぁと感じさせる。

 

 

到着したのがEthio Travel Tours略してETTというツアー会社のオフィス。

他にもツアー会社があるかもしれないが、ETTがダナキルツアーでは最大手で一番良いらしい。

ここで翌日から参加するツアーへの申し込みと料金支払いを行った。

2泊ツアーとか3泊ツアーとか色々あるようだが、世界一過酷なのは3泊ツアーのフルコースらしいので、迷わず3泊ツアーに参加。

 

値段は1人350ドル。現地通過でも払えるが、非常に悪いレートで換算されるのでドルを持っていった方がベター。

これに飲食と宿の全てが含まれているので、アルコールやお土産以外は他に値段はかからない。

代金について一つ注意。

実は送迎をよこすために事前に彼らとはメールでやり取りをしていて、その中で値段を聞いたら1人400ドルと言われたのだ。

旅で出会った直近ツアー申し込みした人は350ドル、旅人のネット情報でも350ドルと書いてあるのになぜか400ドルと言われたのだ。

知人は同じツアーで350ドルだったのに、何故僕らは400ドルなんだ。400ドルでもいいが、値差がある合理的な理由を教えろ、と迫った。

するとボスに聞いたところ君達は特別に350ドルでいいよと許可を貰ったと、さも君達は特別得してるんだよという風な返答がきた。

もともと350ドルをふっかけて値段言ってきて、なんて厚かましい会社だ。

 

 

ちなみに料金にSimカードも含まれているので、Simカードくれと言うともらえます。

貰ったSim挿そうと思ったら、なんか知ってるSimよりでかいw

なんでもカットしてサイズを合わせるらしいが、ここでは出来ず、町中のお店に行けと言われて面倒になったのでやめた。

 

翌日からスタートなので本日はメケレで一泊予定。

ETTにおすすめ聞いたらLK Pensionと。ネットでも確かにおすすめされてたのでなんとなくそこに決めた。

宿までは徒歩圏内だが、ツアーに申し込めば送ってくれる。ラッキー。

場所はここ。

個室で専用のトイレ、バスがついて350ブル(約1400円)。部屋を見せてもらったがまぁ悪くない。

エチオピアの物価水準からして高いのか安いのか分からんが、事前にネットで得た情報と同じやったのでOkとする。

Wifi完備でシャワー付きとか優秀やないのこのお値段でと思ったら、Wifiはあるが一ミリも繋がらず、お風呂はあるがお湯が出ずw

 

店の人にお湯出ないんやけどと言いに行ったら部屋まで来てくれて、おもむろにシャワーに手を当てて温度確認をしている。

しばらくして、「ほらお湯だよ!!」と笑顔で答えて去っていった。

流れるシャワーを触ると冷たかった。

値段は値段なりと言うことか。まぁ一日だけやしいいや。

 

 

そしてツアー当日11月15日。

朝9時に宿泊しているホテルまで迎えに来てくれ、一旦まずはオフィスに向かい、不要な荷物は全てオフィスの倉庫に入れる。正直全然スタッフを信用できないので、バッグには厳重に鍵をしていった。

今回旅を共にする同じ組に、僕らの他に日本人が2名、スペイン人が4名、僕ら含め計8人。

車は2台でそれぞれ4人づつ。なので日本人グループ4人、スペイン人グループ4人で車に乗せらるのだなと思ったら、何故か日本人2人、スペイン人2人が同じ車という謎組み合わせだったw

同じ車になったスペイン人2人は、共に男性で年齢は50歳前後と思われ、友人どうしで、なんと2人ともお医者様。

これは旅で何か怪我しても安心だねとか言ってたら、両方とも精神科医だったw

 

なにはともあれツアー開始だ。

前にスペイン人のミゲルと運転手、後ろに左からスペイン人のマルコ、真ん中に僕、そして右端にココ。いつもこの真ん中の場所。辛かったぞ。

走り出ししばらくすると、これぞ思い描いていたアフリカというような景色が続く。

果てしなく広がる荒野に伸びる一本の道路。そこを歩く痩せた牛たち。

 

 

土を固めて作った家。

 

 

絶景もアフリカンサイズ!

ついにアフリカに来たなぁ、、、と何回も同じことを思ってしまう。

それくらいにエジプトとは大きく違う。

 

 

お昼の時間になり、昼食を取る村に到着したようだ。

村と言っても難民キャンプかここと思ってしまうような村。

 

 

羊が普通に歩いている。

 

 

子供がロバに荷物を背負わせて働いている。

 

 

男の子たちは西洋風のTシャツに短パンだが、女の子たちは綺麗な鮮やかな民族がらの衣装を着ている。アフリカンカラーというやつか。

見る全ての光景が自分にカルチャーギャップを感じるように強いてくる。

 

写真撮り忘れたが、お昼はお米に鳥か何かの炒め物で、普通に美味しかったが、あんまり自分が思うアフリカ感はなかった。

ちなみにここの店員はずっとビール飲んでる。2人でこれだけ空けたらしいが飲み過ぎや。

 

何にもないこの村で何故か2時間くらい時間使わされた。

ようやく移動で次に到着した場所は、地球を感じる場所。

地球を覆うプレート達。ここはなんと3つのプレートがそれぞれ離れる場所。

つまりここでは大地が裂けていってる。

と聞いてから写真を見るとなんだか凄そうに見えないか。

3つもプレートが写ってるんだぞ。

昔はここは紅海の下だったとか。そして山の向こうはエリトリア。

 

見事なまでのランクル御一行。

 

 

 

地球の果てみたいなところをひたすら走り、

ようやく本日の宿??に到着。

宿です。

屋根はどこwwwww

壁はどこwwwww

これが噂に名高い青空ベッドか。

 

 

だがまだ本日は終わりではないようだ。塩湖に向かうらしい。

 

見渡す限り全部塩。道も全部塩。

 

 

地平線まで全部塩。

茶色い岩も実は全部塩。

 

 

塩なので比較的簡単に剥がれる。茶色い部分はお腹のお薬として現地人は使用するらしい。

 

 

人が乗っても大丈夫なほどでかい岩、全部塩。

 

 

一箇所どでかい穴が開いていて、水が溜まりまるで死海のようになっている。

結構深いし、どういうわけか水が緑色でなんか恐ろしい。

 

入ると塩分濃度マックスなのでもちろんプカプカ浮かぶ。

目に入ったらとてつもなく痛いから気をつけてというスタッフの忠告を無視して、おっさんが1人バシャバシャとはしゃいでいた。きっとアホだ。

そして案の定目に水が入り、とてつもなく苦しんでいた。やっぱりアホだった。

 

 

どこまでも続く真っ白い大地は非常に幻想的で美しい。

この美しいところで夕日が落ちるのを眺めるという企画だったらしいが、雲が空気読まず夕日は見れなかった。

こういうところに来るとどうしてもやっちゃうトリックアート。

 

 

ココが始めたこの二つ目のトリックアートが何故か大盛況で、ココはみんなに同じの撮ってくれと頼まれていた。

 

 

日が暮れて例の青空ベットの宿???へ。

ここからが地獄の始まりだった。

 

風が強く砂が吹き荒れる。

砂でまともに目を開けられないレベル。

そんな中で夕食の準備が完了。

スープが出てきたが砂でシャリシャリする。。

吹き荒れる嵐の中必死にスープを流し込むココw

 

 

メインはパスタ。味はうまいが全然食べる気にならないほどの風と砂。

だめださっさと寝よう。

 

 

寝るって言ってもこれやけどなw

まだ天気が良かった時にスタッフの人が、ここは5スターホテルよりも上のミリオンスターホテルだ!とか言って、満点の星空がウリらしいが曇って全然見えない。というか目を開けてられない。

青空ベッドで寝横になっても依然として砂と風が容赦なく襲いかかる。

屈強なアウトドア派の人でも今日はおとなしくテントをたたんで引き返すレベル。

そんな状況で、

 

テントすらない野ざらしの中、こんなくそベッドだけ並べて眠る僕ら。

辛いぞ!辛すぎるぞ!!

これが世界一過酷なツアーたる所以か!!

 

砂だらけのまま寝袋を頭まですっぽり覆い、砂嵐を避けつつなんとか眠りにつく。

途中何度か起きたが、少しづつ風が収まりたまに星が見えるくらいに雲間が出来た。

何時かわからないがまた目をさましたら風がやんでいた。

満点とはいかないものの綺麗な星空が見えた。

時々よくわからない動物の鳴き声が聞こえた。

そしてUFOを初めてみた。これほんと。

心地よく眠りにつく。

 

 

 

ところが、、、、、、、、

それは夜中1時の事だった。

まさかの突然の雨w

眠いし、すぐ止むだろうと無理やり寝るが、どんどん雨脚が強まり、気づいたら本格的な土砂降り。

なんたって屋根ないからねw 砂嵐はまだ耐えれるが水攻めは辛い。

 

全員が慌てて車に避難するが、スペイン人のミゲルはなんのこと?とばかりに1人雨の中ぐうすか寝ててワロタ。

随分長い間雨の中寝てたが、やっぱ辛かったみたいで車に入ってきた。

車で寝るのは辛い。暑い、蒸し暑い。狭い、寝にくい、首が痛い。

 

 

しばらくして雨が止んだのですかさず外で寝る。

いい感じで寝てたらなんとまた雨。

ただ今度はちょうど深い眠りのタイミングだったので眠すぎた。

そして車での寝苦しさをまた感じるのが嫌だった。

みんなが車に避難する音が聞こえる。

だが次はすぐに雨は上がるはずと、寝袋を雨よけにそのまま雨に打たれながら寝続けてやった。

だが一向に雨は止まなかったらしい。

どれくらい時間が経っただろうか。寝袋が雨水を存分に吸い込んで異常に重くなって起きた。

気づいたら自分一人で外で寝てた。

ビショビショになって死ぬかと思った。

この時たぶん夜中3時くらい。

 

このまま寝てたら確実に病気になるので渋々車でまた寝るが、窮屈で寝れない。

雨がたぶん4時か5時くらいに止み、もう一度外で寝る。

雨のせいでベッドマットも寝袋もビショビショで不快指数マックスだが、それでも車より寝やすい分マシと我慢して寝る。

そしてようやく寝付いたと思った6時にツアー開始で起こされた。

 

実はミゲルから後ほど聞いたのだが、スタッフは屋根と壁のある部屋で寝てたらしいw

なんで客は外なんだと問い詰めたら、スタッフは疲れてるからという反応だったらしい。

昨晩夜8時に就寝したはずが全員もれなく寝不足という凄まじく過酷な青空ベットだった。

間違いなく世界一過酷なツアーだわこれは。

 

 

続く。

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