カッパドキア:地下都市とかいう冒険心をそそる都市
こんにちは、テンです。
カッパドキアまだまだ続きますよー。
本日(10月5日)はグリーンツアーに参加してきました。
ググるといくらでも情報が出てくるので詳しくは割愛しますが、カッパドキアには有名なツアーが3つあり、それが、グリーンツアー、レッドツアー、そしてブルーツアー。
初代ポケモンカラーかと。
ちなみにポケモン僕はレッドでした。周りの人気ではレッドが多かった気がします。ピカチュウはよしてない。
ブルーツアーはキリスト教の巡礼っぽいマイナーな観光地しか回らないのでツアーの頻度が極めて低いのですが、グリーンとレッドは内容が異なりつつも互いに人気があるツアー。
僕らがグリーンを選んだ理由は二つあって、一つはレッドツアーは気球からでも見えるのであえて見なくてもいいかなと、そして二つ目が決めてなのですが、グリーンツアーはデリンクユ地下都市がツアーに含まれているから。
デリンクユ地下都市とは、その名前の通り、なんと地下に町があるのです。地下都市ですよ、めちゃくちゃ気になるじゃないですか。行くっきゃない。
ということでツアースタート!
一番最初に連れてこられたのが<<ギョレメパノラマ>>というカッパドキアを一望できる場所。
おいおい自然ですなー!!
ここで簡単にツアーガイドがカッパドキアについて説明してくれたので、覚えてる分だけ書いておきます。
・カッパドキアの語源:カッパツゥカ=ペルシャ語でland of beautiful horses。美しい馬の土地。もともとこの土地にいた原住民が農耕で馬を使っており、それを見たペルシャ人が名付けたと。
・どうやってこんな地形に?:地殻変動の結果、イスタンブールが東西に分かれ、その力がカッパドキアまで及び、周辺の火山が爆発し、寝食を受けやすい土地が残った。ただ藻がある場所は岩が侵食されずそこだけ残るらしい。そのためこんな凸凹した地形になっちゃったと。確かに岩が残ってる部分には草が生えてる。今でも侵食され続けてるので何年もすれば景色が変わってるかもしれない。なので何回も遊びに来てねだって。
カッパドキア関係ないですが、トルコの結婚観についても教えてくれました。
トルコでは男性の兵役と女性の処女性というのが非常に重要なんだとか。
男性は兵役の義務がある一方で、兵役は約18,000リラ(今の為替相場で40万円弱)を支払えば兵役義務を逃れることができるらしいのですが、ところがどっこい兵役に行かないと、こいつは国を守らない奴だ、つまり家族も守らないだろうと見なされると。
そして女性はイスラム教の教えから処女であることが必須。婚前行為が暴露してしまうと離婚を突きつけられても文句言えないらしい。
この傾向は伝統的で保守的な東トルコに根強く残っていて、なんと東トルコは今でも伝統的なイスラム法に則り、トルコの法律では禁止されているにも関わらず、男性は4人まで妻を娶ることができるのだ。
ところがトルコにも、「最近の若い奴は、、、」という状況があるらしく、今の若い人、とりわけ女性は自由恋愛で若くから男性とお付き合いするわけで、伝統なんて馬鹿らしいと、どんどんイスタンブール(国際都市でイスラム以外の人も多数住む)に流れているらしいです。
そりゃそうだよねと思ってしまった僕はまだまだ若者と言って差し支えないですね。
続いて早速ですが僕らの中のメインである、地下都市<<デリンクユ>>に到着。
オスマントルコ下での迫害を恐れたキリスト教徒が住んでいたというイメージが強い地下都市ですが、実際それは間違いではないものの、地下都市の起源はもっと古い。
ツアーガイドによると、それはキリストさえも産まれていないBC2世紀の頃。
その頃ヒッタイト人とエジプト人が大規模な戦争を行なっていたのですが、戦争なんて怖いお、、、と村人たちが戦争から逃げてきました。
普通に暮らしていたらせっかく逃げてきたのにまた見つかって戦争に巻き込まれる。どうしたらいいのか。
そうだ!!地下に町を作ろう!
発想がぶっ飛んでます。
その後増築(地下にどんどん伸びていく)が行われ、キリスト教徒がこの町を使うようになる頃にはなんと地下7階とか8階まで、まるでアリの巣のように複雑な地下都市が出来上がっていったのだと。馬鹿でかくてなんと1万人くらい住めるらしいですよ。
要塞などとは異なり、ちゃんと地下”都市"であるので、そこには人々の生活の跡や生活の知恵が垣間見ることが出来ます。
地上の入り口を抜けてどんどん下に降りていきますが、こんな感じで通路はかなり狭く、そして混んでおり、正直ゆっくり観光という感じではないです。
洞窟の外とつながる深い長い一本の穴。そこが見えない暗い深い。貞子でも出そう。
さてこの長い縦穴は何のためでしょう。
まぁ簡単に想像つくかと思いますが、一番の目的は換気穴です。これがないとみんな窒息死しちゃいます。
そして他にも用途があり、それはコミュニケーション用の穴。
上下階でのやり取りで毎度上り下りしていたら大変ですからね。ここを通じて会話していたようです。
でもね、事前に示し合わせていればいいですが、急に話したくなったらどうするんでしょうか。いつも誰か穴の近くにいるんですかね。
ガイド「ここはキッチン。この壺が入っている穴で火をたいて料理していました。私が指をさしているこのあたりから、壺がある穴まで横穴が開いています。空気穴で、ここからポンプで空気を入れて火を起こしていたんですねぇ。多分やけど」
お水も外まで汲みに出かけずとも中に井戸があります。
中は迷路のようで、ガイドいなかったら確実に迷うと思います。
この丸い岩はドアです。敵がせめてきたらこのどでかい岩で道を塞いでしまうようです。
逆に閉じ込められたらどうするんでしょうか。兵糧攻めに極めて弱いと思う。
なお今は動かないようにしっかり固定されていますので閉じ込められる心配なしです。
ここで悪いことしたら岩の柱に貼り付けにされるようです。よく見るとこの岩の柱の上(左上がわかりやすいです)にロープを通す穴があり、ここにロープで縛りつけられたのだとか。
そしてここがキリスト教の教会、十字形の洞窟。写真だと分かりづらいですが、ちょうどここが十字の交差点になる場所。
信仰心だけでここまで掘り広げるとは、宗教の力に驚く。
壁にも十字に掘られた跡がたくさんあります。
確かこれはトイレです。写真見てもどれも岩なので何が何か分かりませんw
これは家畜の餌場。窪みに餌を、開いてる穴にロープをくくりつけていたらしいです。
家畜の鳴き声が聞こえないように地下に入れられていたそうですが、やっぱり匂いが気になるようで、一番上の換気がいいところで飼われていたので、音はダダ漏れだったのではと思います。
中には途中で断念した作りかけの穴なんかもあります。
ちょっと駆け足過ぎたのが残念。もっとゆっくり見たかったなぁ。。
地下宮殿の後は<<ナルギョル>>とかいう池。
まぁ綺麗な景色ですが、あえて何で連れてこられたのか分かりませんw
下に亀裂があり、そこから水が湧いてくるらしいです。
ちなみに温泉も同時に湧いてくるらしいのですが、池には流さないようにうまいこと汲み取ってホテルなどで使用しているとか。
続いて<<ウフララ渓谷>>。
この渓谷には無数にポプラの木が生えていますが、もともとここには野生のポプラはありません。
この地域の風習として、子供が生まれたらポプラの木を植え、その子供が結婚した時に木を切り、その木を売って結婚資金に充てるというものがあったそう。
そのせいでこの辺りは一大ポプラエリアになってしまったという。
木がいっぱい残ってるということはつまり、結婚できずに独身の奴がぎょうさんおるってことです。
下にはハッサン山から流れるメレンダス川が流れています。
そしてこの真横にはキリストの教会が残っています。
保存状態は悪いものの、かなり作り込まれた教会で、絵も至る所に描かれており、逃げてきたキリスト教徒の信念を感じる教会でした。
ローマの神も描かれているらしいです。僕には絵がハゲすぎて何が何かさっぱりです。
教会に隣接して、小麦をすりつぶす機械もありました。
ランチの時間になりました。
綺麗な川辺での食事。なかなかオシャレなレストラン。
ワンニャンとの一緒に食事出来るのもいい。
もっと水を感じたいという方にオススメのテーブル。
食事が終わると20分程度のハイキング。
川辺を上流に上ってハイキング。牛もいました。
おやっ、さっきのワンコ。
なんかずっと付いてくるw
どこまで付いてくるんだろうw
登りきった。ハイキングの終了。
ちゃんとハイキングコースの終わりでバイバイしました。
道案内してくれたのかな。
本日最後の観光場所、名前は不明!
洞窟マンション探索です。
家の内部。ちゃんと小窓とかも付いてて案外住みやすいのではと。
近くで見るとかなり巨大なことがわかります。
ここの名物、高所アーチ。
何とこんなところにも学校があるんです。
学校に通う子供たち。
観光ではないですが、ツアー名物お土産屋に連れて行かれたウチヒサル。
昨日ここに夕日が落ちる絶景を見た。気になる方は前回の日記へ!
カッパドキア名物の石の細工の作り方見学。
ここのスタッフがカッパドキアの意味は何でしょう、答えれる方にこの卵型文鎮を差し上げますと唐突なクイズ。
ここの読者なら答えは分かるはず!
答えが気になる方はもう一度この記事を上から読んでいきましょう!
僕は無事文鎮をゲットしました。
ツアーはここで終了ですが、今日はギョレメの夜景アンド気球のベストスポットに。
これが目印の場所。
おい、邪魔だよ。
うーん綺麗。伝統がオレンジ色なのがいいですねぇ。
今日も楽しかった!
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