ザギントスとジブリ

ザギントスとジブリ

こんにちは、テンです。

 

ケファロニアに9泊10日しちゃいました。

一つの島に10日間もいて、3年足らずで世界一周本当にできるのでしょうかw

もっとスピード上げないとと思った矢先にタソス島に12日間も滞在してしまっている僕ら。

でもこれが旅の醍醐味だと思います。好きなところに好きなだけ滞在する。サラリーマンの短い夏休みでは絶対できない時間を使うという贅沢な遊び。

すっかり忘れていましたが、5月10日に世界一周を初めてもう3ヶ月過ぎてたんですね。サラリーマンの夏休みが土日挟んでの9日間だとしたら、既に10年分の夏休みをエンジョイしていることと同じですよ。

旅を終えるまでに100年分の以上の夏休み相当になりますねぇ。

やっぱり社畜卒業してよかった!ニート万歳!

 

 

 

さてさて、本日はケファロニアのすぐ南にあるザギントス島を目指します。

 

ザギントス島はケファロニア島のすぐ南にある島で、事前情報だとケファロニアとザギントスを直通で結ぶ船がケファロニアはPessadaという場所から、ザギントスはAgios Nikolaosから出ています。

地図だとこんな感じです。左上がケファロニアで左下がザギントスです。

 

Pessadaは宿泊しているホテルのエリア(Trapezaski)から近く、30分も歩けば着いてしまいます。まぁそれを狙ってホテルを取ったというのもあります。レンタルしているバイクもバイク屋がPessadaの港まで10ユーロで回収してくれます。

 

ケファロニアに比べると一回りほど小さいザギントスですが、飛脚並みに足腰が丈夫なココでも徒歩は無理があるサイズ。

そしてケファロニア以上に交通手段が悪そうです。悪そうというのはググってみても一向に交通情報が検索ヒットしないので、あくまで悪いんだろうなという想像ってことです。

 

となるとバイクなり車なりが必要になるので、ザギントスの到着港となるAgios Nikolaos近くのバイクレンタル屋を検索するがこれまた何にも見つかりません。

一番近いバイク屋でも15km以上離れています。近い順に電話してAgios Nikolaosまでデリバーできるか確認したところNO、NO、NO、バカ言ってんじゃないよ遠いよ、ダメダメ。

稀にYesがあってもデリバリーFeeが60ユーロ(約9000円)かかりますと。

ほとんどのバイク屋はザギントスメインポート付近にあり、ほぼ島の正反対までは持ってきてくれない、もしくは非常に高いデリバリー費用がかかってしまいます。

 

こりゃ困った。。ザギントスについても足がない。。
飛脚並みに頑丈な足腰を持つココでも15kmは流石に歩けないが60ユーロも払いたくない。。

その時ふと閃きました。Kyllini経由で行けるんじゃないかなと。

もう一度同じ地図を貼り付けますが、

Poros (ケファロニア)-> Kyllini ->ザギントスメインポートという間にキリニを挟むルートです。

ザギントスポートならいくらでもレンタルバイク屋があります。

 

調べてみるとケファロニアから出る便とザギントスに向かう便と共には1、2時間に一本のペースで船が出ており、料金は合計で18ユーロ程度。

Pessadaからの直通ルートは9ユーロ程度。

つまり遠回りしても二人で18ユーロ程度増えるだけ。デリバリー費用の60ユーロを考えるとPorosまでのバス代でさらに10ユーロ程度飛んだとしても、こちらの方が随分とお得。

ということでPoros →Kyllini →ザギントスメインポートというルートでザギントスを目指します。

 

 

ケファロニアはバスがあるのでケファロニア内部の移動は簡単。Porosまではバスがホテル近くからも出ていますし、バイクを借りた一番大きい町のArgostoliからもバスが出ています。

どうせPorosまで行くので、バイクを10ユーロ払って宿泊ホテルで回収してもらうのも意味があまりないので、一旦Argostoliまで荷物を抱えてバイクで戻り、バイクを返して、そしてバスに乗り込みました。文字で書いてるとなんかこんがらがりますな。

バスは一人5ユーロでした。

 

バスはPorosのフェリー乗り場に止まり、目の前にチケット売り場があります。

たまたまかもしれませんし、ちゃんと時間を合わせているのかもしれませんが、バスの到着時間とほぼ同時にフェリーが出向し、さらにPoros-> Kylliniの船とKyllini-> Porosの船が同じで、Kylliniでいったん船を乗り換えるということも不要で、同じ船に乗りっぱなしでザギントスまで着いてしまいます。

時間も体力も無駄にせずに移動ができました。船も自由席ですいているのでくつろぎながら乗ることができます。3時間少々船に乗っていましたが、全然疲れず余裕のザギントスinでした。

 

 

が、最後の問題が実はあります。
ザギントスメインポート付近であればバイク屋はあるのですが、付近といっても歩いて45分くらい離れています。

この時期ハイシーズンでバイクのデリバリー時間が非常に混み合っていて、1時間半デリバリーを待つか、45分歩くかの選択を迫られました。

デリバリー費用は借りる時と返却する時のセットで5ユーロ。

返却時はデリバリーをお願いするので、借りる時に使わないのは勿体無い。
でも1時間半も待つのも嫌。でも炎天下45分歩くのも大変。

 

悩みに悩んだ結果、ココに荷物番をさせて僕一人で45分歩くことにしました。
本当は飛脚並みに丈夫な足腰のココに行ってもらいたかったのですが、やはりこういうのは男の僕が行くのがジェントルマンってもんでしょう。

 

暑いは暑い日でしたが、16時を超えて暑さのピークも同時に超えていたので、汗だくにはなりましたが35分くらいで着いてしまいました。

ただ頑張って歩いて早く着いたものの、先客がおり、多分ギリシャ語なんですがこいつらが異常に遅い。

後ろが待ってるの見たらわかるだろう。なぜ笑顔で(多分)雑談を永遠とできるんだ。こんな仕事をやってるからギリシャ経営破綻するんだとか波及してムカついていきました。

延々に待たされ、そして自分の手続きを終えた頃にはほとんどデリバリー時間になっていました。

世が北斗の拳の世界なら瞬殺していたでしょう。

 

 

バイクを手に入れココの元に戻りホテルへ出発です。

宿泊はLevante Studiosというホテル。
レストランに併設している宿で同名のレストランの食費が15%オフになります。

ハイシーズンにも関わらず直前にホテルを取らざるを得ないので、既に格安系のホテルはおそらく埋まっていて、最近取る宿泊施設はそれなりに綺麗なものが続いていました。

今回もそんなに格安という訳ではなかったのですが、なんだか今までに比べて一気に清潔度だったり設備だったり景観だったりがダウングレードしてしまいました。。なんだかテンションが下がりまくる二人。

が、よくよく考えるとタイやマレーシアの格安ホテルを思い出せば同じようなもの。広いしキッチンとバルコニーがあるだけマシか。

直近シンガポールのマリーナベイサンズに泊まったり、Airbnbでいい宿に泊まっていて完全にあの東南アジアの頃のレベルを忘れていました。

忘れていた!僕らはニートだった!初心忘るべからず!

贅沢が染み付いてきているのを削ぎ落とすチャンス。

 

 

だがしかし、、、このホテルのシャワー、、、

めちゃくちゃ臭い。

 

ドブの匂いとかそういう匂いじゃないのです。卵の腐った匂い。硫黄の匂いがするのです。
耐えれるレベルではなくシャワーが浴びれないレベルで臭い。

 

従業員に伝えたところ、ここの水は地下水を使っているから匂いがするんだ、健康には問題ないから気にするなとそれだけ言われて何も対応してくれませんでした。

本当に地下水が原因ならシャワーの水以外も同様の匂いがするはずで、でも他の水は全く問題ないのです。

原因は地下水ではなくシャワー側にあるのは明らか。ネットで調べたらパイプ内の汚れが原因で硫黄の匂いがすることがあるらしいです。そう説明しても彼らは問題ないの一点張り。調べにすらきませんでした。

せっかく料金も安く、ロケーションもいいし、部屋もタイやマレーシアと変わらないレベルなのに(褒めてるんですよ)、スタッフが全くこちらの健康を気にしていないのがわかり、併設のレストランに行く気もしなくなりました。

世が北斗の拳の世界なら撲殺していました。

 

時間も遅く何処かへ出かけることもなく、ただただ不快な気分になりながらその日は1日を終えることに。。

 

 

ザギントス2日目

不快な気持ちを引きずっていても仕方がありません。
今日はめいいっぱい楽しむ日です。

ザギントスに来た理由は二つ。
一つがBlue Cave、すなわち青の洞窟。そしてもう一つが紅の豚で有名なNavagio beachです。

ちなみに紅の豚はこれです。

(画像はこちらのサイトから拝借させて頂きました。引用って著作権的に問題あったら教えてください。即削除します)
https://matome.naver.jp/odai/2140544269108302701/2140548973534437003

 

Blue CaveとNavagio Beachは陸路ではたどり着けず、船に乗る必要があり、マイボート所有者以外の社畜ならびにニートの諸君は必然的にツアーに参加することになります。

超有名観光スポットなので町の至る所でツアー会社を見つけることができ、この二つだけを回る場合、大体の相場は25ユーロ以上からという感じでした。

 

なんとなくツアー参加は嫌だなぁと思い、Blue Cave近くまで行ってみれば勝手に洞窟見れんじゃないか、海だし近くから泳げばいいじゃんという期待で、とりあえずBlue Caveまで行くことにしました。

 

道自体は舗装されて非常に快適で簡単な道なのですが、バイクが何やらおかしい。

50ccの小さなバイクとは言え、全然加速しないし坂道が異常に遅い。

ほんの少しの上り坂だとチワワが走るより遅いとかなめてるだろう。もちろんエンジンを最高に回転させているにもかかわらず。

常にエンジンフル回転なので結果ガソリンの減りも激しい。

 

まぁなんとか走るので、クレーム入れてバイク取り替えるのも面倒ということで我慢して走りました。

ボロボロのバイクで走ること45分、普通のバイクだったら30分くらいで着くと思いますが、Googleが示すBlue Caveの真上まで来ました。

 

Blue Caveと書いた看板が立っておりそれが示す方に進んでいくと、ツアー会社のチケット売り場を発見しました。

どうやらBlue Caveに向かうには崖を降っていく必要があるようで、その崖を降りるところにツアー会社のチケット売り場が陣取っている様子。チッ、タダで見れないじゃないか。

 

値段は一人20ユーロと、街の最安値よりさらに5ユーロ安い。ここまで来させておいて5ユーロ相場より安いだけ、、。ケチか!

ちなみにBlue CaveとShipwreck(Navagio beachのこと)と両方行かなくても、どちらか片方でもOkで、その場合は金額忘れちゃいましたが10ユーロ前後です。

 

崖を降りて行くと船乗り場があります。この会社以外も使ってるのか、いくつか船をやり過ごしましたが、10分もしないうちに我々の船がやって来ました。

この会社のいいところは15分に一隻くらいの頻度で船が運行していること。
普通のツアーだと1日数便なことを考えると、どれだけ時間の融通がきくかお分りいただけるかと。

 

船の底はスケルトンで海の中が見えます。
が、走ると泡立ってびっくりするくらい何もみえませんw

 

 

 

Blue Caveって洞窟一つだと思ったら実は洞窟がいくつもあります。

よくツアー会社の看板の英語を見たらBlue Cave”s”と複数形になってますね。

陽の当たり方などによって一つ一つの洞窟の色が異なります。

 

大きい船だと無理ですが、僕らの船は小型船。洞窟の中まで船で入ってくれます。

大きいツアー会社の船は写真のようにお外から覗くだけ。

でも小さい船と言っても10人くらいは乗れるような大きさ。器用に洞窟の中に入れるもんで感心します。壁と船の間が10cmくらいで、波も強くてボート流されてるのに凄い技術。

 

ですがね、地形はかっこいいんですが、どうも色がブルーというよりグリーン。

どこがブルーなんだろう。いろんな洞窟に立ち寄ってくれますがいまいち青さがありません。

日本の青信号パターンか?青とか言いながら実は緑色という。

 

 

と思ったら最後の最後にきました、

The青!!!

 

揺れたのと時間が短くてあまり写真撮れなかったのが残念ですが、壁にぽっかり穴が空いていて、そこから光が差し込み本当に青色の海が現れました。

青はどこだ、グリーンしかないぞ、と不安にさせてからの最後の最後に真っ青な洞窟を持ってくるなんて焦らしプレーですか、船長。

ちなみにこのツアー洞窟のそばに船を留めて20分くらいシュノーケリングも楽しめます。

 

 

Blue Cave観光が終わり、紅の豚のビーチ、Navagio beachに向かいます。

ただ別の船になるので一旦また元の崖の船着場まで戻り、そこで別の船に乗り換え再度出発です。

例のごとく船の下がスケルトンで海の中が見えますが、泡で何にも見えませんw

 

 

ザギントスの地形が好き。

陸にいると分からないですが、とても山がちな地形。

 

 

超プライベートビーチ発見。写真では見難いですが、奥の崖に囲まれたビーチに船が停泊しているのが見えます。

こういうの大好き。やっぱ金持ち羨ましす。。

 

 

そして進むこと約20分、紅の豚は突如として現れます。

 

ばばーーん。

遠いw

 

真ん中に何か見えます。何でしょうか?

 

さらに近づきます。

答えはボロボロの船です、

綺麗な海、崖、そんなところに難破船。こんなのゴミですよ。

ゴミが観光名所に。

 

こう人が大勢いると船が沈没してレスキュー待ちのように見えてきました。

 

 

 

ちなみに中も見入れますが、ボロボロなので気をつけないと怪我します(体験談)。

 

海も綺麗、景色も絶景、難破船がいい味出してゲームのような世界観!

 

 

 

なのに、なのに、なのに、、、、

 

人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人

 

 

 

さらにやってくる人。この大型船にぎっしり人が詰め込まれています。

この船、ビーチのど真ん中、難破船の真ん前に停泊するという暴挙に出ました。

 

僕らは人が多いビーチが大嫌い。

人から逃れるように海の中へ。

 

ところが、ここの海水が氷水のように冷たい!!!

どうりであんまり人が泳いでないはず。

 

でも見ての通り崖とガラクタの船しかないので、みんな日陰のところに集まってくるのです。

 

見たまえ、人がまるでゴミのようだ。

1時間くらい自由時間があったのですが、水の中にいたら冷たくて寒いし、水も濁ってるし、外にいたら暑いし、かと言って日陰人だかりだし、、挙げ句の果てに、ビーチの砂利がとんがっていて裸足で歩くと猛烈に痛いというおまけつきw
早く帰りたいお。。。

 

正直ここ1時間も要らないです。

 

1時間たっての帰りの船。
紅の豚ビーチ、なんだかいまいちだったなぁという僕の声が聞こえたのか、聞こえても日本語わからないはずなので、表情から感じ取ってくれたのでしょう、船長が人が誰もいない綺麗なビーチに立ち寄ってあげるぜ!と超イケメンなことをしてくれました。

そのビーチから10分ほど進み、ここだZe★とイケメン船長。

 

水がクリアー!

 

 

 

文字通り誰もいないビーチ!

行くぜーーーーー!!!!!!

船から飛び込みじゃーーーんぷ!!!!

 

うぎゃーーーーーーーーー!!!!!!!!!冷たいーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

 

5分と中に入れれないくらい、そして全員がすぐに海から退散したくらい、今までで一番冷たい海水でした。

船長しばく。

 

 

つづく

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