ギリシャ第二の都市、テサロニキ
こんにちは、テンです。
ケファロニアとザギントスを巡った後にアテネに戻ってきた僕ら。
目的は友人の結婚式に参加するための衣装を揃えること。アテネ丸一日使って無事買い揃えました。
僕はスーツ上下、シャツ、ネクタイ、ベルトを合わせて55ユーロ以下で購入。
ココはドレスを何と5ユーロで購入!ギリシャの物価ワロタw
パンプスは18ユーロでした。(パンプスって言葉初めて知った、この記事書く時。ハイヒールと何が違うんやw)
東京人と大阪人の違いを思い出した。
東京の人は何かを買った時、その価格の高いこと、高級なことを自慢する。
大阪の人は何かを買った時、その価格の安いこと、いかに安く買えたかを自慢する。
いい買い物した!!(大阪人)
結婚式の用意も整ったので結婚式会場のタソス島に向かって行きます。
式の日程まで時間があるので、タソスまでの途中でどこかに立ち寄ろうと思い選んだのがギリシャ第二の都市であるテサロニキ。
第二の都市というのは都市としての規模(人口、経済力など)らしい。
第二の都市とか言われるだけありアテネからテサロニキまでの行き方はバリエーション豊富。
電車でもバスでも飛行機でも何でもOK。
飛行機を除くとだいたい5時間から6時間の距離。
一番安いのは電車の深夜便。夜11時くらいに出て早朝に着く便。一人30から35ユーロ程度。
続いて安いのはバス。45ユーロくらい。
そして電車の昼便で50ユーロ程度という感じ。
価格ちゃんとメモ取ってるのにアバウトなのは毎日価格が変わるからでもなく、単にメモ見返すのが面倒だからです。
そんな日もたまにあります。
今回は昼間に移動するのでバスを選択。バスターミナルまで行かなくても市内からバスが出ていて、事前にネット予約すると割引が付きます。bus, Athens, Thessaloniki とかでググると出てきます。
リンク貼り付けないのは、単に面倒だからです。そんな日はしょっちゅうあります。
だいたい7、8時間くらいの長旅です。
テサロニキの到着バス停は2箇所あります。一方は先に到着するバス専用のバスターミナル。次に到着するのがアテネからの電車の駅になっているターミナルです。
次の目的地に近いほうを選べばいいと思います。
着いたのが夜8時ごろ。すでにあたりは暗くなっていてバスターミナルから宿泊施設まで歩いて30分強かかるのですが、アテネでのタクシー4ユーロ恐喝事件の傷が癒えない状態でどうしてもタクシーに乗る気が起きず、歩いて宿泊施設を目指します。
次の日のお昼に同じ景色を明るい時に見たときは綺麗な町だったのですが、その日はなぜか目に入る景色全てが不安に感じました。
電灯がほとんどなく、店もほぼ全て閉まっていて、人もまばら。落書きも多くここはスラムかと思ったくらい。
これがギリシャ第二の都市とは。。
普通に歩いているおっさんがテロ犯に見えるし、たむろしている若者集団は何か良からぬ犯罪集団に見えるし、女性は全員売春婦に見えるし、小さな子供達もスリでも狙ってるように見えます。被害妄想甚だしい。でもほんとに怖かったんです。
結局まぁ何もなかったんですが、巨大なバックパックを背負いながらオロオロしながら歩くアジア人二人、目立ったでしょうね。
移動が1番疲れるもので、その日はさくっと就寝しました。
テサロニキ2日目
この日はテサロニキ観光です。
テサロニキまマケドニアのあの有名なアレキサンダー大王にゆかりがある場所。
テサロニキはアレキサンダー大王の妹の名前から付けられた。この地方は現在でもマケドニアと呼ばれていて、ギリシャ北の国、マケドニア共和国が国名にマケドニアと入れたことに激しく抗議してきたほどマケドニアとアレキサンダー大王は今でもギリシャ人のアイデンティティに深く関わっている。その後ローマ帝国、東ローマ、オスマントルコと多くの影響下にあり、アテネとは違った歴史的景観を肌で感じることができる。
とグーグル大先生が言ってました。
全て徒歩圏内なので歩いて観光できる分アテネより楽ちん。
<<アギアソフィア教会>>
まず訪れたのはアギアソフィア教会。
ギリシャ正教会、東ローマの暗黒時代に作られた数少ない教会堂の1つで、ギリシャではこの時代に建設されたもののなかで唯一現存するらしい。
東ローマ帝国って随分と長い間続いたと薄っすら記憶してるんですが唯一とは。
あまり古そうには見えません。いや古いんでしょうが、アクロポリスだとかBC時代の遺跡がゴロゴロしてるギリシャなので新しく感じます。
ギリシャ正教会がどうい教えなのか詳しく知りませんが、内装は豪華でカトリック系に近い感じがします。
カトリックと違うと思うのは絵でしょうか。絵がリアルじゃないんですよ。
空想(?)のこと書いててリアルもクソもないんですが、写実的ではないというのが正しい日本語でしょうかね。漫画絵みたいな絵なんです。
ちなみにオスマントルコ時代はこういうキリスト教的なところを覆い隠してモスクとして使用していたそうです。
<<アリストテレス広場とアリストテレス像>>
次に近くにあったので立ち寄ったのがここ。
アリストテレス像。アレクサンダー大王の家庭教師だったそう。
こんな名前が世に残るような天才に専属家庭教師についてもらえれば僕の人生も変わったかもしれない。少なくとも30歳超えてニートにはなってないだろう。
アリストテレス広場はアリストテレス像があるからアリストテレス広場という名前のはず。
海沿いにあって観光客向けのちょっとお値段お高めのおしゃれ風レストランが立ち並びます。辛辣な批判めいた説明してますが、僕らはそういうレストランが嫌い。
せっかくいい場所にあって雰囲気もいいのに味だけが残念なパターンが多すぎる気がします。
あともう少し値段高くしてもいいから料理の質をあげてほしい、ほんと勿体無い。
<<Ladadika>>
何と読むのかすら分からないですが、とあるエリアの名前です。
昔はオリーブオイルの売買で栄え、Ladadikaという名前は”たくさんのオリーブオイルのお店”が由来だそう。第一次世界大戦前後からRed light district、いわゆる売春街隣となったものの、ギリシャの歴史的文化的に重要な場所ということで近年立て直しが進み、今はNight lifeを楽しむ場所として進化しているらしいです。
夜にパブやレストランを楽しみにやって来るのがいいらしいですが、僕らは基本ナイトライフというものが苦手で、夜は日が暮れるとともに家に帰り自炊して早寝早起きをしています。おじいちゃんおばあちゃんのような生活です。
なのでやって来たのはお昼ど真ん中。
石畳で家も可愛く、お昼にランチを楽しむのもアリだなと思いました。
もっと歴史を感じるような場所なのかなと思いましたが、どっちかというと再開発されて新しい雰囲気でした。
<<ホワイトタワー>>
続いてテサロニキのランドマークに向かいました。
12世紀頃のビザンティン時代に建てられたと言われていて、その後オスマントルコ占領下では城壁として、そして牢獄として使われていたそう。
その後テサロニキがギリシャ領になった際に改修されて洗浄されて白さを取り戻したため白い塔と呼ばれるようになったとのこと。てか汚れてただけかよと突っ込みを入れたい。
白?
洗浄されて綺麗になって白くなったはずなのにまた汚れてきたようです。改名したほうがいいですな。
中に入るには入場料がかかります。
入り口で何やらCombined ticketなるものを発見、このホワイトタワー含めて5箇所の共通チケットが15ユーロで売られていたので購入。
その5箇所とは
1.Archeological Museum of Thessaloniki
2.Museum of Byzantine Culture
3.White Tower
4.Roman Agora
5.Palace of Galeriam Complex
それぞれいくらかは忘れてしまいましたが、1.2の二つが確か7,8ユーロそれぞれするはずなので、この中で二つ三つ回る予定があるなら絶対おすすめ。
何箇所か当初の予定にないというか存在すら知らなかったものがあるので、チケット売り場のおじさんにそれぞれの場所を紙の地図に印つけてもらいました。
自信満々でサクッと迷うことなく地図に丸印をつけていくおじさん。何回も同じ作業してるんでしょうね。
でもね、印つける場所間違ってんちゃうぞおっさん。これのせいで後にひどい目にあいました。
ホワイトタワーの中はちょっとした博物館のようになっていてテサロニキの歴史が学べます。
こういうの結構好きで念入りに見ていく派。
入り口で音声案内の機械が貰えるので(人質としてパスポートなり身分証明書を渡す必要あり。そして日本語は残念ながらないです)、旅人の特権、時間たっぷり使っての観光スタート。
音声案内「ここではテサロニキの歴史について学ぶことができます。奥の年表をご覧ください」
ほうほう、確かに年表があるな。でもギリシャ語だけで読めないなぁ。でも音声案内で解説してくれるだろう。
音声案内「ここではテサロニキの歴史について学ぶことができます。奥の年表をご覧ください」
音声案内「・・・・」
えっ以上!?!?
何も分からないw
他にも映像ガイダンスがありギリシャ語のみでの説明が流れるのがあるのですが、そこでも音声案内の英語の説明は「ここではテサロニキに関わる過去の偉人の説明をしています。以上!!!」とどうでもいい音声案内をかましてくれます。
全部雑な説明なのかと思いきや、文字で英語で説明が書かれているところに限ってなかなか熱い音声案内をしてくれたりします。
これは確実に喧嘩売ってます。
もう景色に専念することにしました。
途中の格子窓から海を眺めると海賊船みたいなのがこちらに向かって来ていました。
塔の上までは螺旋階段をひたすら登るだけ。ビルの5階くらいかそれより低いくらいなのでそんなに大変ではないです。
頂上は展望台になっています。
海も一望できます。
小腹が空いてきたので、何か食べることにしました。
展望台と同階の内部に土産コーナーがあり、そこの係りの人がとても親切そうな雰囲気をかもし出しまくっていたので何かおすすめはないか、伝統的な食べ物は何かとか、根こそぎ質問しました。
雰囲気通り懇切丁寧に教えてくれ、ギリシャ語の単語が発音できない覚えれないということで紙にメモまでしてくれました。
食べるものも決まり意気揚々と螺旋階段を降りて出口まできて気づきました、音声案内の機械を土産コーナーに置き忘れたことを。。
懇切丁寧に教えてくれたもんだから、話が終わった時にはすっかり機械のこと忘れていました。
土産コーナーは一番上の階、そして僕は今一番下の階。。
機械を受け取る代わりに人質として運転免許書を渡していたのでやむなしで取りにいきました。ちくしょー。
昼食タイム
教えてもらった料理がギロスとスブラキを食べました。
執筆時点の今となってはギロスとスブラキなんて当然のように食べてますが、この当時はギロスもスブラキも知らなかった。
いざ知ると、ギリシャで一番多い料理屋はギロス屋だと思うくらいにどこにでもあります。ギリシャのどこでも食べれますが、地域性があるようです。正直全く違いはわかりませんw
ちなみに豚バージョンのトルコのケバブのようなもので、ギロスは肉を薄切りにしたものでスブラキは日本の焼き鳥のように串焼きされてます。
ポテトと肉とパンというむちゃくちゃ太りそうな組み合わせ=美味い。
<<テサロニキ考古学博物館>>
ここは共有パスの中に含まれています。
動物の絵が描かれた土器。
ワックスで文字を書いていたとか。こんな感じで土器にも絵を描いていたんでしょうか。
宝石コーナー。右後ろの石像は一体。。。
ギリシャ神話の石像が多く展示されてますが、ギリシャ神話がわからないとあまり楽しめないかも。
僕も一度ギリシャ神話を学ぼうと本を買ったのですが、登場人物が多すぎて、名前覚えられない病、それも極度の重病の僕には荷が重すぎて挫折しました。
っっっっっっx
アスクレピウスの像。
優秀な医術の持ち主で死者も蘇らせることができたんだとか。でもゼウスに殺されてしまったとか。他人は生き返らせれても自分自身は生き返させられないんですね。
誰かに蘇生方法教えておけばよかったのに。
彼は杖と蛇が目印らしい。よくみると蛇と杖が彫られていて、これがアスクレピウスとわかります。
アポロ神の顔。これなんか顔だけで、なんでアポロってわかるのでしょうか。アポロの顔に特徴でもあるのでしょうか。
これはアトラス神。ゼウスか誰かに罰せられて地球を肩で背負う羽目になった神。無重力の宇宙で地球背負っても重さなんて感じないでしょう。
これもなんでアトラスってわかるのでしょうかね。
これは僕の唯一神であるディオニソス。彼は酒や宴会の神。
ちゃんとどこかに特徴があって誰の顔か分かるもんだなぁと感心していたら、これらの石像のオフィシャルな説明は、一番左から二つ目より順番に、
「若い女性の頭。たぶん神。」
「ヒゲの生えた神。たぶんポセイドンかサラピス」
「女性の頭」
「デアデムをつけた若い男の頭」
と全然分かってなかったようです。
ギリシャ神話の架空の人物だけでなく歴史上の人物も出てきます。
ローマ初代皇帝アウグストゥス。
我が人生に一片の悔いなしとか言ってるところでしょう。
これはたぶんアレキサンダー大王。たぶんというのは説明にたぶんって書いてるから。
文字通り壁に耳あり。耳に興味があるという変な人は横の説明読んでください。
あとは金ピカも飾られています。歴史的価値を抜きにして、いくらくらいで売れるもんなんでしょうか。
<<名前不明のキリスト教会>>
宿まで戻る途中に現れた教会。
内装が豪華絢爛。
信者の方はこの絵にキスをして拝んでいました。
もっと見学したかったのですがミサの真っ最中で、ディオニソスしか信じていない僕があれこれ見学し回るのも気が引けて退散しました。
場所は次に紹介するがレリウスの凱旋門のすぐそばです。
<<ガレリウスの凱旋門>>
グーグル先生によると、ローマ皇帝ガレリウスがクテシフォンを攻め落としペルシャに勝利したことを記念するための凱旋門で299年に完成した。
パリの凱旋門を想像してやってくるとがっかりするかもしれない規模ですが、古さと周りの普通のマンションとのギャプがユニーク。
街の中にドーンっと立ってるだけなので見るのは無料ってのがいいですね。
猫と教会シリーズ。
宿への帰りに出くわしました。
この日は帰って適当に自炊して終了です。
続く
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