ムベヤを超え、タンザニアからマラウイへ陸路で越境
こんにちは、テンです。
タンザニアのイリンガという何もない田舎町にどういうわけか4泊もしてしまった僕ら。でも居心地がよくてアフリカにいながら家にいるかのようなそんな不思議な町で、なんだか癒されたなぁ。
さて、先を急ぐと言いながら4泊も休んでしまったのでここからは駆け足でマラウイまで抜けていく。
今日は2018年12月21日。まずは朝8時発のバスに乗ってタンザニアとマラウイの国境近くの町ムベヤ(Mbeya)にいく。
チケットは昨日のうちにバスターミナルで購入しておいた。値段は一人12,000シリング(600円)。客引きに連れていかれるまま入ったChauraとかいう会社だったが他にも会社いっぱいあると思う。
だけど別にどこがいいとか分からないし、安いからもうここでいいやと決めた。
バスは普通の大型バスだけどめちゃくちゃ狭い。普通に座ると前の席に足が当たる。体が小さめの僕で当たるのだから普通の人は大変だろうな。さらに椅子数以上の客を乗せるので通路に人がいっぱいいて非常に非快適。
ただ珍しく汚くなかった。今までのアフリカのバスはもれなく全て汚い。それだけでこの会社にしてよかったというもの。
そしてテレビの音が痺れるくらいうるさい。これもある意味アフリカスタンダード。
いい感じで走っているとなぜかバスが意味不明なところで停車。聞くとバスの故障。結局ここで1時間半くらい足止めされた。
この旅の間に何度かバスの故障で足止めがあったがいつも決まって何もないところで故障するから待ってる間暇なんですよね。
結局16:30くらいにムベヤに到着。
ただムベヤはまだ国境ではない。ここからミニバスに乗ってさらに国境を目指す必要がある。そのミニバスの乗り場がNane Nane Standというところ。なのでNane Nane Standでバスを降りる。
ムベヤにはバス停が他にもあり、間違ってNane Nane Standを通り過ぎるとタクシーかなんかで引き返す必要があるので注意。
降りるとミニバスだらけで、降りた瞬間に無数のミニバス客引きが来るが全無視。というのも本日はムベヤで一泊予定だから。無理して今日のうちに国境越えしてもよかったが、夜に到着になったりすると嫌なので僕らは安心安全の明るい間のみ行動。
今日泊まるホテルは予約も下調べもしてないので適当に徒歩圏内で探す。一応周辺にホテルはあるということは事前に調べておいたが。
一発目で見つけたホテルが、Mwana Kaka Guest House。
外観は悪くないのでとりあえず一番安い個室部屋を見せてもらう。
シングルベッドで2人寝るには少々小さい。和式トイレに水シャワー。Wifiなしの部屋はすこぶる狭い。おまけに毛布が少し臭いw
でもアフリカで鍛え上げてきた僕らにとってはなんとか許容範囲かなということで値段を聞くと15,000シリング(750円)。うん安い。よしここで決定。
ただスタッフかオーナーか知らんが英語は皆無なので身振り手振りでしか会話不可。
なんか聞かれているがよく分からん。分からん分からんと行ってるとノートを渡され、なんか書けと言ってる。どうやら住所やら名前やらの個人情報を書くようだ。
すると書き込んでいる項目の最後に宿泊値段書く所が。他の人見るとなんと13,000シリングだった。
ふざけんな何で俺だけ高いんじゃぶっ殺すぞオバハンと身振り手振りで伝えると結局13,000シリングになった。なんでこんな分かりやすいぼったくりするんや。
そしてチェックインするも、部屋のシャワー壊れてて使えない。シャワー使える他の部屋にしてとお願いするも他の部屋ないと。トイレの水を流す蛇口で体洗えと言われたので、ふざけんな俺はトイレか!ぶっ殺すぞオバハンと身振り手振りで伝えると他の部屋になった。なんでこんなくだらない嘘つくねん。
オバハンの愛想最悪やし嘘つきやしトイレにゴキブリでるし、全くおすすめできない。しかも夜中ずっとスタッフ同士が大声で喋っていて1:30に一度起こされる。あまりにムカついたから文句言いに言ったら5分後くらいに静かになった。5分後ってことは俺のいう事聞いたのじゃなくて疲れて寝ただけと思われる。
そしてこいつら朝5時くらいから活動し出す。しかも声でかいし扉バンバンしめて物音だしまくるし、完全寝不足。
出るときありがとうも挨拶もなかったし最低。
一日だけならまぁいっかと思ったが1日だけすら我慢できるレベルじゃない。絶対泊まるな危険。
話戻してチェックイン後に、夕飯と明日のバスの情報探りに行った。
飯はバス停前のきったない飯屋に。いっぱい並んでる中の一つ。でも安くて美味くて愛想は良かったので全然あり。牛肉のシチューとライスとよく分からない野菜のセットで2,500シリング(125円)。
そこで飲み物でスプライトを頼んだ。そしたら謎の変な黄色いまずいジュースが出てきた。
おい間違ってるやんと思って、ジュースのラベル見たらSparlettaと書いてた。スプレッタ。
スプレッタ、スプレタ、スプレタ、スプレタ・・・・・スプラタ、スプライト。これはスプライトだわ。
通りでスプライトと最初頼んだ時何度も聞き返されたわけだ。しかもここスプライトはなく7Upだけ。
これは彼ら悪くないな。
スプレッタを楽しんだ後明日のバス情報チェック。
事前情報だとミニバスがいっぱい出てて1人荷物込みで5000シリングと聞いてたので、一応合ってるかの確認。じっとしてても客引きくるからこういう時楽やね。
客引き「何?明日マラウイへの国境に行きたい?それなら絶対チケットを予約しておくべきだ。ちょっとオフィスに予約しにきなさい。値段は10,000シリングだ」
テン「ミニバスにチケットなんてないやろ?しかも値段は5000シリングって聞いてる。なんで高いんや?」
客引き「それは、、エクスプレス便で速いやつなんだ。。」
苦しい言い訳だな。
テン「じゃぁ普通便はいくらや?5000か?」
と詰めてやると
客引き「やっぱりチケットは明日買うといいよ!値段は5000かどうかは分からないけど。」
と言って逃げていった。
なんだやっぱ詐欺師か。
まぁ夕方の段階で国境行きのミニバス2台も待機してたし、普通に大丈夫そうと判断。値段も詐欺師価格で10,000ということなので事前情報通り5,000で間違いないと思った。
そしてホテルの戻る。が途中でめちゃくちゃ雨が降って雨宿り。雨上がり虹が出ていた。
こうしてタンザニアの最終夜が終わっていった。
そして翌日。
うるさいホテルの騒音に悩まされつつ9:00にホテル出てバス停に。
たくさんミニバスが止まっている。よく見ると日本からのお古の車が結構多い。
予想通り簡単に国境行きバス発見。正確には国境へは直接行かずKyela方面のバスにのってIpindaという所で途中下車するらしい。Ipindaから国境までは頑張れば歩ける距離だと。ググると5キロほど。
ミニバスの値段聞くと5,000シリングと、いっさいぼってこなかったのは優秀。念のため他の客が渡す金額を見ていたが同額やった。
久しぶりに気持ちよく乗り物乗れたなぁと思ってたら(アフリカではぼられることがスタンダード)、荷物代込みと最初言ってたのに一瞬荷物は別料金で追加4000シリングだとか言ってきたので、死ねボケと言ったらやっぱり荷物代込みになった。やはりアフリカンスタンダードだった。
ただ僕らの荷物は後ろの座席の下に置かれ、他の人に踏まれる。最悪。
これで金また取ろうとしてきたら絶対大声で叫びながらクレーム言ってやる。
車内は相変わらずの人数制限無視。一列4人乗りのところに5人6人乗る。でも慣れてきたなこれ。
途中よくわからないところで無駄に1時間くらい止まる。お腹空いたのでポップコーン買ったら25円。やっす。
13:00くらいに国境の近くの街に到着。
ほんと何にもないぞ。
ただここはIpindaではなかった。
場所はここ。地図上ではすぐ南には国境のSongwe Borderが見える。
国境から2kmくらいのところで、google mapには町の名前すらない。でもIpindaよりさらに国境に近いのでよし。
ミニバス降りるとともに国境までのバイクタクシーと両替商の客引きの嵐。でも要らないといったら簡単に引き下がるレベルでウザくはない。
国境超える前に残ったタンザニア通貨も使いたいし飯にするかと食堂へ。焼肉が美味いなぁ。
ん???
あれ、今ブログ書いてる時に気づいた。
このジュース、、スプライトやんけ!ww
あれれ、この国にはスプラッタさんしかいないんじゃなかったのかwww
残りタンザニアシリングは5,000シリング(250円)だけになったが、財布を見ると2000ケニアシリング残っていた。2300円くらいの価値だ。
国境には無数の両替商がいるのでケニアの通貨だが交換できるかなと思い聞いてみたら大丈夫と。でもクソレートで交換したくないので、ネットで実勢レート(今のレート)調べ、このレートで交換はOKと聞いたらOKと。最後に両替屋まで遠いので自分のバイクで行く必要があるというのでバイク代は無料だよねとくどい程に確認したら絶対無料だと。
と言うことで両替商に行ったのだが、実勢レートでは交換できずクソレートだった。
なら両替はいらんと帰ろうとしたら、ならバイク代払えと。
キタキタキタキタ、アフリカ名物ぼったくりの嘘つき野郎。
約束と違うやろがクソ野郎と最初ちょっと言い争ったが、よく考えたらポケットに5,000タンザニアシリング残っていた。
ここから国境まで2kmほどまだあるので、僕とココそれぞれバイク1台づつ、計2台で国境まで5000シリング。もう一台はあんたが交渉して捕まえる。それでどうや?と交渉したらOKだと。
多分二人で4000で行けると思うが、1000シリング(50円)だけ残しても使い道がないし、これでさっさと言い争い終わらせれるならいいやと判断。
それに僕らケチなのでこんなことがなければきっと炎天下の中2kmくらい歩いてる。
ノーヘルバイクでビューンと無事タンザニとマラウイの国境に到着。
そう言えば、このバイクの運転手がめちゃくちゃムキムキで、どうやって鍛えてるんやと聞いたら、建設現場で働いてるだけやと。僕なんてジムまで行って鍛えてガリガリ。プロテインも良いもの飲んでたのに。やっぱDNAやな、俺は悪くない。
国境のイミグレに到着。国を超える重要な場所やけど建物はちゃっちい。タンザニア側のイミグレは特に何の問題もなく一瞬で通過し、無事に第12カ国目のタンザニアを抜けた。
次回からマラウイ編スタート!
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