部族ツアー2日目。ムルシ族の村へ、やばいのは見た目だけではなかった
こんにちは、テンです。
今日(2018年11月25日)は部族ツアー二日目の最終日。
今日は唇に皿を入れていることで有名なムルシ族の村へ行く。
今いるZinkaからそう遠くはないが、朝5:30起きで出発。
なんでこんなに朝早いのかというと、ムルシ族は無類の酒好きでしかも酒癖が悪く、午後にはもうすっかり出来上がって非常に危険になるらしいのだ。ムルシ族を安全に見たいのであれば朝一で村に向かうのが鉄則。
朝であれば安全かというとそうでもなく、拳銃を持ったガードを一人雇う必要がある。
そして何より写真を撮れ撮れ(金をもらえるので)、物を買え買えとうるさいらしい。
遠い上に危険で厄介な部族なんだけれども、その見た目から一番人気で一番有名な部族だ。
とは言え朝5:30はそれでも早すぎるのだが、朝早く出ると珍しい動物が見えるよとのことで早めに出たが、アフリカではどこにでもいるホロホロ鳥しかいなかったw
途中でムルシ族のローカルガイドと拳銃を持ったガードと合流。ムルシ族の言葉を色々と教えてもらった。
少しだけ紹介すると、
アチャリー:こんにちは
アチャリソー:こんにちは(上への返答として)
ハレハレ :後でね
サラグネー? :名前は?
アチャリー :ありがとう
ムルシ族の悪い話ばかり聞いていたのだが、ローカルガイドが「彼らはとてもファミリーフレンドリーだからね。族長とお話しする時間もあるよ」と、なんだかムルシ族の印象改善。ガイドもいい人そうだ。
だが、このとき感じた好印象は後ほどことごとく壊されることになるのだが。。。
村に到着する前にローカルガイドから注意が。
まず自分が村長と挨拶をする。そして村長の許可が出るまでは写真は一切とらずにおとなしく付いてきてほしいと。
村に到着するが、まだ朝早いからかいつもそうなのかは分からないが、随分と静かで落ち着いている。
みんなそれぞれの家の近くで座って、特に何も喋らず、こちらをチラリ見はするものの、何にもなかったかのように過ごしている。フレンドリーというかシャイなのか。いい意味で聞いてた話と随分と違う。
ところが、、、
ローカルガイドが村長との会話を終え、何やら村長から動いてよしとの許可が出た途端彼らは豹変した。
全員「ピクチャーピクチャーピクチャーピクチャー(写真)!!!!」
私を撮れと全員が猛烈にアピールしてくるわ、あれやこれやと物を買えと客引きしてくるわで、ウザいウザい。
エジプトなんかより酷い、今までで一番ウザい客引き。引っ張ってくるし勝手に触れてくるし。
本当は彼らの自然な風景だったり生活の様子を写真に収めたかったのだが、誰もかれもが完璧なポージングをカメラの前で決めてくれるw
全く日常生活の写真は撮れなかった。。
彼らも写真撮影を一人につき5ブル(20円)を支払う必要あるのだが、その要求っぷりったら凄まじいことこの上ない。
僕らはあらかじめガイドに固定金額で100ブル払い、それで写真撮り放題という握りをしていたのだが、どうやら撮り放題ということではなく、ローカルガイドがうまいこと100ブルをその状況に応じて一人一人払っていたようだ。約束と違うが彼に文句言っても仕方がない。
なので全員が全員写真を撮るわけにいかないので選んで写真を撮る。
だがみんなお金が欲しいので私を撮れ撮れアピールが凄いのだ。一度とってもまた撮れと再度やってくる。
これかぁ、聞いていたムルシ族のウザいよってのは、、、と激しく実感したw
まぁ逆に言うと、モデル(商売?)根性があるのでサービス精神は豊富なのだけど、如何せん不自然w
頭にカゴを乗せるのは定番のポーズw
ポーズに気がいって、唇のプレートに目がいかないw
こちらはカゴだけでなく、ミカンも頭に乗せてくるタイプ。ミカンはカゴの中に入れてくれ!
カゴとミカンに気をとられ、唇に肝心の皿を入れていないことにすら気づかずw
唇のお皿が大きければ大きいほど美しいらしいく、改めて見るとお皿の大きさに驚くのだが、お皿以外の装飾品や服の柄も主張が激しく、全体で見るとちゃんとまとまったコーディネートに見えるから不思議。
装飾は唇だけじゃない。頭のミカンと白塗りの顔も気になるが、彼女の腕に注目して欲しい。
なんとこの腕の模様は傷跡。タトゥーの超激しい版とでも言うのだろうか。めちゃくちゃ痛かっただろうな。。。
子供達も負けずに整列して写真に備える。コーディネートはバッチリ。
なおこの写真だけで30ブル(120円)なり。
オシャレは女性や子供だけじゃない。男性もこの通り派手に決めています。
ただ男性は女性や子供と違って写真を撮れと言ってこず、こちらからお願いして初めて写真撮ることができた。もしかしたらそれが村のルールなのかもしれない。
そうそう、ガイドのリーが、昨日僕らに赤くペイントした植物の種(ブルルゥと言う植物らしい)をいくつも繋げたネックレスをプレゼントしてくれたのだが、ムルシ族の女性がこのネックレスをくれくれとせがんできた。
プレゼント品だからあげないけど、ネックレス欲しがるなんてさすがオシャレなムルシ族女性じゃないかと思ったら、この種を食べるんだってw 食うなよ装飾品w
尚このネックレス、アフリカの高温多湿の環境下に長く置かれて、最終的に発芽してきたので捨てたw
体にペイントをする女性。
これがムルシ族の家。狼と三匹の子豚で、真っ先に吹き飛ばされた家のよう。パッと見でも100人以上の村民がおり、この家があちこちに建てられいた。
狭いエリアに沢山の村民が住みすぎているからなのか、単に彼らの性質の問題なのかは分からないが、彼らの村の印象はとにかくゴミだらけ。
村中にペットボトルなどのゴミが散乱している。
村長とお話しができると聞いていたのと、昨日はハマル族で質問もっと考えておけばよかったと後悔していたので、村長や村人に色々お話しを聞こうと思って、実は質問リストを作ってた。
結婚式はどんな感じなの?一番好きな食べ物、嫌いな食べ物は?流行りの服や物とかあるの?どんな人がモテるの?子供の遊びは?他の文化についてどう思う?伝統守るのか新しい文化を取り入れていくのか?
とか真面目なのから子供向けなものまで色々聞こうと思っていたのだが、客引きと写真撮れ攻撃を本当に休みなく受け、質問どころか全然村をゆっくり見ることができない。
ファミリーフレンドリーと聞いていたが、マネーフレンドリーの間違いだろう。
正直な感想を言うと、この部族だけは行って後悔した。ネットで写真見るのとなんも変わらないです。
なんだか疲れ果て、だんだん写真を撮る気も失せている中、ローカルガイドのウザさもここで発揮されることに。
突然ガイドが、「ここの村長に牛に与える薬を買って欲しいと頼まれているんだ。俺もムルシ族出身だし、彼らを助けてあげたいんだが。。。なぁ、一緒に買って欲しいんだけど、いいよな?」
キタキタキタキタ。
ちなみにその薬いくらと値段を聞いたら25ドルだと。
25ドルって客に頼むべき金額じゃないだろ。そして絶対25ドルもするはずない。
当然断ったら、事あるごとに俺って頑張ってるだろ!?だから後でよろしく頼むよ!とチップの要求。
25ドルの詐欺を働こうとしたやつがチップ貰えると思えるのも理解できないし、本当にサービス頑張っていてもそれがお金のため(当然お金のためなのは分かっているが)と露骨に出す事ですごい嫌な印象を受けてることに気づけないんだろうか。。
実際彼は僕らのカメラを取り、おもむろに村をパシャパシャ撮ってくれたりしていた。ただ質より量的な撮り方でブレブレだったし構図も適当だったが。。
それでも何も言わなければ不器用ながら頑張ってるねと言う印象になったのに。
村を去り、帰り道のこと、ムルシ族どうだった?ガイド良かった?と聞かれたので、正直に100%満足では決してなかったと答えた。するとローカルガイドが、何でだ??写真もいっぱい撮ってあげたじゃないか?!と、おそらくチップがもらえないんじゃないかと心配してか語気をあげる。
なので、数の問題じゃないでしょ、それにかくかくしかじかと正直に不満を言うと、ローカルガイドは納得したのかどうかは不明ながらそれっきり大人しくなってしまった。
帰り道、突如ディクディクが現れた。
これはディクディクの参考画像。
ガイド曰く、世界一小さいアンテロープ類(鹿みたいなやつ)なんだって。
めちゃくちゃ可愛いし、いいもの見たなぁと、夜ディクディクについてググったら、世界一小さいアンテロープ類ディクディクじゃなくてプーズーと呼ばれるものだったw
ちなみにこれがプーズーの参考画像。めっちゃ可愛い。
途中、川の中に車を進め、川の真ん中で突如車を止めた。
何だ何だと思っていたら、突如車めがけて水が飛んできた。
まさかの洗車が始まった、それも川の中でw
凄いのが、ばりばり洗剤を使ってゴシゴシと洗うこと、川の中でw
アグレッシブ洗車。川の汚染?ナニソレオイシイノ?
朝9時頃にとある村に到着し、そこで朝飯を食べる。
出てきたのはエチオピア名物、牛のなま肉!
赤みだけではなく何と腸からタンまでなま!流石にホルモンをなま食は怖すぎるぞ!
朝からこれは辛すぎる!
このお店が超高級料理屋だったらまだいいですよ。エチオピアのど田舎のしかもお世辞にも高級とは言えないところでの生のホルモンはまじで怖いw
ちなみにこれがお店。まぁカラフルなこと。
ここでムルシ族とのローカルガイドとお別れしたのだが、あんなことがあったが少しだけチップをあげた。もうチップもらえないんだと分かりやすいくらいに落胆していたが、サプライズチップで機嫌治ったようだった。
あとはここからアルバミンチまでひたすら走るだけ。軽く7時間くらいかかるらしいが。
道中時々ガイド兼ドライバーが車を止めて何やら葉っぱを購入している。チャッツと言う葉っぱで、カフェインのように眠気取りの効果があるらしい。
ちょっと食べさせてくれたが、苦い。ただただ苦い。ガイドは甘いと言うが有り得ない。舌がおかしいんじゃないのか。
そしてココも恐る恐るトライ。
ココ「あ、、、、甘い」
俺の舌がおかしいのか。。。。
チャッツを噛んだ僕とココは気づくと爆睡していた。
その間ガイドは車を運転し続け、昨日途中休憩で立ち寄った、飲み物を一切売っていないのにカフェと名乗っている店に到着した。
ちょうどお昼くらいの時間だったが、ガイドもどうやらチャッツが効かなくなってきたのか随分と眠たそうだ。
別に帰り遅くなってもいいし、事故したら大変だからここで仮眠とってくれていいよと言うと、ガイドは車でスヤスヤと寝始めた。
屋根なんて一切ないオープンカフェ。でも木陰でゆっくりと飲むコーヒーは美味い。
今日はちゃんと飲み物置いてくれていたようで助かった。
ぼーっとしていたら突然猫が現れた。
店の子供が言うにはここで飼ってる猫でジャミールと言うらしい。子供たち曰くこれでも4匹の子猫のママなんだって。
ココの実家で飼ってる猫の写真を子供達に見せてあげたら、ジャミールだー!って。そう言われれば似てるかも。
そうこうしているとガイドが起きてきた。
再出発だ。
途中通過するコンソ族と言う部族のエリアの景色が本当に雄大でゆったりとして、そして美しい。通過するだけだったけど、機会があればゆっくりこのエリア自分で回ってみたいなぁ。
エチオピアの川は、牛の水飲み場であり、子供の遊び場であり、お風呂の場所であり、洗濯の場所でもある。
エチオピアの道路は牛さんや山羊さんの大名行列の場です。
エチオピアでは車も横になってお休みします。(道ゆく人にきいたら怪我人ゼロだったそう。)
アフリカらしい景色を見ながら、途中昼休憩を挟んで、16:30くらいにようやくアルバミンチに無事到着しました。
今日はアルバミンチに宿泊し、翌日の朝一のバスでアジスアベバに向かうのだが、ガイドさんが友人にお願いして事前にバスのチケットを購入してくれていて、それを受け取り、宿泊ホテル前で解散となった。
頑張ってくれたガイド兼ドライバーのリーにチップを渡し、さよならしました。
めちゃくちゃいいガイドで、もしまた戻ってくるなら彼にお願いしたいな。どうやって見つけるかわからないけどw
宿泊ホテルは前回と同じTeruye Hotel。ただ今日は前回いなかったヤツが現れた。
それはゴキブリだ。
僕はゴキブリは死ぬほど嫌い。ぶっ叩いて殺してポーイなんて恐ろしくてできないものの、蚊帳の中に入っていればそれなりに平常心を保てる。
一方ココはゴキブリが死ぬほど嫌いで涙ちょちょきれる。ゴキブリと同じ部屋で同居は出来ない。僕を頼れないのは分かっているので、ココは従業員に助けを求めに行ったw
そして部屋にいるゴキブリを見た従業員「なんだこいつか。。大丈夫、こいつは噛まないから」と一言w
ココは従業員に何が出たって言って説明したんだろうかww
「それはわかってる!それでも怖いからなんとかして!」と涙ちょちょ切れるココを見て、ホウキでちょちょいと拾って従業員は去って行った。
さてさてゴキブリも去ったことだし、シャワーでも浴びようとバスルームに入ったら、排水溝が死ぬほど臭くて涙がちょちょきれた。
こうして部族ツアーは終わった。
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