最古のエーゲ文明 ミノア文明の中心地クノッソス宮殿へ!
ココです。遂にテンに「今回はココが来たがっていた場所やからブログの記事書いてや〜。」と言われてしまいました、、、!
ところで皆さんは知っていますか?女性は歳を取って手入れしないでいるとおじさんになる事を。私は今それを体現しています。ジェンダーレス。毛とかえらい濃くなった。
せっかく毛が濃くなったわけですが、現在は一部女性と男性がハッキリと分けられているイスラエルにいます。ムスリムエリアに行くと半ズボン目立つ。そしてしばらくwifiが無かったりアップロードできる速度では無かったり疲れていたりでブログは放置状態に。。しかし今回は書かなくては。
何故ならクレタ島は私が絶対に行きたかった場所の一つ。その理由は失われたミノア文明の遺跡、【ミノアンパレス/クノッソス宮殿】があるから。過去にネットや本で見た、ミノアンの海洋生物のフレスコ画や自然派デザインの陶器。穏やかな海洋民族である事。ギリシャ神話のミノタウルスの伝説の舞台という所が特に私の(中二インキャ)心を鷲掴みにしました。
というわけで、古のエーゲ海にまつわる彼等の足跡を辿っていこうと思います。宮殿へは、イラクリオンの宿屋からバイクでひとっ飛び!場所はGooglemapで調べるとすぐ出てきます!便利だなぁ。
<料金>
1人€8
イラクリオン博物館とセットのものを購入。
【ミノアンパレス/クノッソス宮殿】
クノッソス宮殿はミノア文明の中心地。BC2000年頃に造られたとされている。
BC3000年頃から栄えたミノア文明の民族はその特徴からギリシャ人の先祖ではないとされているが不明。城壁がない宮殿の特徴から、ミノアンの人々は外敵の心配もなく暮らしていたとされる。(海軍超強いからという説もある)彼等が使用していた線文字Aは現在まだ解読されておらず、謎が多い。
BC1450年頃サントリーニ島のティラ火山の噴火に襲われ、地震や火災で宮殿は崩壊、再建された。災害の影響で弱体化したミノア文明はギリシャ本土で栄えたミケーネ文明のアカイア人(初期ギリシャ系)に征服され、宮殿は占拠されたとされている。
このミケーネ文明もBC1200年頃、ギリシャ人の一派ドーリア人(海の民とか他の民族の説も有り)たちに滅ぼされ、彼らが使用していた線文字Bなどの文明とともに消滅したそうな。(線文字Bは既に解読されている。)
宮殿の発掘者はイギリス人の考古学者アーサー・エヴァンス
↑宮殿入ってすぐの場所にあったエヴンズ像
彼はクレタ島が舞台になっているギリシャ神話のミノタウルスの迷宮伝説に惹かれ、1900年に迷宮のモデルと思われるこの宮殿を発見した。神話のミノス王にちなんでミノアンパレスと名付けられた。
ここは世界遺産になっていない。エヴァンスのコンクリートや、鮮やかで化学的な塗料などでの復元は実際の宮殿と合っているのか判断し難い為だと思われる。
古代ミノア人達が今のこのクノッソス宮殿を見ると「いやいや、こんなキッツイ色とちゃうわ!!」となるかも知れないけれど、せっかくなので私達はそのままんまだと思い込んで見学する事にした。
画像で溢れるのが嫌なのでザックリと紹介。
<<入り口付近>>
左にある穴は結局何なのか判明していないようだ。ゴミ入れなのか食べ物入れなのか何なのか。
<<西の行列の廊下>>
この廊下をこんな感じで楽器やプレゼントを持ったミノア人が行進していたよう。↓
半裸の男がいっぱいやでー
<<南の家>>
新宮殿時代(BC1700~1450)に建てられたものをエヴァンスがカラフルに修復。
<<南口廊下>>
百合のプリンスの壁画
本物
肉体美男子ミノアンプリンス!
絵と同じポーズを取ると怒られるので気をつけてください。テン、ポーズやめてね〜って言われてた。
修復されてる部分えらい平やな。特に目、本当にこんなんなのか。
<<広場>>
<<玉座の間>>
壁に描かれた鳥ライオン(グリフォン)は空想上の聖獣。飛べなさそうで神秘的なとりっぴー
<<女王の間>>
イルカのフレスコ画
女王の間は明るい色の海洋生物達で彩られている。よく見るとウニとかまで居る。ギリギリまで柵があったので、背が低い私はあんまり中を見ることが出来なかった、、。
踊る女性(右の絵)
ミノアンの女性。カールの黒髪に色白、黒くて大きな目。少しトルコ人っぽいと思った。こういう古代の立体感の無い絵がすごく好きだ。宮殿内の壁画は全てレプリカで、イラクリオン博物館に出土された本物の壁画や壷が置いてあるので、見た方がいい。
ちなみにイラクリオン博物館で見た本物達
のっぺりした色塗り。元々あった部分がすごく少ないのにこんなに修復出来るんかー
男性は褐色に表現されているのに対して女性は真っ白。外に出ないから?
<<王の間>>
柱にこんな⇩ダブルアクスのマークが入っていたそうだが確認できず。
このダブルアクスは宗教的な意味合いを持つもの。ラブリュスLabrysと言われてる。ラビリンスLabyrinth(迷宮)の語源だとか。ミノタウルスのラビリンスと繋がっているのでしょう?!
<<偉大なる!!階段>>
ってこれ?か
これ?分かりにくい。。暑いし。。どっちにしろ大きさは偉大でもなかった。
階段に繋がるのはロイヤルファミリーの住居だと仮説立てられてる場所。
本物壁画
<<北口>>
ミノス文明時にパワーの象徴として崇められていた赤い雄牛。
本物
<<ボードゲームの通り?>>
そういえばボードゲームをしてたみたいな場所があるみたいだけど全然わからなかった。暑いし目が回るしもういいやってなってくる。
宮殿を一通り見た後はここで発掘されたものを見に博物館に。
【イラクリオン博物館】
↓まずこれは何なんだろうか。
館内は新石器時代BC7000~のクノッソスから順に並んで居るよ。
この形状の皿よく見るけど何なのか説明されてない。猫でしょう?猫なんだよね?
<<タコ特集 >>
ミノアの特徴は自然派、海洋生物のデザイン。穏やかなものが多い。オーガニックとか好きそうだな。
ミノア文明時BC1500〜BC1450のタコ達
古代の物とは思えないデザイン。任天堂のゲームのキャラにいそう。
私がタコの壷を「これは良いタコ!」と眺めていると博物館のスタッフの女性が話しかけてくれた。
スタッフの女性「英語のオクトパスの語源は知ってる?古代ギリシャ語のオクトープス(8本足)からきているんだよ。古代ギリシャ語でオクトーは8、プスは足という意味なんだよ!」
うーん豆知識。
ちなみにタコは現代のギリシャ語では「クタボティー」だそう。
他にもサービス満載で沢山の単語やフレーズを教えてくれたけど、もちろん高卒の私には覚えきれなかった。
同じぐらいの年代のラブリュス柄の陶器。おしゃれえ
<<例のボードゲーム>>
お前ここにおったんかー!! ゲームしてた場所はわからないけどボード見れたからいいや。。エジプトでも同じようなの見つかってるそう。ああ複雑そう。人生ゲーム以外のボードゲーム出来ないわ。
<<蛇女神>>
ミノアんは多神教らしいが、女神の像のようなものが多い。
荷物になるので普段お土産は買わないのだが、右の蛇女神のグッズが欲しすぎてピアスを買ってしまった。
テンは何でこんなゴミ買うん?と聞いてきた。彼にコレクションしたがる人の気持ちは分からない。そもそも使う使わない、要る要らないなんて質問自体私にするのが間違ってる。欲しいゴミだってあるんだよ!
でも一番欲しかったイルカのフレスコ画のTシャツは無かった。
<<牛飛び>>
牛を使ったスポーツ。なんか牛の扱い散々なミノアン。ミノタウルス含め。
これも牛。顔面羽交い締め。
人さん「捕らえろーーー」 牛くん「ンモおおおおおお!!!」
<<木造宮殿模型>>
どこにミノタウルスが幽閉されてたのー
4階建て。おおこれはラビリンス。
クノッソス以外でもたくさん見つかるラブリュス。
発掘された物を古い物から順番に見ていると、明るく自然派なデザインのミノア文明→少し固めなミケーネ文明→暗黒期(停滞)→ローマ時代で一気によく知っている細かくて綺麗な大理石!なデザインになった。ヨーロッパ近辺この辺りには結構どこにでもあるので、ちょっと飽きてしまっていた。
ローマ時代の物になるとテンはようやく興味を持ち出した。進歩したテクノロジーが大好きで電化製品コーナーに入り浸り、ホバーボードを欲しがる彼からすると古い壷なんか見てもつまらないらしい。 こんな人が遺跡とか見て何が楽しいってんだ!
宮殿や博物館には他にも面白い物がいっぱいあったけど、画像載せるの大変だからもうやめておこう。今回遺跡や出土品を通してはるか昔の彼等の事をほんの少し知ることが出来て嬉しかった。本当はどんな部族だったんだろうかな。
そういえばクノッソス宮殿がミノタウルスの迷宮のモデルだという事につながる根拠がラブリュス→ラビリンス、牛に関わる像や壁画ぐらいしか解らなかった。神話は神話ということかな。
ここでした。
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