カバラでヤマス祭り
こんにちは、テンです。
ギリシャ第二の都市テッサロニキでの3日間が終え次はカバラに向かいます。
それまではカバラという町の存在すら知りませんでした。
日本人のカバラの認知度は我が母校がゴジラにぶっ壊された過去を持つというのと同じくらい知られていないでしょう。
身バレするのが嫌なので学校の名前は言いませんが。
カバラからは最終目的地のタソス島へ向かうフェリーが出ており、タソスで友人と待ち合わせをしているのですが2日間ほどまだ日程に余裕があったので、未知の港町カバラに宿泊しつつ観光をすることにしました。
テサロニキからカバラは頻繁にバスが出ているので特に予約も時刻確認もせずバスターミナルに向かいました。
12:55にバスターミナルに着き、チケット売り場のおばはんに最速でカバラまで行くチケット二人お願いしますとお願いしたら、13:00発のバスのチケットが出てきました。
おばはん「あと1分で発車するから頑張って走ってね♫」
うおぉぉーーーーーーー(ダッシュ)!!!!!!!!!
なんとか間に合い無事バスに乗り込み完了。
14:30にカバラに到着予定で、バスに乗ってる間に本日宿泊する宿を探します。
ギリシャに来てからは大抵Airbnbで取っています。
Booking.comやAgodaなどに比べて割安でかつ綺麗なお部屋が出てくるので大変重宝しているのですが、いわゆる民泊なのでオーナーと連絡取って部屋の鍵をもらったり等事前にやりとりが必要で、そのタイミングでオーナー不在だったりすると予約が取れなかったりします。
それでも今まで何の問題もなかったのですが今回に限ってはうまくいきませんでした。
一つ目の宿:用意するのに2日かかるからダメだわー。他にもう少し値がはるけどいい部屋あるからそっちにしない?
-> 却下。2日間も準備が必要の意味がわからない。高い方に案内するための餌だったようで、こういう人は信頼できない。
二つ目の宿:連絡するも一向に返信がこない。随分待ち、その間にカバラのバス停についてしまいました。諦めることにしました。
三つ目の宿:こちらはすぐに返事がきて、今日からの宿泊はOKと。ただ今家の近くにいないから1時間程待ってほしいと言われ結局2時間後にやって来ましたw ギリシャタイム。。。
そして彼らが載せている地図がてんで間違っていて、無駄に歩かされたのと1時間と言われて2時間待たされたことでイライラ。
これで対応が悪ければボロクソにレビューでも書いてやろうと思っていたら、このオーナーが実はめちゃくちゃいい人だったのでした。そしてこのオーナー家族とカバラで丸二日日間遊び倒すことになろうとは。
一通り家の説明と観光案内をしてくれたのち、友人が遊びに来ていて皆んなでタベルナ(ギリシャのレストランの事)に行くが、よかったら一緒に行くか?ローカルの人しか行かないタベルナだ。と誘ってくれました。しかも宿とタベルナまでの往復送迎付き。
メンバーはなんと合計20人くらいで、リトアニア、ブルガリアの人がほとんどとか。
特に断る理由もないので二つ返事でOKし、いったんシャワーを浴びて夕方また車で迎えにきてくれました。
彼の家で全員待ち合わせ。
人の家なので写真はもちろん載せませんが、綺麗で広い。シービュー。羨ましい。
そこでブルガリア人のニコライという、オーナーの友人が車に乗り込んできてタベルナに一緒に向かいました。
ニコライは一般的日本人の2倍くらいのサイズ。
この左のボーダー柄シャツがニコライ。写真だと伝わらないかもですが、身長190くらいあります。
ちなみにこのテーブル全部が我々のテーブル。テーブルの長さが最後の晩餐。
このタベルナは山の中にあり、かなり涼しいというかちょっと寒い。
お水は井戸の水を汲み上げた自然派。まぁ僕は飲みませんでしたが。
まず最初はローカルワインで乾杯。
ピンボケしまくってますが、蜂蜜っぽい味がする白ワインで飲みやすく美味しかった。
ちなみに乾杯はギリシャ語でヤマス。
全員「ヤマーーーーーーース!!!」
乾杯を終え一口ワインを飲んだ刹那でした。
ニコライ「ヤマーーーーーース!!!!」
超笑顔でグラスを持ちながらみんなを見て、まるで飲めよと言わんばかり。
おいおい乾杯したばかりじゃないかとか言いながらこの時はみんな笑顔で付き合います。
全員「ヤマーーーーーーース!!!」
グビグビと一気に酒を飲み干します。どうやらヤマスの掛け声がかかると応じて酒を飲み干すのが礼儀のよう。
いやこれがギリシャかブルガリアかエストニアの礼儀かどうかは甚だ疑わしいですが、少なくともこのメンバーにとってはこれが礼儀のようです。
グリークサラダ、タラモサラタなどどんどん料理が運ばれてきます。
おすすめのローカルレストランだけあって超美味しい。
ここのメインはお肉。ギリシャといえば魚と思っていましたが、お肉もとても美味しいのです。
トルコの影響を受けているのかケバブのような味付けの肉が出てきます。
これが赤ワインに合う合う。
となると
ニコライ「ヤマーーーース!!!!」が飛んできます。
この大学生のようなノリ、久しぶりです。
僕は多少はお酒が強い方でワインだけならまぁなんとか余裕かなと思ったのですが、こいつがやってきました。
ウゾです。ウゾはギリシャの伝統的なアルコールで、水割りにするのが基本の飲み方で、どういう理由か分かりませんが水と混ぜるとこの透明なアルコールが白く濁るのです。
ウゾは甘くとても飲みやすいのですがアルコール度数が40度あります。この甘さがアルコールを感じさせないのでどんどん飲めるので非常に危険。
ニコライのヤマーーーーースが鳴り止みません。
ヤマーーーーーーース!!
ヤマーーーーーーース!!
徐々に脱落者がで始めるなかでエストニア姉妹、特に姉側がグイグイきます。
エストニア姉さん「ヤマーーーーース!!!」
エストニア姉さんにヤマスは日本語で何と聞かれたので乾杯だよと教えてあげたら、
エストニア姉さん「かんぱーーーーーい!!!」
これを聞きつけたニコライからもかんぱーーーーい!が入ります。
ここでヨーロッパ人に100%ウケる鉄板ネタを繰り出しました。
イタリアあたりでは乾杯をグラス同士がぶつかる音に例えて「ちんちーん」と言います。
これマジですよ。
ちんちーんはね日本語でXXXXという意味だよと教えた途端、大の大人たちが、
ちんちーーーーーんwwwwwwwwww
と大爆笑しながら叫び始めました。
ちんちんの音頭で酒を飲みまくる僕ら。
だんだんと大人が子供っぽくなってくるにつれて、僕らも暴れていいんだと本当の子供も荒れてきました。
子供があたりを飛んで飛んで飛んで飛んで、回って回って回ります。
「ヤマーーーーース!!!」
飛ぶ子供!
「かんぱーーーーい!!」
回る子供!
「ちんちーーーーーーん!!!」
カオスです。
事あるごとにニコライのヤマスが飛んできますが、上述の通りニコライは巨漢。
酒を同じように飲んでいても体のサイズが割に合いません。
でもこちとら大和男児。ヨーロッパ人に酒で負けては日本の名誉に関わる。
もうニコライとエストニア姉さんくらいしかヤマス祭りに残ってない中で必死に食らいつきます。
小さな日本人が必死になっているのを見て戦友と認めてくれたのか、明日は海に行くから一緒に行くぞ、とニコライからの誘いが。
深く考えないままよった勢いで行く行くと返事をしてしまった。
その後もヤマスが続きましたがついにお開きに。
ホテルのオーナーが約束どおり宿まで車で送ってくれました。があなた、酒飲んでるよね、それも結構な量。。。
こそっとシートベルトをきっちり締めて家まで無事に到着しました、よかった。。。
翌日
二日酔い。。。
約束したけど海行きたくないお。。。忘れててくれ。。。
という願い虚しく、電話がリンリン。
今から迎えに行くからヨロシコー♫
二日酔い?なにそれ美味しいの?と現れた元気なオーナー。
車に乗って連れて行ってもらったのがBlue Beach。
パラソル、人たくさん、音楽ガンガンww
このビーチ、正直僕らの好きではないビーチの典型例。
あんまり好きじゃないビーチだけど連れてきてもらってそんなこと言えない。
二日酔いでココ海に入らず爆睡。
二日酔いでも喉は乾く。売ってるコーラが4ユーロ。たけえ。。。
二日酔いでも腹は減る。売ってるハンバーガーセットが5ユーロ。コーラに比べて割安すぎるやろ。。。
でも海自体は遠浅で遠くに行くほど透明で綺麗な海でした。
昨日からの疲れが残っていて、もう帰りたいけど帰れない。。
やはり集団行動が合わない二人。
夕方まで待ち、ようやく帰る準備を皆んながし始めた時、
オーナー「さて夕飯行こうか。なぁに昨日みたいにはならないから安心しな!」
こういうのを全く断れない僕ら。
まぁご飯食べるだけだし、昨日みたいに飲んだりはせずサクッと終わると言ってるし。
ただ唯一の不安要素がニコライw
連れて行ってもらったのがこれまた素敵なタベルナ。
メニューおまかせで出てきたのが、、、ウゾ。
まぁまぁ一杯目の乾杯くらいはねw
ニコライ「ヤマーーーース!!!」
料理が昨日にも増して美味しい。
もうニコライ止まりません。
ヤマーーース!!! x 10
お腹が8分目くらいになったタイミングで、ニコライがもうちょっと食べるか?と聞いてきたので、そうだねもう少し食べようと応答したら、肉が山盛りプレートに乗ったものが2つ、そしてなぜかウゾが出てきましたw
誰だ、昨日のようにはならないからと言ったのは。。。
でも楽しかったからよしとしよう!
さて食後のデザートも食べてお腹一杯になって満足と思ったのですが、オーナーとことんいい人でした。
「これから美味しいギリシャスイーツを食べに連れてってやるよ♫」
僕ら「うわぁーーー嬉しい!!(いまデザート食ったばかりじゃないか。。。)」
奥さんを呼びに行ったり子供を迎えに行ったりで結局夜11:00くらいにとある港町にやってきました。
街の名前すらわかりませんが、いたるところにレストランやパブがあり、それもビーチで寝そべりながら飲めたり、ジャズバーがあったりと、ナイトライフが充実している街でした。
サクッとデザート食べたら終わるのかなと思いましたが、ここでオーナー兄弟夫婦が乱入w
一番いい席を陣取りおしゃべりタイム開始です。
その間食べても食べても次から次へと出てくるデザートw
揚げドーナツにシロップを食べるようなものでしたが美味しいのは美味しかったですが、なにぶん酒で酔ってるのと疲れてるのと眠いのでほとんど覚えていませんw
眠い目をこすりながらオーナーのブッキングドットコムでの最悪な客の話を聞かされる。
簡潔にいうと理不尽な理由でレビューを最低評価にされたというもの。確かに超理不尽でオーナー可哀想だったが、これは俺にいいレビューをしろと言ってるのかw
時刻は一緒にやってきた子供も疲れて眠る1時越え。。
ダメだ、もう耐えられない、眠い、帰りたいと思った時、さてそろそろ帰ろうかとオーナー!
ktkr!!!!!!!!
最後の最後まで優しいオーナー僕らを車で宿まで送ってくれると同時に、疲れた体に鞭打って夜景が綺麗なスポット巡りを夜中2時にしてくれました。ついでに山羊は嫌いだと何度も言ったのですが持ってけ!と山羊のヨーグルトを手土産としてくれました。
この輝く夜景の中に僕らのベッドがあるんだと思うと心が張り裂けそうでした。
夜中2時を超えて宿に到着。倒れるように眠りにつきました。
翌日。
チェックアウトのタイミングで元気満々のオーナーがやって来ました。
オーナー「やぁ元気かい?よく眠れたかい?おやおや、ちょっと疲れた顔をしているね。。大丈夫かな??」
僕「そんなことないよ!めちゃくちゃ元気元気!(あんたに夜中まで連れ回されたからや!!)」
そして、何と、、、
朝食買ってきてきてくれた。甘くて、脂っこくて、正直食べるのがキツかったけど、本当にオーナーがいい人なので頑張って食べました。
日本人は朝は何食べるのかと聞かれたので、旅館の朝食の写真を見せてやったら驚いていた、日本人は朝からこんなに食べるのかと。
それはあなた達は夜食い過ぎ、飲み過ぎ、遊び過ぎるからですよ。
このオーナー、家の近くでネットカフェを経営していて、中では子供達がずっとネトゲをしていました。
ここに荷物を置かせてもらい、オーナーに別れを告げてこの日は船の時間までカバラ観光をすることにしました。
カバラ観光と言っても見るところはそんなになく、丘の頂上にカバラ城があるのでそれを見に行くことにしました。
丘の頂上に登るのは大変なのですが、何とカバラの街の中心から丘に向かう観光用の電車風バスが走っています。
その電車風バスはこちら。
テーマパークみたいで可愛いでしょ。
1時間に一本くらいしかないですが何とこちら無料なのです。
なので車内はパンパンになるので出発時刻の10分前には席をとっておいたほうがいいです。
丘を登る路地は細く、横ギリギリをすり抜けるように通ります。
このバス頂上までノンストップで向かうのかと思ったのですが、いろんな場所で停まります。なんのマークもなくどこがバス停なのか知らないと絶対わからないと思います。
そして気づきます、乗っている乗客のほとんどが観光客というより地元の方々。完全に市民の足になっていました。
どんどんと減って行く乗客。
終点はまだかまだかと待っていると到着しました、このバスが出発した場所にwww
このバス頂上まで向かうのではなく、頂上を超えてぐるっと回って元の場所に戻ってくるようです。
そんなこと知らないもんだから頂上で勝手に止まると思い元の場所まで帰ってきてしましました。。。
もう最終バスが終えてしまっていたので、やむなしでさっきバスで通った道を歩いて通ることにしました。
上り坂は辛いですが、昔ながらの風景が残っていてとても綺麗。
猫に見つかってしまいました。
こんな細いところをバスが通るのです。
そしてお城に到着。だいたい20分くらいの道のりなので全然歩けます。
お城内部。
丘の上なのでやはり景色が最高。
城観光を終え今度は登りと反対側の道を行きます。
するとローマ時代の水道橋が見えてきます。
ずっと行くとこの水道橋を真下から見ることができます。
ここではないですが、ローマ時代に作られた水道橋を今でも使っているところがあると聞きました。これも今でも使おうと思えば使えるのでしょうかね。
道中で隠れ猫発見。
船の時間までまだ時間があるのでギリシャコーヒーなるものをいただきました。
恐ろしいまでに苦く、飲んだ後にコーヒー豆(多分)の沈殿物がコップの底にたまります。
この残った沈殿物をさらに水を入れてまたコーヒーにして何度も飲んでやりました。
多分正しい飲み方ではないです。僕らがケチなだけですので真似してはいけません。
船の時間になりポートまで向かい、そこでロンドン時代の旧友に再開しタソス島に向かうのですが、それは次の回にて!
続く
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