タソス編5&クレタ編1:別れのタソス。引き裂かれた日。
こんにちは、久しぶりのテンです。
最近はココが頑張ってブログ書いてくれていたのでお休みです。1週間くらい休ませてもらったので随分とブログ進んだのかなと思ったらまだタソス編でワロタでした。
その間リアルタイムでは既に我々は第5カ国目トルコに来ております!
2週間もすればトルコ編をブログでお送りできるんじゃないかと思います!乞うご期待!
ココのブログを拝見するとタソス島での13日目(多分)、ラストタソスがまだみたいですね。
書かなくてもいい気もしますが、旅を終えた時に2人でこれをツマミに酒を飲むんです。
あんなことあったねーって言いながら。
ではタソス島最終日。
昨日夜遅くまで塔の上のラプンツェルというディズニー映画を見さされお昼まで爆睡。
ラプンツエルはヤニスとエバの結婚式のモデルになった映画ということで二人ともセリフを口ずさめるくらいに何度も見まくったよう。
僕もジャッキーチェンの酔拳2やアーノルドシュワルツネッガーのコマンドーなど子供の頃見まくったので今でもセリフを覚えていますねぇ。
酔拳2での名セリフは「川は船を運ぶが時に船を沈める。ふはは、貴様にそんな力はない!!」です。
コマンドーの名セリフは「テメェーーーぶっ殺してやるーーー!!!」です。
ということでお昼に起きたのですが、この日はタソス島から出て、ケラモチ(Keramoti)空港に向かうだけで特にやるとことはありませんが、のんびりしてる暇はありません。というのもこの間ずっと遊んでばかりいて、一切の調べ物をしてないのです。
次に向かうはクレタ島なのですが、クレタ島が馬鹿でかい上に観光地が多く、そして点在しているという旅人泣かせな場所。下調査しておかないと時間とお金だけが無駄にかかってしまいます。
最終日ですがもう十分遊んだし、新婚の2人に断りを入れて本日はココと2人きりで調べ物をする時間をもらいました。そしてホテルも予約、バスなどの公共交通機関、観光地、回る順序などの調査をしました。
前にも愚痴った気がしますが、たまに行く旅行ならこういう調査も楽しくめいいっぱい出来ます。社畜時代はよく仕事サボって旅のしおりとか作ってましたなぁ、それもかなりの高クオリティーで挿絵とか入れたりして。
それが旅になり毎日のことになると面倒で面倒で。もう何も調べずにふらっと現地に行く、そんなのもありかなと思ったりもします。がチキンなので結局下調べしないと怖くていけないんですよね。野宿とか嫌だし。
十分調べ物をし、さて休憩がてらハンモックで寝るか、と椅子から立ち上がったその時でした。
パチ(猫)「ブギャアァァ”ァ”ァ”ァ”ァ”ァ”ァ”ァ”ァ”ァ”ァ”ァ”ァ”ァ”ァ”ァ”ァ”ァ”ァ”ァ”ァ”ァ”ァ”ァ”!!!!!」
パチの断末魔のような叫び声と共に僕の右足に感じる鈍い痛み。
そして一瞬のうちにパチがどこかに飛び去っていきました。
どうやら僕の椅子の下で気持ちよくスヤスヤと眠っていたパチの尻尾を踏んでしまったようですw
驚いたパチはおそらく脊髄反射的に、踏みつけた僕の右足を鋭い鉤爪で引き裂いていきました。
傷は全部で3箇所。
全て右足なのですが、まず一つはかかとの部分に地面に水平方向の引き裂き。
続いて右足の左半分の丁度土踏まずのあたりから地面に垂直方向の引き裂き。
最後が右足の右半分のくるぶし辺りに十字傷の引き裂き。
何がすごいって、傷の付き方を考えるとどれだけ少なく見積もっても最低3回の攻撃をパチはしたのです。
上記の通り傷の方向や場所が全て異なるのですから一発の攻撃ではないのは明らか。それも断末魔の声をあげてから飛び去るまでの0.1秒にも満たないその一瞬で最低3回の攻撃をしたのです。
南斗水鳥拳か。。
パチの参考画像。
間違えた。
普段は人懐っこい可愛い猫なんですがね。。。
その事件から約20日経った執筆現在でも全ての傷跡が残るくらいの深い傷で、もちろん出血もしました。
ちなみに僕の血は赤色です。
僕が南斗水鳥拳で引き裂かれている間に、アラビ(犬)連れてどこかに消えていた新郎新婦の2人が帰ってきました。
どうやらアラビを動物病院に連れていっていたようです。
捨て犬同然で、健康状態も不明で、お腹にとても大きいデキモノが出来ていたのでアラビの健康診断をしたのだとか。
健康診断の結果は極めて良好で、お腹の大きいデキモノはただのデベソ。
驚いたのは、おばあちゃん犬だと思っていたのが実はまだ7ヶ月くらいの幼女犬だったこと。
デベソももう少し成長したらなくなるとか。
初めは飼い主を探すとか言ってた2人ですが、幼女と知って2人で飼うことに決めたようです。とんでもないロリコンです。
EU内では動物を連れていくには最低限の予防接種等々をすればいいみたいで、それらをクリアすると動物パスポートがもらえます。
人間様ですらイギリスの国籍を取るのは難しいというのに、いとも簡単にイギリス国籍になれる犬猫畜生。
2人が戻り、僕らもいよいよ出発のためパッキングをし、そしてタソス島から最も近いKeramoti空港に向かうべく出発しました。
車の中ではヤニスとエバから感謝の気持ちや、そしてだからこそ結婚式前後のゴタゴタに巻き込んでしまって本当に申し訳なかっただとか、あなたたちは本当に親友だという言葉を何度も伝えられました。
どうもこういうのにどういう風に返答していいのか戸惑うのです僕は。
いや心の底から嬉しいという気持ちはあるんですが、そういう気持ちを全面に押し出すような性格じゃないのでなんだか同じような言葉を同じようなテンションでどうしても言えない。
でも2人はそういう僕のキャラクターをしっかり理解してくれていて、僕の簡単な「ありがとう」という返答で全てを汲み取ってくれたようでした。
船を待っている間にアイスを食べながら最後の記念撮影。
彼らは本当に犬猫や動物が大好きで、最後の最後まで犬猫の保護の話を一緒にしました。
僕らがタイで行った像の保護施設のことを教えてあげると、ギリシャで猫の保護施設を作りたいと語っていました。
完成したら僕を職員にして雇うようにお願いしておきました。
そしていよいよ別れの時。
ハグを何度もし、そして最後にエバが別れを惜しんで涙を流してくれました。
ココもつられ涙を流していました。
ココがブログで書いていたように本当に彼らの結婚式関連に振り回されて大変でした。
結婚式の準備のイライラが伝わってきて、なんだか一緒に居ずらいし、気を使えない人だなぁとか思ったりもした。
でもちゃんと理由も全部包み隠さず話してくれて、そして心から謝ってくれた。
僕が言うのもなんですが、彼らは少し不器用で抜けているところがあるんだけれど、それを補って有り余るくらいの度が過ぎるほどの素直でピュアでまっすぐな性格。
この13日間毎日一緒に暮らして、そして彼らの結婚式というイベントとその前後のトラブルをの中で感じたのは、彼らは他人に気を使えなかったり自分勝手な人たちでは決してないということ。
少し不器用なので、トラブル続きで追い込まれた時には上手く処理できず、あまりにテンパりすぎて単にキャパオーバーになってたんだろうなぁと思う。
巻き込まれた形になった僕ら、特にココは大変だったけど、やっぱり彼らのこと嫌いだとは一ミリも思えない。
むしろこんな僕らのことを家族だと言ってくれる彼らに感動したし素直に嬉しいと思った。
そして最後は僕も彼らのことを家族だと思えた。
時間がきたので再会の約束をして船に乗り込んだ。
最後の最後まで手を振ってくれた。
バイバイ、タソス。
これでおしまいであれば感動ブログとして完結できるんですが、この日はまだ仕事が残っているのです。
ここからケラモチという対岸の港まで行き、そしてケラモチ空港まで向かい、アテネ行きの飛行機に乗らないといけません。
このケラモチ空港ですが、ケラモチという名前がついてるくせにケラモチからバス含む一切の公共交通手段がありません。
というかどの場所からも公共交通機関が出ていません。陸の孤島のケラモチ空港。
従いタクシー一本勝負。
ただ僕らはアテネでタクシーの恐喝事件にあったばっかりで、ギリシャのタクシー怖い怖い病にかかっています。
しかもここケラモチでは公共交通機関がないもんだからタクシー会社もそれをわかって利用してぼったくりが発生しやすそうな雰囲気。
ということで予めタクシーを予約しておきました。料金は18ユーロ。だいたい15分くらいでしょうか。
距離的にメーターであれば(ギリシャはタクシーは全てメーターを使うことを法律で義務付けています)10ユーロもしなさそうな距離なのでちょっと割高ですが、変な事件に巻き込まれるよりましですし、もしタクシーが拾えなければ詰みますしね。
本当に業者の中に、ケラモチまでカバラという近郊の比較的大きな街からタクシーを呼ぶので50ユーロかかるとか言ってボッタクってくるところがあったので気をつけてくださいね。
ここからアテネに飛び、飛行機乗り換えをしてクレタ島のハニア(Chania)空港に飛びます。
特記すべきことはないのですが、飛行機乗ってる時間合わせて2時間くらいなんですが、アテネ空港で待ち時間があり、夜11時くらいから朝4時くらいまで全てのお店がしまっているアテネ空港で時間を潰す必要があります。
一応カフェのようなお店は開いてますが、最低限のものだけですし、夜中なのでそもそも食べる気も飲む気もあんまり起こらない。
脱線しますが、こう待ち時間が長いとラウンジが恋しくなります。楽天のゴールドカードを作れば年間1万円くらいで世界のラウンジ使い放題になるらしいです。これ世界一周旅人の中では結構有名。
でも僕らは楽天カード作りませんでした。というのもあまり飛行機って乗らないです。陸路だったり船だったりが多い。しかも乗り換えがなければギリギリに空港に入ればいいだけだし。
それに万が一今回の僕らみたいに空港で長時間待つ羽目になっても、数千円お金を払えばラウンジって使えるんですよね。年間何回ラウンジを使うのかで計算すると、やっぱり楽天カードは僕らのような旅人には合わないなと思いました。
1年間くらいでサクサク世界一周をするには飛行機必須だろうから、そういう方にはおすすめかもしれないですがね。
まぁここまで書いて結局ラウンジ使わなかったんですがねw
ベンチ探して横になってれば十分。というかラウンジって流石に横になって休む雰囲気じゃないと思うんです。そんなことしたら白い目で見られそうというか。フカフカのソファーはあれどそこに寝転がれないでしょう。そういう意味じゃあ大の字になって寝れるラウンジ外の方が快適でっせ。
長時間の待ち時間の末にようやくハニア空港に到着。ただ時刻はまだ朝6時。
今回も宿はAirbnbで取ったのですが、先客がいるのでチェックインは早くても12時とのこと。ハニアの中心街に向かうバスは30分毎に出てはいるものの、夜中の移動で疲れた体に荷物を抱えて街観光する気にはなれないので、またしても空港で待機することにしました。
ちゃんとWifiもあるし、そして横になれるベンチあるし、5つ星ホテルみたいなもんですよ。
携帯いじっていたら眠くなってきたので仮眠でもと思い寝始めたところ、
ドゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!!!!
と突然に工事が始まった。ファック。
時刻は朝8時。朝早くから何仕事してるんだ、、全くもってギリシャ人らしくないではないか。
うるさくて寝てられないので10時くらいになりバスに乗る。バス停は空港の出口の真ん前なので迷うど阿呆はいないでしょう。
バスはハニアの町のセンターに向かうのですが、宿はその途中。なのでその途中で降りれるなら降りたい。
ダメ元でこの宿の近くでおろしてくれない?と頼んだらOKと。
え、いいの?
ラッキーとか思っていたら、このバスここどこ?みたいな場所でよく停泊する。
辺りに家もなければ店も何もないところから客が乗ってきては降りて行く。
見たところバス停のマークもない。
道の途中であればどこでも乗り降りできる形式なんだろうか。
宿に近いところ、と言っても10分くらい歩くが、そこで降ろしてもらい宿に向かいました。
宿の側について、まだ時刻は11時前だったので、昼食がてらカフェに入り時間つぶして無事12時にチェックイン。
オーナーさんがとても良い人で、この辺りの観光地スポットからレストラン、そして行き方まで細かく教えてくれました。
ただ移動と空港泊でろくに寝てない僕は疲れ切り、眠くて眠くて仕方なかった。
このオーナーさん、50くらいの女性の方で、話し方がゆっくりでそして声が柔らかで完全に僕を眠りに誘うトーン。
15分くらいみっちり教えてもらいましたが、頭は完全に寝ていて何にも頭に残りませんでしたね。
その後爆睡。起きたら夕方になっていました。
近くのスーパーで買い物して自炊パスタ食ってまた寝ました。
変な時間に寝ても夜また眠くなるもんですね。
つづく
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