いろんな意味でドッキドキだらけのイスラエル入国日
こんにちは、テンです。
リアルタイムはアフリカをついに終えました!!!
今オーストラリアでアフリカ疲れを落としております!
さてWadi Rumで砂遊びを終え、本日(10月14日)は嫌な嫌な移動の日。
旅は楽しいけども、移動はほんと憂鬱。何が嫌って、移動自体もさることながら、移動方法を調べるのが超大変。
移動手段がバスってパターンがほとんどですが、バスがどこからどこに、何時に料金はいくらで出てるのか、ぼったくりが横行するところは、調査不足だと、まんまとバスに乗れずにクソ高いタクシーに乗せられる羽目になります。
バス情報が分かっても、そのバス停までの(からの)足がなかったりすることもある。
うまく乗れても、到着時間が深夜だったりするとやっぱり治安が不安なエリアだと心配になるから、途中であえて降りて宿泊して時間調整したり。
まぁ色々大変なわけですよ。
そんななかでも大変なのがイスラエル様です。
イスラエルの何が大変か。
それはイスラエルに行くと周辺に国々に入国できなくなるのです。
具体的には、イラク、レバノン、リビア、サウジアラビア、スーダン、シリア、イエメン、ソマリア、イランらしい。
と言ってもほとんど入国不可になっても問題ない、と言うか行ったら死ぬような国なのだけども。
でもイランだけは行ってみたい。
これらはイスラエルと対立している国々。
これらの国に行きたいのであればイスラエルに入国した形跡を残さないようにしないといけない。
ではどうすればいいのか。それはパスポートに一切のスタンプを残さない事。
イスラエルのスタンプだけ押さなかったらいいと思うでしょう。ところがどっこい、例えばヨルダンから出国してイスラエルに入国する場合、ヨルダンからの出国スタンプがある=イスラエルに入国したということがバレてしまう。
従い、イスラエルの出入国スタンプだけでなく、イスラエルに出入国する相対の国の出入国スタンプも押してはいけないのだ。これ見落としがちなので超大事やと思う。
こうすることでイスラエルに滞在した痕跡を一ミリも残すことなく、安心してイランだったりを旅行できるようになる。
これに関しては世界一周旅人も苦労しているようで、色々とネットに情報を残してくれています。
ヨルダンーイスラエル間の移動に関して、もっとも簡単に見つかる情報としては、行き帰り共にキングフセイン橋という国境を使うこと。
ネット情報によると、キングフセイン橋国境は、パレスチナに通じるパレスチナ人の為の国境で、イスラエル人は使用不可であり、また非公式の国境であるため、ヨルダン側の一切のスタンプが押されないんだとか。要は出入国したことにならないんだとか。
日本人はヨルダンでは1ヶ月の滞在が許可されますが、これを利用してヨルダン+イスラエルの滞在が1ヶ月を越えないようにすれば、まるでずっとヨルダンに滞在していたかのようになるらしいです。
ほんとかよと思ったりもしますが、諸事情の詳細の真否より、過去この国境を超えていった旅人がスタンプに関して大丈夫だったと実際に体験談を語ってることが重要。
このさいウンチクはどうでもよし。
ちなみにイスラエルとヨルダン陸路国境は3つあります。
北から南へ順番に
・(Beit She’an )/ Sheikh Hussein border
・(Allenby) / King Hussein Bridge
・(Wadi Araba )/ Yitzhak Rabin border
左の( )内はイスラエル側の呼び名。
僕らがいるWadi Rumはヨルダンの最も南あたりで、一番下のYitzhak Rabin borderが最も近いのです。
ここから少しづつ北上して見たい場所を潰しつつキングフセイン橋を目指すつもりでいました。
が、ここで大きく僕らの動静が動きました。
なんとキャンプサイトで仲良くなったギリシャ人が自分で運転する車で、Yitzhak Rabin borderを超えてイスラエルの首都テルアビブまで向かうので乗ってくかい?と誘ってくれたのだ。
もちろんタダ(ここ重要)。
一緒に行きたい!
でもここから出入国してスタンプ押されるのは嫌!
ただ国境越える越えないいずれにせよ、北上していくにはこの国境に最も近い町であるアカバ(Aqaba)に行く必要があるので、国境越えを共にするかは別として、とりあえずはアカバまで一緒に行くことに(もちろんタダ乗り。これ重要)。
車で越えるぜ砂漠!
ありがたい、タダ乗り車移動!
あっという間にアカバに到着。
アカバは紅海に面し、ヨーロッパ人には有名なリゾート地らしい。
確かに南国っぽい雰囲気を醸し出す。
アカバについて、早速ビールで乾杯!
この方と仲良くなったのは実はお酒。2人とも大の酒好き。
Wadi Rumではイスラムの国だけあって、そして砂漠だったので(?)全然お酒が飲めず、酒飲みてぇなぁ!!!と砂漠で酒を叫んでいた。
バイバイする前に絶対一杯は飲んでからバイバイしようと決めていた。
2日ぶりの美酒は至福の時だった。
彼、NY住みの写真家。NYで写真家として住めるのだから相当のお金持ち、いやアーティストなんだろうな。
そして僕らはただのニート。何のつながりもない僕らが友達になれた。
酒って偉大だ。
本当はここでバイバイするつもりだった。
というのもスタンプ押されるのが怖いから。
でもお酒の力は偉大です。
なんとかなるさーーーーーー!!!!!!
ってことで一緒にイスラエル向かいますw
アカバから国境まではタクシーで向かいましたが、全部お金出してくれたので正直いくらかかったかは不明。
5分ー10分くらいの距離でした。
ここがヨルダン側国境。
よくよく考えたら陸路で国境越えってこの旅初めて。今までタイとマレーシアなど陸続きで隣同士の国でもなぜか毎回船で移動だった。
ちょっぴりテンションが上がる。
そのせいで、陸路で国境渡る時があれば絶対あいのりのように手を繋いで国境ジャンプして越えるんだと思ってたら忘れてた。
ここがヨルダンの出国イミグレ。
重要なのはここ。
絶対に出国スタンプを押されてはいけない。
テン「こんにちは。」
変な印象を持たれないように笑顔を心がける。
スタンプ押したいおじさん「こんにちは。」
笑顔で返答してくれた。
あっさりとスタンプを押されては困るのですかさずノースタンプを伝える。
テン「ノースタンプでお願いします」
スタンプ押したいおじさん「ん?」
何やら顔色が変わる。
スタンプ押したいおじさん「どうしてかね?」
神妙な面持ちで尋ねるおっさん。
まぁこの質問は想定内。
テン「この後イラン等に行く必要があるのでスタンプを押されると困るんです」
用意していた通りに回答。
スタンプ押したいおじさん「それはイスラエル側の問題だろう。ヨルダンは関係ないだろう」
おお、そうきたか。
さっきの回答ですんなりOkしてもらえると思っていたので心拍数が上がる。
だが焦りを感じ取られては怪しまれる。あくまでヨルダンにもイスラエルにも不法入国の意思もなければ悪事を働く意思はないと伝える必要がある。
落ち着け。
イランに行けなくなるぞ(行くかわからんが)。
テン「はい、おっしゃる通りです」
スタンプ押したいおじさん「それではスタンプを押させてもら、、」
テン「ちょっと待ってください。確かにイランに関係あるのはイスラエルのスタンプです。しかし、今ここでヨルダン出国スタンプを押されてしまうと、ヨルダンを出国してイスラエルに入国したということを実質的に示してしまうのです。ヨルダン側のスタンプが原因でイランに行けなくなってしまいます。」
スタンプ押したいおじさん「むむ。。。。」
何やら奥にいるスタンプ押したいおじさんの上司的な人と話を始める。
ドキドキ。。
ああ、やっぱちゃんとキングフセイン橋からくればよかったかな。
ギリシャ人のおっさんが俺を誘わなければ。。。。
そして、、
スタンプ押したいおじさん「それではこの紙に必要事項を記載して」
テン「これを書けばスタンプは押されないってことですか?」
スタンプ押したいおじさん「ああ、スタンプは押さない」
よっしゃーーー!!!!!
大勝利!!!!!
いやぁ、ホッとしましたー。
やっぱり勝負はするものですなぁ。
ほんと僕を誘ってくれたギリシャ人のおっさん最高!
ところでもらった用紙ですが、何か特別な用紙なのかなと思ったら、見た所ただの普通の出国用紙でした。
ここからは想像ですが、ヨルダン側もイスラエルの取り巻く環境をちゃんと理解していて、旅行者に変に不利益にならないように対応してくれるのだと思います。
ネットではキングフセイン橋は非公式の国境だから特別のような書かれ方してますが、多分それとは関係なくちゃんと事情説明さえできればどこでも大丈夫なんじゃないかな。
ヨルダン出国!
ここはヨルダンでもイスラエルでもないところ。数分の道ですが歩いて渡ります。
イスラエルの入国審査局が見えてきました。
そう言えばこのボーダー、普通に写真撮れるんですよねw
一般的にボーダーってどこでも写真撮影禁止なのに。ここでは白人のムキムキ野郎がセルフィしてたw
流石に建物の中は自重して撮らなかったですが。
そしていよいよイスラエル入国審査。
イスラエルって世界一入国審査が厳しいと世界のお友達談(google検索つながり)。
なんか根掘り葉掘り入国理由を聞かれたり、荷物を根こそぎ調べられたり、少しでも怪しいとそれこそ何時間も拘束されたりするらしい。
そして何度もノースタンププリーズと言っても、なぜか生贄のごとくグループの1人はスタンプ押されてしまうらしいw
押されるなら是非一緒に入国するギリシャ人の彼にしてほしいw
あと、まごつくのは勘弁致したい。一緒に入国するギリシャ人の彼、遅いと普通に放ってかれそうなのでw
ビックビクしながらいよいよ入国審査。
結果は、、、、、
いともあっさり何事もなく通過。なんか拍子抜け。
スタンプももちろんノースタンプ。
ノースタンプでお願いと頼んだら、ここでは一切スタンプは押さないのよと。
頼まなくても押されないらしい。
代わりに入国証となる自分の写真付きの紙を渡された。
これはホテル泊まるときも出国する時も必要な超重要な書類だから失くさないようにと言われた。
そんなこと言われると失くしたくなるじゃない。
質問も普通の国境で聞かれるようなことしか聞かれず、むしろずっと雑談ばかり。
ノリのいいおばちゃん。
この後エジプトに行くのに一度ヨルダン戻って飛行機なんだと言ったら、シナイ半島使ってイスラエルから渡ればいいじゃない、なんでそんな無駄な事をするのと聞かれたから、シナイ半島ってめちゃくちゃ危ないんだよと回答。
えー!そんな事ないわよ、とっても安全よ!と。
外務省の危険度レベル3が安全なのかこのおばはんには。。。
それともイスラエルはもっと危険と言うのか。。。
そして荷物検査では、荷物こそ全部開けて見さされたものの、不必要な厳重な検査はなかった。
ココが洗濯粉を持っていて、それだけ中身検査されてたが、文字通り一瞬で検査終了。
この時にギリシャ人のおっさんが、本型の開くとライトになる電灯をくれた。
ありがとう、イスラエルで捨てたことは内緒にしておくよ。
デカすぎて邪魔だったんだ。
このYitzhak Rabin borderですが、いつも混み合っているという噂のキングフセイン橋国境と違って、すこぶるガラガラで、一ミリも並ばず、しかも綺麗で快適で問題もなく、そしていつも問題が発生しまくっているという噂のキングフセイン橋国境と違って、何にも問題なくスルリと通過出来ました。
普通におすすめの国境だったなぁ。
これで記念すべき第7カ国目です!!
無事国境を抜け、次に最寄りのエイラートと言う町までタクシー。
ここでも彼が全部お金出してくれたので料金わからず。
しかしありがたいよほんとに!
エイラートで彼はレンタカーをして、テルアビブで乗り捨てするらしい。
そのレンタカー屋に置いてあったイスラエル全貌地図。
この最南端から、テルアビブのある丁度イスラエルの南北の中間地点の海岸側までビュビュンと車で突っ走ります。
この地図の通りイスラエルの南半分は広大な砂漠。
砂砂漠というより、岩砂漠。ヨルダンと変わんない景色。
道の途中で現れる絶景ポイントのクレーター。火星みたい。
途中お昼休憩で立ち寄ったレストラン。ロンプラにおすすめで書いてあるらしい。
おお、なんだこの文字は!!
ア、ひっくりかえった”と”、アア
これまた全部彼が奢ってくれた。ビールも数杯飲んでしまったのに。
ほんと有難すぎる!!!
次NYに行くときは絶対お土産持って行こう。
昼食を終えてドライブ再開。
●最後にドッキドキの車下車
砂漠の景色って最初はテンション上がるが、あとは同じ景色でかなり飽きてしまいます。
トータル5時間以上かかったかな、ようやく首都テルアビブに到着。
高速を走る僕ら。ゴールは目前というところでとある事実を知る。
ギリシャの彼、どうやら本日はテルアビブで友人の結婚式のようで、結婚式の時間にどうやら随分と遅れてしまったよう。
超焦っているのが運転からわかる。
僕らはこのままテルアビブからバスに乗ってエルサレムに向かうのですが、バスターミナルに向かうと高速をこのままぶっ飛ばして行きたい彼にとって大きなタイムロス。
高速道路を走る車の中で彼がとんでもない事を言い出す。
ファンキーギリシャ野郎「ここで降りろ。目の前の分岐を右に進めば高速を降りてバスターミナルに着く。歩け。」
キキキっと車を停めたのは、高速道路の本線と出口の分岐の間w
なんと高速道路の出口までの道を歩けと言い出したwww
それも全く悪いともダメだとも思っていない純粋無垢な笑顔でwww
後ろからは時速100kmで爆走する車たちが通り過ぎるww
出口方向とは言えあまりに怖すぎるぜwwww
まじかこのおっさん、頭がファンキーてらりんこwww
でもここまで全部お金も出してくれてお昼まで奢ってくれた方に文句は言えるはずもない。
テン「最高のドライブをありがとう!!!!(ガクガクブルブル)」
急いで車を脱出して、限りなく道路から離れてそそくさと出口に向かった。
車に追突されるんじゃないかという恐怖もあるし、そもそも高速道路を人間が歩くのって捕まるんじゃないかという恐怖も感じる。
イスラエル入国日に速攻逮捕は嫌だ。。。ほんとドッキドキ。
結果、、無事出口までたどり着きました。。よかった。。
テルアビブに降りて、速攻バスに乗ってエルサレムに向かったので、テルアビブの写真これしかないですが、めちゃくちゃ先進国の都会という感じで、何にも面白そうじゃなかった。
ちなみにバスは10分おきにバス停から出てるので、バス停の場所さえ人に聞ければ余裕でエルサレムまでは行けると思います。だいたい45分くらいの乗車です。
一瞬戸惑ったのは、バス停が電車の駅を越えて行かないといけないこと。電車の駅には改札があり、電車に乗らないでバス停に向かう人用に、改札を通り抜ける専用の無料チケットを発行する発券機があります。ただしNo Englishです。
僕らは最初そんなこと知らないもんだから、駅の改札で超あたふたしてしまった。
改札の警備が妙に厳重で、これまた変な野郎がいると捕まるんじゃないかとドッキドキだった。
なにはともあれ無事エルサレムに到着です。
ドッキドキ続きのイスラエル第1日目でした。
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